新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

しあわせランド四国〜26

2019-03-31 20:07:13 | 旅行


阿波池田駅は徳島県三好市にある駅で、土讃線と徳島線の乗り換え駅となっています。そのため構内は側線もありかなり広くなっています。が、列車が発車してしまえば静かな駅です。雪混じりの天気ですが、駅の周りを少し散歩します。

そして池田といえばなんといってもかつて甲子園を「やまびこ打線」で沸かせた池田高校。高校は駅を見下ろす断崖の上にあり、列車からも見えます。その池田高校があるからでしょう、駅のそばの公園のマンホールには野球をするカエルが描かれています。

雪も降っていて歩きまわれなかったので、すぐ駅へ戻ってホームの待合室で列車を待ちます。1122発高知行き特急南風5が四国での最後の列車となります。この列車に普通に高松から乗れば、高松を9時過ぎに出れば良いのですが、乗っていなかった高徳線と徳島線を乗車するために回り道をした次第です。

列車は5分遅れで阿波池田駅を発車。四国で乗る最後の列車なのでグリーン席の1号車1番C席を指定してあります。前面展望にはやや苦しい席ですが、一人がけの席で高知まで過ごすことにします。1番A席は予約の段階で埋まっていましたが、その席には若い女子が座っていました。何気なく彼女の持つかばんを見ると、かばんには新型特急気動車2700系の缶バッチが。どうやら鉄子さんのようです。


列車は2日前にゆっくりと見た大歩危小歩危峡を走ってゆきます。雪景色ですっかり表情の変わった大歩危小歩危を見ながら先ほど阿波池田駅で買ってきたおにぎりで小腹を満たします。せっかくの前面展望席ですが、大歩危を過ぎるとついついウトウト。窓から差し込む日差しに目を開けると列車は四国山地を越えて高知平野を走っていました。さすがは南国高知。暖かい日差しが窓から差し込んできます。

終点高知には1234に到着。遅れは5分のままでの到着でした。

降り立った高知駅は高架駅ですが、杉材で作られた大きなやでがドーム状に2面4線のホームを覆っています。そのためホームは開放的な感じがあります。

階段を降りて踊り場的なコンコースの一角にはアンパンマン列車広場があり、お子様の記念撮影用にアンパンマン列車のモックアップが置かれたり、アンパンマン列車が走るジオラマなどが置かれていました。3日間お世話になった四国グリーン紀行のきっぷは記念にいただいて改札口を出ます。


しあわせランド四国〜25

2019-03-30 20:46:04 | 旅行


徳島からは0902発阿波池田ゆき特急剣山3号に乗ります。発車時刻まで時間があったのですが、ホームに入って待ちます。

反対側のホームからは3月のダイヤ改正で大幅減便されてしまった牟岐ゆき特急むろと1号が発車してゆきました。185系気動車ですが、国鉄時代のグリーン系の色をまとった編成でした。

むろと号を見送ってほどなくして、乗車する特急剣山号も入線。貫通路やヘッドマークに雪をまとっていました。こちらも185系気動車で運転ですが、コーポレートカラーの水色をまとったJR四国色でした。あったかい缶コーヒーを買って指定席に座ると、指定席はほぼ満席で自由席もそこそこ埋まっています。阿波池田で中村行き特急南風3号に接続しているので、高知方面へ向かう乗客が乗っているのでしょう。0902に徳島駅を発車します。

徳島から阿波池田へ走る徳島線は、四国三郎こと吉野川に沿って走ってゆき「よしの川ブルーライン」の愛称がついています。しかし本格的に川沿いを走るのは意外に少なく、しかも雨模様なので景色もいまいちパッとしません。

阿波池田が近づくと、次第に景色は雪化粧に。佃で土讃線に合流し、2日前にみた吉野川にかかる赤い橋を見て、終点阿波池田に1015に到着。高知方面の特急南風は1022に接続ですが、ここで1時間のインターバルを取ってあるのでのんびりとホームに降ります。

