新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

北の国から2021夏〜6

2021-07-30 19:18:19 | 旅行
北見駅を出てから国道39号線をしばらく歩きます。この日の北見市の気温は33度予想。汗を拭き拭き歩きます。

やがて国道と交差するように緑道が現れます。この緑道は石北本線の廃線跡でこの地下に北見トンネルがあり、立体交差化を図っています。このポイントから振り返ると駐車場の奥に北見トンネルのコンリート筐体が地下へ潜ってゆくのが確認できます。国道から曲がり、地図を頼りに北見市上下水道局庁舎へ。

と、その傍らには鉄道車両が保存というかほぼ放置に近い形で置かれていました。

北海道に関係のある車両たちばかりですが、この車両たちの存在はTV番組で知っていました。なんでも個人で保存されているとかで、なかなか手が回らないのでしょうか、かなり色あせて錆が浮いている状態になっています。ラッセル車やロータリー式除雪機関車などの北海道ならではの車両や、郵便車・急行型気動車などいずれも貴重な車両ばかりなので、願わくばきちんとしたところで保存して欲しいのですが。
北見市上下水道局庁舎で無事にマンホールカードをいただき駅へと戻ります。この北見市上下水道局庁舎は2006年まで運行されていた北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の廃線跡にあり、庁舎の奥には銀河線の車庫が残って現在は北見市役所の車庫となっているようです。そしてその周囲にはレールも残っていました。

北見市のマンホールカードの座標蓋がこちら。カラーマンホールはこの1枚だけだそうです。が、この北見市。ご当地マンホールの柄が多すぎ、街を歩けば違うマンホールに当たるとばかりに、種類が豊富でした。こんな街、初めてです。写真に収めるのが大変です。

北見市上下水道局庁舎のすぐ近くには北見ハッカ記念館があります。1935年に保証責任北海道信用購買販賣組合聯合會(現在のホクレン農業協同組合連合会)北見薄荷工場研究所の建物として建てられ建物を1983年の工場閉鎖により、譲り受け1986年に記念館として開館しました。北見といえばハッカで有名で、現在でもハッカ油などが販売されています。その北見のハッカの歴史を伝える博物館だそうですが、暑さが見学意欲を削ぎ、建物を眺めるだけにしました。

とはいえ建物の周りにはハーブが植えられており、様々なハーブを見ることができます。環境省のかおり100選にも選ばれているそうです。

北見駅の方へ向かって歩いていると蒸気機関車D50型が保存されている公園がありました。こちらはきちんと整備されているようで、黒光りしています。塗り替えられたのでしょうか。D50型は保存個体が少ないので貴重な車両を綺麗に保存してくれているのはありがたいことです。

線路を超える歩道橋からは北見トンネルの坑口が見られました。トンネルの脇の車止めのある線路は旧北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の線路。その先の道路から北見ハッカ記念館脇を通り、北見市上下水道庁舎へと線路は続いていたようです。
線路を渡り北見市役所の脇を通って、駅そばのショッピングビルへ。避暑も兼ねてお昼ご飯の調達をします。パン屋を見つけたのでなんとなくパンを食べたくなり、いくつかパンを買って出ます。列車まではまだ時間がありますが、もう歩く気はせず、とりあえず駅へ戻ることにします。

北見といえばカーリングですね。駅前の郵便ポストもカーリング仕様となっていました。平昌五輪で銅メダルを撮ったカーリングチーム、ロコ・ソラーレも北見市常呂のチームで、その常呂地区にはカーリング専用の競技場もあり、市民もチームを作りカーリングを楽しんでいるようです。
駅の待合室で何とは無しにかかっていた朝の連ドラを見たりして過ごします。地方の駅あるあるですが、駅の待合室のテレビではNHK総合が放映されていることが多いです。

乗車するのは1325発旭川行き特急大雪4号。改札案内がかかるまでに飲み物とよつ葉乳業の飲むヨーグルトを買っておきます。この写真の乗車位置案内は北海道独特で、Aから北海道にちなんだものの英単語で構成され、特急停車駅で見ることができます。牛(Cow)の位置で列車の到着を待ちます。
 

北の国から2021夏〜5

2021-07-29 20:23:19 | 旅行

札幌駅を定刻0656に発車した特急オホーツク1号は新千歳空港行き特別快速エアポート66号としばし並走したのち、函館本線を旭川へ向けて快走してゆきます。しばらくは北海道の車窓を眺めていますが、お腹が減ったので朝ごはんにします。

