新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

青春18きっぷの旅~信越編7

2013-03-29 20:16:14 | 旅行

北越急行は犀潟と六日町の間を結び、東京から北陸方面へ向かう特急列車のルートとなっていますが、路線のほとんどが長大トンネルとなっています。そのトンネルを利用してこのゆめぞら号はプロジェクタを搭載し、天井に映像を映し出しています。長いトンネルの続く大池いこいの森—うらがわら間、虫川大杉—ほくほく大島—まつだい—十日町間、美佐島—魚沼丘陵間で上映をしています。


上映が始まると映像と音で演出をしています。トンネル内なので列車の走行音が気になろうかと思いますが、ほくほく線は681系・683系で運転される特急はくたか号が160km/h運転をするのでロングレールを使用しているので比較的静かな走行音です。いつも乗っている人にはあまり嬉しくはない演出ですが、旅人にとっては非常にいい演出だと思います。事実上映が始まるとあちこちでカメラを持った手が伸びていました。

トンネルの外に出るとそこは有数の豪雪地帯。晴れていますが、線路脇には雪が分厚く残っています。断面が積もった回数になるのでしょうか、バームクーヘンのように見事な模様ができていました。
越後湯沢1505—水上1543 1738M クハ115-1056 新ニイ
越後湯沢でJRに乗り換えです。ほとんどの乗客は新幹線改札口へ向かいますが、こちらは上越線ホームへ。雪が残っているだけあり、さすがに寒いホームで待っていると電車がやってきました。ちょうどボックスシートが空いていたのでそこに座ります。
上越線の上り線は開通時からの線路で、清水トンネルを挟んで松川ループ線と湯檜曽ループ線をもつ線路になっています。時刻表でも越後中里ー水上間に二つのループ線が表現されています。松川ループ線はほとんどトンネル内で、ループ内で線路が交差するところもトンネル内なので実感はできませんが、湯檜曽ループ線は車窓にこれから下ってゆく線路を見ることができます。

これから下っていく線路が見える場所から。ガラスに反射してしまって見えにくいですが、線路が曲がった辺りに湯檜曽駅のホームがあります。この湯檜曽駅からはループ線を走る電車が見えます。
水上1553—渋川1631 746M クモハ115-1022 高タカ

水上では湘南色の115系に乗り換えます。6両編成でしたが、乗り換え客などで意外に混雑。ドア脇の座席になんとか座れました。高崎行きですが、この電車を渋川で下車します。
~8へつづく~

新ニイ:JR東日本新潟支社新潟車両センター
高タカ:JR東日本高崎支社高崎車両センター 


青春18きっぷの旅~信越編6

2013-03-29 19:58:12 | 旅行

長野駅へ戻ってお土産などを買って直江津ゆき電車に乗り込みます。
長野1124—直江津1258 347M クモハ115-1003 長ナノ
電車が発車してからおなかが空いたので駅弁を早くも食べてしまいます。豊野で飯山線と別れると電車は信越国境へ向けて上り坂を登ってゆきます。標高が上がるにつれて車窓に残雪が見られるようになります。

黒姫駅を出ると車窓に黒姫山が近くに見られるようになります。

さらに妙高高原へと進むと妙高山が見えるようになってきます。この辺りまで来るとすっかり雪景色です。黒姫山と妙高山は北信五岳と呼ばれ、長野盆地から見られる山々でもあります。この辺りはスキー場もあり、スキーをやられる方にはおなじみかもしれません。妙高高原からは新潟県となり列車も下り勾配を下ってゆきます。脇野田駅では建設中の北陸新幹線上越駅(仮称)の姿を見ることもできました。直江津には定刻に到着。到着前の放送では乗り継ぎ予定の列車の案内が無く不安になりましたが、駅の表示にはちゃんとのっていました。
直江津1317—越後湯沢1445 8839M~839M HK100-8

ここからは北越急行に乗り換えです。青春18きっぷではのれませんが、短絡効果があるので乗り換えます。この電車は平日は途中の虫川大杉始発なのですが、休日は直江津まで延長運転しています。そしてこの電車はゆめぞら号と言い、イベント列車となっています。
~7へつづく~

長ナノ:JR東日本長野支社長野総合車両センター 


青春18きっぷの旅~信越編5

2013-03-27 19:27:57 | 旅行

温泉にのんびりとつかり、朝ものんびりとして8時半頃に宿を出て長野電鉄湯田中駅へ歩きます。

湯田中駅の駅名標。長野電鉄でも駅ナンバリングが行われていますが、ナンバリングの形がりんごの形をしているのはさすが、長野です。こんなナンバリング表示は初めて見ました。
湯田中0902—信州中野0917 312レ 3517