ホームに降りると冷たい空気のどこの雪国だよ、と突っ込みたくなる雪景色になっていました。つい2日前にもホームに降りましたが、その時とは景色がすっかり変わっていました。

乗ってきた特急剣山号のもう一両は剣山色と呼ばれるちょっと変わったパターンの塗装の車両でした。南風を見送って改札口を出ます。


しあわせランド四国〜24

2019-03-30 19:05:22 | 旅行

2/11も早起きです。6時過ぎにホテルをチェックアウトするとまさかの雪。傘など持っていないので、雪降る中を帽子だけで歩き高松駅へ。駅に行く前にコンビニで朝ごはんを買いましたが、持っているバッグには雪が積もっていました。

駅のホームに入ると121系電車を更新改造した7200形電車が停車していましたが、貫通路には雪がついています。出発の日は東京で雪でしたが、まさか四国で雪に降られるとは思いもよりませんでした。

乗車するのは高松0705発徳島行き特急うずしお3号。今日は高知空港からANAに乗って帰京の予定なので、あさっての方向のような気がしますが、気にしないで進みます。指定席に座り発車を待ちます。

列車は定刻に高松駅を発車。発車すると車窓の景色は雪景色。家々の屋根に雪が積もり白くなっています。なんだかこんなことを最初の方に書いた気がしますが…。

雪景色を見ながら朝ごはんを食べていると屋島駅に停車。この辺りでもまだ雪が降っています。列車は雪の中を徳島へ向けて走ってゆきます。雪というと慣れていない場所では遅れてしまいますが、そんなに激しい雪でもなく雨まじりになってきたので列車は順調に徳島へ向けて走ってゆきます。朝食を食べてから何とは無しに車窓を眺めて過ごします。祝日で朝も早い特急列車なので終始ガラガラのまま走りました。

終点の徳島に0814に到着。列車は折り返し岡山行きの特急うずしお6号になるようです。いったん改札口を出て駅の外へ。

徳島では雪混じりの雨といった感じですが、傘を差さなくてもなんとかしのげるぐらいの雨なので、駅周辺をぶらぶら。

さすがは徳島。駅前の歩道には阿波踊りのシルエットが表示されていました。駅前を歩き、駅に集まってくるバスを少し撮影してから戻ります。


しあわせランド四国〜23

2019-03-29 19:05:21 | 旅行


伊予大洲駅で下車したのは、当初の予定では大洲城まで行って、木造で完全復元された大洲城天守を見に行こうと思っていました。しかし連日のハードスケジュールを組んでいたので、ちょっと余裕が欲しくなって伊予大洲ですぐに折り返すことにしました。これで高松帰着が1時間早くなります。

一度改札を出て、駅前をブラブラ歩きます。夕方になりさすがに四国とはいえ寒さを感じます。駅へ戻り1541発松山行き特急宇和海20号に乗車します。
ところが、八幡浜駅付近で線路に人立ち入りの影響で途中駅を10分遅れで運転しているとの情報。松山での乗り換えの特急しおかぜ・いしづち26号への乗り継ぎ時間が10分なので、乗り換え時間に余裕がなくなります。特急しおかぜは新幹線連絡なので、新幹線への接続へあまり影響を出したくないと思われ、これ以上の遅れは乗り換えに影響が出そうです。そうこうしているうちに列車は16分遅れで到着。1558に伊予大洲駅を発車します。時刻表をめくり接続しない場合のパターンも考えますが、車掌さんの放送によれば接続列車は予定通りの特急しおかぜ・いしづち26号のようです。

列車は内子線を経由して松山へ向かいます。特急と快速との差はあるとはいえわずか30分ほどで松山についてしまいます。遅れもわずかに取り戻したようで、15分遅れでの到着となりそうです。列車が松山駅に着く前に席を立ち、運転席後方のデッキで待機。
松山駅では特急宇和海号と特急しおかぜ・いしづち号は同じホームに縦列で停車して乗り換えの利便性を図っています。そのため、後から到着の宇和海号は一度松山駅場内信号手前で赤信号により停止し、その後入換信号機の現示によりホームに入線します。見づらいかもしれませんが赤を現示している場内信号機の下に斜めに2灯点灯しているのが入換信号機です。15分遅れの1633に松山駅に到着。速やかに降車してしおかぜ号のグリーン席に座ります。