買ってきたのは函館の駅弁屋みかどのお弁当。北の幸が入った幕の内弁当です。うにごはんにザンギ、ホタテ塩焼き、イカ団子などが入っていました。美味しくいただきました。食後は車窓を眺めながら過ごします。岩見沢・美唄・砂川・滝川とこの辺りは去年乗り歩いて、下車もしているので少し懐かしい感じです。深川を出てから少し寝てしまったようで、気がつけば列車は旭川に差し掛かっていました。

旭川に0832着。ここで乗客が入れ替わり、石北本線へと入ってゆきます。
四半世紀前、北海道を旅行していた時はこの区間は必ず夜行特急オホーツク9・10号に乗って深夜に寝て通過していたので、車窓を見るのは初めてです。新旭川で石北本線に入り、平野が尽きると人跡まれな区間。圧倒的な緑の中を列車は走ってゆきます。

北海道らしい畑の風景を見ると上川。上川を発車すると次の停車駅白滝まで37kmも駅がない区間に入ります。その間に峠を越えるため床下のエンジンが唸りを上げています。車窓を見ながら過ごしていますが、どうもディーゼルエンジンのうなりを聴くと眠くなる習性があるらしく、峠越えの車窓の記憶がありません。気がつくと列車は丸瀬布に到着していました。

丸瀬布からしばらく走るとやがて車窓左手に特徴的な岩山が見えてきます。遠軽町のシンボルともなっている瞰望岩で、遠軽の地名の由来ともなっています。これが見えれば遠軽駅。1028に到着。

ここ遠軽では約4分停車して列車の進行方向が変わります。この辺りは石北本線の成り立ちや国鉄末期の赤字ローカル線廃止にも関連しており、不本意ながらもスイッチバックしているといったところでしょうか。周りの人が座席を回転するのに合わせて座席を回転させて、今度は車窓が右手になります。1032に遠軽を発車。
遠軽からは北見へ向けてもう一つ峠越えになります。撮影名所としても、心霊スポットとしても有名な常紋トンネルをくぐり、北見盆地へ。車窓には北見の名産たまねぎ畑が広がります。北見トンネルに入ったところで下車準備を整えます。

北見に1127に到着。北見は道東随一の都市でもあるので下車した人も多くホームに活気があふれます。

朝に札幌を発ってから4時間。お昼前にようやく北見に到着しました。発車してゆく列車を撮影してから改札口を出ます。とりあえず荷物をコインロッカーに収めてから、まずは北見市上下水道局へ向かってマンホールカードをいただきに行きます。

駅前には北見市で営業をしている北海道北見バスの車両が停車していました。牛の模様にも見える緑の柄は営業している市町村の形を表しているそうです。
 

北の国から2021夏〜4

2021-07-28 19:41:58 | 旅行

7/22は早朝の出発。5時過ぎに起床し、朝の支度をして6時20分頃にホテルをチェックアウトして札幌駅へ向かいます。外へ出ると涼しさを感じ、北海道にいることを少し実感します。まだ朝早いので札幌駅周辺は閑散としていました。

朝の札幌駅は各地へ向かう特急の1番列車が続々と発車し、発車案内板には道内各地の駅名が表示されています。早々に改札を入り、長旅に備えてお弁当や飲み物などを開店したてのキオスクで買います。

ホームに上がると先発の旭川ゆき特急ライラック1号が発車を待っていました。

乗車するのは0656発網走ゆき特急オホーツク1号です。0640頃に苗穂車両所から回送で到着しました。

特急オホーツク号は国鉄末期に登場したキハ183系特急型気動車での運転です。さすがにJRになってから製造されて車両中心の編成になっており、エンジン換装した車両も連結されています。しかしながら国鉄特急型の重厚な雰囲気はあり、ステンレス車が多い札幌駅の中でも存在感を示しています。
このキハ183系も老朽化に伴いキハ261系に置き換えられることが決定しており、札幌ー網走間特急オホーツクと旭川ー網走間の特急大雪に使われているのみとなっています。30年近く前、北海道周遊券を携えて北海道を鉄道で旅行していたときには特急のスタンダードで、当時走っていた夜行特急おおぞら13・14号やオホーツク9・10号でよく乗っていました。その時は自由席でしたが…。