信州中野0927—須坂0949 520レ 8501

長野へ向かう電車は元営団地下鉄日比谷線の3500形と元東急田園都市線の8500形電車です。かつては東京で通勤通学客を運んでいた両者が、いまは信州の地でのんびりと走っています。
須坂0959—長野1017 4Aレ A特急ゆけむり 1012
須坂で始発のA特急ゆけむりに乗り換えます。始発駅ですが前展望席は好評につき満席になってしまったので、後展望席に座って過ぎ去っゆく景色を楽しみました。
長野からは青春18きっぷの旅に戻るのですが、当初予定では1034発の直江津ゆきに乗り途中駅で下車しようと思っていました。しかし、急に面倒になり後続の1124発の直江津ゆきに乗ることにしました。そこで空いた時間にこんな場所へ行ってみました。

1998年に当地で長野冬季五輪が開催されました。その時に表彰式を競技会場ではなく別の場所で行っていたのを覚えておいででしょうか。その表彰式を行った場所が善光寺参道にあったセントラルスクゥエアという場所です。五輪後は駐車場として活用されています。数年前まで五輪当時の建造物がそのまま残っていましたが、老朽化により解体されてしまい、参道沿いに記念のモニュメントを置いた小さな公園となっています。

長野冬季五輪のシンボルマークと、聖火台のモニュメントです。奥には表彰台を模したモニュメントも設置されています。15年前、日の丸飛行隊やモーグルの里谷多英、スピードスケートの清水宏保の金メダルに沸いたこの地も今はひっそりとしています。ちなみに長野県在住ということからさだまさしさんも長野冬季五輪公式イメージソングを歌っており、長野新幹線開通後の長野駅前に流れていました。
~その6へつづく~ 


青春18きっぷの旅~信越編4

2013-03-26 20:42:29 | 旅行

松本駅へ戻って暫く時間があったのでちょっと撮り鉄をします。

こちらはダイヤ改正から信州で活躍を始めた211系電車。もとは東北・高崎線に投入され後に房総へと転じた3000番台ですが、房総から今度は信州へと活躍の場を移動してきました。当地ではまだ新米ですが、すでに風格が漂っています。今のところは大糸線を中心に活躍していますが、改造がすみ次第増備される予定です。

松本駅の隅に発着しているアルピコ交通上高地線の電車。松本電鉄と言った方が通りがよいかもしれません。世の流れといってしまえばそれまでですが、こちらで萌え系電車が走っているようです。
暫く撮り鉄をしていると乗車予定の電車の発車時刻となります。長野ゆきの電車のホームへ行って上諏訪からやってきた電車に乗り込みます。
松本1426—長野1541 1539M クモハ115-1084 長ナノ
長野までの道中は、朝が早いのと疲れでついつい寝てしまいます。が、姨捨付近で広がる善光寺平の景色はしっかりと目に焼き付けておきました。

ほとんど記憶のないままに長野に到着。長野駅の駅名標は善光寺さんです。長野からは本日のお宿のある湯田中まで長野電鉄に乗ります。2日間有効で長野—湯田中間往復運賃相当の値段のながでんフリーきっぷを買って乗ります。
長野1603—信州中野1639 13Bレ B特急ゆけむり 1011
信州中野1642—湯田中1657 321レ 3507

長電ご自慢の特急ゆけむりに信州中野まで乗ります。元は小田急ロマンスカーHiSEのこの電車は展望席が前後にあり、しかも自由席なので、前後ろに関わらず展望席から埋まってゆく電車です。中間車もハイデッカー構造なのでそれなりに楽しめます。中間車に乗ると連接車独特のジョイント音が楽しめます。

途中の須坂では長野行き特急にもとJR成田エクスプレスのスノーモンキーと出会いました。
信州中野で普通電車に乗り換えて湯田中に到着。湯田中駅から歩いて8分ほどの本日のお宿に旅装を解き、温泉につかりのんびりと過ごしました。
~5につづく~ 

長ナノ:JR東日本長野支社長野総合車両センター 

 


青春18きっぷの旅~信越編3

2013-03-26 20:27:53 | 旅行

松本駅から松本城までぶらぶらと歩きます。15分ほどで松本城に到着しました。

松本城は1504年に小笠原氏により築城され、1590年入城した石川数正とその子康長により天守や城下町が整備されました。天守は築造当初は大天守と乾小天守の連結式天守でしたが、江戸期に入って入城した城主により辰巳櫓や月見櫓が増築され、現在は複合連結式天守となっています。現存する12天守のひとつでもあり、姫路城・彦根城・犬山城と並んで国宝に指定されています。複合連結式天守なので、見る角度によって表情が変わる天守でもあります。また北アルプスを借景にした雄大な景色もこの城の魅力のひとつです。ただ登城するのは非常に大変で、天守の階段は日本一角度のある階段となっており、見学客による階段渋滞も発生します。

お堀の対岸から天守を望む定番のスポット。この角度は松本城が紹介される時によく使われる角度です。全体のバランスが美しく見えるからでしょう。中央が大天守、右側に増築された辰巳櫓とそのさらに右側にあるのが月見櫓。そして大天守の左側が乾小天守です。

東京を出たときは桜が満開となっていましたが、当地ではようやく梅が咲き始めたといったところ。梅の木とともに天守をとらえてみました。
松本城をあとにして再び松本駅へ戻ります。 
~4につづく~