こちらがしおかぜ号からの眺め。ほぼ鼻先に停車して同一ホーム上での乗り換えの利便性を図っているのがわかります。

この旅初めての特急列車のグリーン車。2−1の3列席ですが、瀬戸内海が見えるのは2列席の方なので、そちらを指定してあります。幸い隣は空席のようです。宇和海からの乗り換えも終わり8分遅れの1636に松山駅を発車。最高速度130km/hの振り子式特急電車なので、どのぐらい遅れを取り戻すのか楽しみです。


車窓を流れる瀬戸内海の景色を見ながら、みかんジュースとみかんゼリーで喉を潤します。ジュースはポンジュースのえひめ飲料製造なので間違いはありません。車窓を見ていると自衛隊の艦船が航行しているのが見えました。
今治あたりまでは8分遅れのままでしたが、次第に遅れが縮まっていっているようです。車窓も暗くなって着たのでグリーン席に身を委ねてしばし寝てしまいました。気がつけば観音寺駅を発車するところ。このあと宇多津で切り離すいしづち号に乗り換えなければいけないので、丸亀発車後に揺れる車内を移動します。切り離しをする宇多津駅には3分遅れの1836に到着。いしづち号の指定席に座ると、わずか1分で切り離し作業を終えて2分遅れの1837にいしづち号が宇多津駅を発車。このぶんだとしおかぜ号の新幹線接続も問題なさそうです。

いしづち号の指定席に座りぼーっと過ごしているとあっという間に高松到着。松山で8分あった遅れはなくなり、定刻1854に到着しました。JR四国の何としても新幹線に間に合わせるという意地を見た気がします。
高松駅ビルの中のとんかつ屋さんでとんかつを食べてから、コンビニで買い物をしてホテルへと戻り、翌日に備えて早めに寝てしまいました。 


しあわせランド四国〜22

2019-03-28 20:42:02 | 旅行


下灘駅を発車すると、アテンドさんから乗客全員へバレンタインのプレゼントが。そのほかにも八幡浜市からじゃこ天をいただいたりと色々といただきました。先ほどスイーツをいただいたので食べる気がしなく、あとでいただくことにします。列車はゆっくりのんびりと愛ある伊予灘線を走ってゆきます。

串の鉄橋では眼下に見下ろす伊予灘と国道の橋梁を。

喜多灘駅は大洲市と伊予市の市境がホームを通っており、その境界にはアテンダント手作りの絵入り看板が立っていました。絵もアテンダントさんたちの手書きだそうです。

伊予長浜を発車すると列車は肘川沿いを登ってゆきます。肱川は平成30年西日本豪雨で氾濫をして、沿線に甚大な被害をもたらしました。この愛ある伊予灘線もしばらく不通となっていました。車窓にはおだやかな肱川の流れが見られますが、所々で堤防の修理をしている場所もあり、被害の様子も確認できます。そんな風景を見ながら走ると列車は五郎駅を通過。

五郎駅では地元の方々と、五郎駅たぬき駅長の歓迎を受けます。この五郎駅のたぬき駅長の歓迎は地元の人たちが伊予灘ものがたり号の運転開始を機に自発的に始めたもので、いまやすっかり伊予灘ものがたり号の見所の一つとなっています。

先ほどのたぬき駅長は2代目で、初代はこちらの駅長。まだまだお元気でお見送りをしていただけました。五郎駅を通過すると内子を経由してきた線路と合流して伊予大洲駅へ。

伊予大洲駅に1514に到着。乗車から2時間近く経っていましたが、こちらもあっという間に時間が経った感じです。八幡浜へ向けて発車してゆく列車を見送ってから改札を出ます。