今回乗車するのはハイデッカーグリーン車のキロ182型500番台。1986年に登場したグリーン車で一部車両は高速化改造、さらにエンジン換装も行われていますが、乗車した車両はほぼ原型のエンジンを積んだ車両でした。車内は1-2列の3列仕様に改造されています。1人がけのシートを指定してあり、およそ4時間の旅に備えています。

行き先方向幕は字幕式。最果ての地、網走の表示に旅情を感じます。

小樽方に行ってみると函館ゆきのキハ261系特急北斗と頭を並べていました。国鉄特急型気動車と最新のJR気動車特急のならびです。こうしてみるとキハ183系はやはり重厚感があり存在感も抜群ですね。

そしてその奥には釧路ゆき特急おおぞら1号のキハ283系がホームを挟んで並んでいました。この時間は道内各地へ向かう特急列車が続々と出発する華やかな時間となっており、特急列車がホームに並んでいる光景が見られます。

一通り写真を撮ってから車内に入り、指定された座席に座って、朝の缶コーヒーを飲んでいると0656定刻にエンジンを唸らせて札幌駅を発車します。

北の国から2021夏〜3

2021-07-27 20:49:00 | 旅行
銭函駅から江別行き普通電車に乗り、1314着の星置駅で下車します。

ここでJR北海道らしい車両と遭遇。一見すると同じ車両で帯の色だけが違うように見えますが、赤い帯の車両は731系電車、紫色の帯の車両はキハ201系ディーゼルカーです。このキハ201系は731系と共通設計になっており、非電化区間の小樽から倶知安方面へ直通運転できるようにディーゼルカーで製造されました。現在は朝夕に札幌ー倶知安・蘭越間の快速ニセコライナーを中心に運用されています。また本車両は731系と連結し、総括制御による協調運転もできるように設計されており、実際に朝の倶知安発札幌経由苫小牧行き普通列車は小樽ー札幌間で731系とキハ201系が連結されて運転されています。昼間も江別ー小樽間で普通列車として運転されているようです。キハ201系はエンジン音を唸らせて発車してゆきました。

もちろん星置駅で降りたのは郵便局に行くため。手稲星置駅前郵便局のポストは局舎と同じ水色のポストでした。扱ってので次の列車の時間まで駅前のスーパーでちょっと涼みます。このスーパ。かつてはJR北海道とダイエーの合弁のJRダイエー星置店で、駅と直結している店舗でした。現在は地元のスーパーが入っており、今でも駅直結スーパーになっています。
星置1342発の札幌方面岩見沢行き普通電車に乗って移動します。函館本線沿線の駅近くにもまだまだ郵便局は点在していますが、暑い中歩くのが嫌になり札幌駅へ。地下鉄さっぽろ駅から今度は地下鉄で移動しながら郵便局巡り。地下鉄は窓が開いていて、貫通路に扉がないので、走っている間は風が通り抜けて非常に涼しいですが、地下鉄なので出口から出るには階段を登らなくてはいけません。麻生と北34条駅に乗り降りしただけでさっぽろ駅へもどり、JR札幌駅のコインロッカーに預けた荷物を回収してお宿へと向かい、チェックインします。

汗を流して少し休憩をした後に再び出発。札幌に来たからには行っておかねばなるまいと思い、さっぽろ駅から真駒内行きの地下鉄に乗ります。

夕方の帰宅ラッシュも始まる中、地下鉄に乗り降りたのは南平岸駅。

そう、水曜どうでしょうファンならお馴染みの平岸高台公園です。

この平岸高台公園には昨年の9月に訪れていますが、その後背景の旧HTB本社の解体開始とHTBの寄贈による公園銘板の設置がありました。公園名の揮毫は水曜どうでしょうのディレクター兼カメラマンの嬉野雅道氏によるもので、その上にはHTBのキャラクターonちゃんも描かれています。

昨年に来たときにはまだ形をとどめていた旧HTB本社も解体が進み。かろうじて建物の形に足場が残っており、面影が残っています。

こちらの風景も水曜どうでしょうファンにはお馴染みの風景。前枠・後枠で何度も出て来た風景です。

碑の後ろには水曜どうでしょうのロゴとシルエットですが、大泉洋さん、鈴井貴之さん、ディレクターの藤村忠寿さん、嬉野雅道さんの4人のお姿が。見ていると藤やんの「はい、キューッ❗️✊」の声や大泉さんの野次る声などが聞こえてきそうです。

