崎平から金谷ゆきに乗り次はどこで降りようか考えます。当初は家山駅で降りて、駅の先でトーマスを狙おうかと考えていましたが、次の金谷ゆきは約2時間後。暇をつぶせるようなところがないのはわかっているので思案のしどころです。
そこで家山駅を通り過ぎて、この駅で下車しました。
門出駅です。昨年11月に開業した大井川鐵道で一番新しい駅です。
この門出駅にはKADODE OOIGAWAという商業施設があり、食とお茶をテーマにした施設となっています。新東名高速島田金谷インターのすぐそばにできた新しいスポットになっています。
館内はJAおおいがわ直営の物販施設や地元静岡や島田市のお店なども出店したフードコート、さらには島田市の特産であるお茶を楽しめるスペースもあります。美味しそうなお弁当やお寿司なども売っていましたが、買ってしまうと大変なことになりそうなので、ここは我慢。泊まりがけで車で来るときには買いにくるのもいいな、などと思いながら物販スペースを見て回ります。
駅のある側の建物にはC11 312号機が展示されています。このC11 312号機は1946年に製造された戦時型のC11の一両で1975年まで会津若松機関区に配置され只見線や日中線などで運転されていました。廃車後は三重県のドライブインあら竹で保存されていましたが、諸般の事情により大井川鐵道に譲渡され、1988年に動態復元されました。しかし台枠関係の老朽化から2007年に再度廃車され、部品供給機となっていました。今回KADODE OOIGAWA開業に合わせて復元工事が行われて展示されています。現在きかんしゃトーマスになっているC11 227号機とボイラを振り替えており、C11 227号機の汽笛はこの312号機のものとなっています。
SLのあるこちらの建物には地元の野菜、果物を使用したバイキングレストランや観光案内所、大井川鐵道のSLソフトを買えるスペースもあります。また蛇口からお茶の出る水道もあり、有料ですが、蛇口から出るお茶を飲むことができます。
建物の外には緑色の郵便ポスト。島田市の「島田市緑茶化計画」の一環として緑茶色に塗られました。実際に郵便物も出すことができるようです。
コロナの影響で買いそびれていた川根茶と春華堂のお菓子(夜のお菓子ではないです…)を買ったりしてぶらぶらと過ごします。が、思ったよりも時間は経っていません。仕方がないので次の駅まで歩くことにします。遠いんじゃないの?と思われると思いますが、実は非常に近く、ものの10分も歩けば着いてしまいます。
やってきたのは合格駅。受験生には喉から手が出るほど欲しい2文字ですね。元は五和(ごか)駅という駅名でしたが、2020年の11月に改称されました。
無人駅ですが、地元の方々により手入れがされており、駅舎内のかつての出札窓口の場所には合格地蔵が祀られています。七夕が近いので駅舎前には七夕の笹飾りがありました。トーマス通過はここで待つことにして、駅のベンチに座って本を読んで過ごします。