南平岸駅へ戻り地下鉄を待っている間に平岸高台公園の方を見るとなぜか見慣れた景色と、ちょっとした違和感のある景色が見えました。
また、来れるかな…。と思いつつやってきた麻生行きの地下鉄に乗りさっぽろ駅へ。JR札幌駅まで歩いてホテルへと戻ります。

JRの札幌駅西通りには北海道花の日にちなんだ飾りつけがありました。札幌駅近くのセイコーマートで夕食を仕入れ、ホテルのすぐ近くの居酒屋のテイクアウトで揚げたてのザンギを買って部屋へ戻って夕食としました。

北の国から2021夏〜2

2021-07-27 19:16:11 | 旅行
7/21。北海道での実質的な1日目の朝。千歳市で目覚めます。旅先でのルーティーンとなりつつある早朝の散歩で千歳市内を歩きます。千歳川沿いに歩けば川の流れの音と朝の空気で気持ちよく歩けました。道すがら朝ごはんを買ってホテルへ戻り朝食と身支度を済ませます。9時前に出発してすぐ近くにある千歳駅前郵便局へ。

郵便局の前のポストは日本郵政のキャラクターぽすくまの仲間のぽすみるくになっていました。千歳駅前郵便局で旅行貯金を済ませて千歳駅へ。千歳駅前にある千歳郵便局にも寄ります。ちょっと何いってんだか自分でもわからない状況になっていますが、そうなっているのだから仕方ありません。

千歳0926発札幌行き快速エアポート93号に乗って札幌へ向かいます。ロングシートの733系ですが、ほとんどお客は乗っていませんでした。まあ、朝の通勤・通学時間帯が過ぎているのでこの程度でしょうか。上野幌付近を通過するときに見える北海道百年記念塔の姿もまだありちょっとホッとしました。0957に札幌に到着。一度改札口を出てコインロッカーに大きな荷物を預けて身軽になります。

荷物を預けてホームへ戻り、札幌1012発の快速エアポート95号に乗って小樽を目指します。車内で時刻表をめくり行程の検討。小樽まで行かずに小樽築港で下車することにします。

1039着の小樽築港で下車。小樽築港といえばオールドファンにはおなじみ、函館本線のC62型蒸気機関車の所属機関区の小樽築港機関区があった場所。いま京都鉄道博物館にいるC62 2号機もかつてはここ小樽築港機関区にいました。その面影はすでになく駅前にはイオン系のショッピングモール、ウイングベイ小樽が立地しています。そのショッピングモール内の郵便局にも寄り道。駅のそばにはもう1局郵便局があるのですが、駅から見える坂道を暑くなってきた中登る気はしなくなり、1106発の小樽行き普通電車で小樽駅へ。

小樽駅はレトロな雰囲気に改装されており、そのホームに停車するステンレスの電車が違和感を醸し出しています。ここでは北の大地の入場券を買っておきます。

一応駅前にも出て駅舎を。小樽駅舎は1934年建築の鉄骨鉄筋コンクリート造りで、同時期に竣工した旧横浜駅・両国駅・上野駅と同じデザインとなっています。特に建築年が近い上野駅とは似ています。

小樽駅といえばやはりこの裕次郎ホーム。小樽にゆかりのある石原裕次郎氏ちなんで4番線ホームにつけられた愛称です。駅名標をバックに立つ石原裕次郎氏のパネルも置かれており、記念撮影できるようになっています。そんなホームを見てから1135発札幌方面新千歳空港行き快速エアポート122号に乗って手稲駅へ。

駅前の郵便局に寄ってから、お昼用におにぎりを買い手稲1212発の小樽行き普通電車に乗ります。721系電車であればクロスシートでおにぎりを食べようかと思いましたが、やってきたのはロングシートの731系。そこそこの乗車もあったので時節柄食べるのが憚られるので後に持ち越します。
1222着の銭函駅で下車。なんとも縁起のいい駅名です。
銭函駅は1880年の北海道最初の鉄道開業と同時に開設された北海で最古の駅の一つです。縁起の良い駅名は所在地名から取られており、ニシン漁で栄えたことによる地名だそうです。その縁起の良さから入場券の販売が多く、かつては10/17の「貯蓄の日」には記念入場券も販売されるほどでした。今は近くの銭函海水浴場を訪れる人で少しは賑わいがあるようです。
この駅の近くの郵便局に寄り道をして駅へ戻り、駅のホームで涼みながらお昼ご飯を食べてしまいます。暑いですが、風が吹けば心地よく涼しいです。1308発の札幌方面江別行き普通電車に乗って次の駅へと向かいます。