海山道神社 狐の嫁入り 豆まき 節分
「視線」こそ最大の武器である
なぜ結婚するか。
なぜ不倫をするか。
なぜ離婚するか。
なぜ再婚し、もう一度運命を試してみようとするのか。
なぜ他のヒトでは無く、ある程度の相手を恋するのか。
一目惚れとはなんなのか。
昨日はチョコレート会社の売り上げに協力する日であったらしい。千葉市に出かけたので、愛車のラジオがそうがなり立てていた。それこそバカの一つ覚えみたいにである。クルマの中で、どの番組もどの番組もそうやって、バカをやっていたので、とうとう書き出しのようなことを考え始めてしまった。
世界42カ国の文化圏の不倫データについて研究したヘレン・E・フィッシャー女史が書いた「愛はなぜ終わるのか 結婚・不倫・離婚の自然史」(草思社 1993年3月)を思い出したからである。
昨日のようなおめでたい日に、こっちから来るかと叱られそうだが、なに、めでたい時は、真逆から考えてみたほうがいい。アタマを冷やすこともまた一興である。
最初に求愛ということである。
昨日のバカ騒ぎも求愛の一種変形行動様式なのであろう。あろうというのは、まったく関係ないからである、私には。
ま、それはそれでいい。
求愛というのは、ヒトが演じるゲームである。そうなのだ。ゲームである。間違いない。成功するかしないか。そんなことは関係ない。ゲームだから、ただやっていればいいだけである。たまには成功することもあるかもしれない。それならそれで結構である。しかし、ただそれだけのことだ。
しかし、これを書籍にして研究対象にするとフィッシャー女史のような大著になる。世の中というものは、不思議なものである。
まず、「求愛は異性を誘うことから始まる」ということから始めようか。
フィッシャー女史は、女性のボディトークから書き始めている。女性が異性を誘うときの奇妙なパターンに注目している。それは普遍的なものだそうな。アマゾンでも、ニューギニアでも、パリでも共通しているのだそうな。
それはこういうことである。
女性は、求愛する男性に以下のようなことをするのだそうだ。(昨日のチョコレート販売促進日にふさわしい話題だ)
1 ほほえみかけ
2 きゅっと眉を上げ
3 目を大きく見開いて
4 相手を見つめる
5 次に視線を落とし
6 軽くクビをかしげて、よそを向く
7 両手で顔をおおって、くすくすと笑う
他にもある。
恥ずかしそうにするときは、女性はクビをかしげて相手をすくいあげるように見つめる。
どうだろうか。
そっちの貴女様も、あっちの貴女様も同じではありませんか?
わはははっはは。
だからオトコはだまされるのである。クビをかしげて、しおらしく、すくいあげられる目でじっと見つめられたら、勘違いをしてしまうのだ。残念ながら、私にはまったくそのような経験がないが。
ところがである。
フィシャー女史の凄いところはこれからである。
「メスのフクロネズミも同じ行動をする」と書いているのである。思わず、ペンを落っことしてしまうような文章構成力である。つまりひきつけられる。
動物は、関心をひくために、アタマを動かすことが多いが、求愛する女性も同じことをする。人間の女性のことであるが、人間に限らないというのである。これはこれは。目から鱗である。
フクロネズミだけではない。アホウドリもドロガメもそうらしい。
人間のオトコもそうだ。
会社とか、組織の上司というのは、でかい机の向こうに座ってエラそうにひっくり返っているのが多い。現役の仕事から退職したから管理職をやっているにも関わらず、勘違いしてオノレに能力があるからでかい机に座っていると思っているらしい。責任をとらされるために管理職になっただけで、なにも天才だからでかい机に座っていられるというわけでもあるまいに。
そういう実力のない上司は、「胸を突き出している」輩が多いのだ。
なんでか。
そうなのだ。自分を大きく見せようとしているのだ。動物界共通の行動である。
ヘビだってそうだ。カエルもそうだ。レイヨウやカメレオンもそうだ。ハトも羽毛を膨らませて大きく見せようとする。
金魚もそうだ。アタマが大きくなり、ハラを突き出している。全員高齢者みたいになっちまう。禿げていたら、まるっきり私である。
ネコは毛を逆立てて、自分を大きく見せる。ロブスターは、ハサミを広げて威嚇する。ゴリラは胸を叩く。
人間のオスどもは、「胸を突き出す」のだ。
逆に、負けそうになったらどうだろうか。
人間だと、内股になり、肩をすぼめて、頭を垂れる。
オオカミやワンコは、しっぽを両脚の間に巻きこんで、こそこそと逃げ出す。弱い方のロブスターは、身体を丸めてしまう。エビだから当然だ。エビのように丸まっちまうのである。エビは。
つまり人間と動物なんて共通の生物であって、人間だけが突出しているという驕慢に陥らない方がいいと私は思っているのである。
女性からの訴えはなにもチョコレートだけではない。
「視線」こそ最大の武器であるということである。
目はクチほどにもモノをいうと古来言うでは無いか。動物学者はこれを「結びつきの凝視」というのだそうだ。ヒヒも求愛の時は、見つめ合うそうだ。だからロマンスが始まる器官は、「目」なのである。
フィッシャー女史によると、人間のほほえみには18種類あるという。
例えば、「上の歯を見せるとき」である。これは頰の両側を開くことになる。相手に積極的な関心を伝えるために、上の歯を見せるのだそうな。
上下の歯を見せるときはもっと開けっぴろげだそうだ。歓心を買うときに使う。
これらに「こわばった社会的なほほえみ」というのもあると書かれている。
はっきりとした否定行動である。追い詰められてしまった哺乳類動物がとる行動だ。私が飼っていたワンコも、同じようなことをしていたなぁ~と思う。
爺になって、「こわばった社会的なほほえみ」というのもやらなくなった。あたりめぇ~である。もう社会的存在としては終わったからである。否定もなにもない。ニコニコ笑って過ごせばいいだけである。
チョコレート販促日もなにも関係ねぇからである。
さ、これからwalkingに行ってこよう。
歯をむき出すことはない。
私には。
わはっはははっははははっは。(けっこうむき出してワラっているのか・・・とほほ)
(^_^)ノ””””
日本三大奇祭 " 西大寺会陽(はだか祭り) " 2011年2月19日(土)
良い話ですね。まったく泣けた。
>定期的に検査の為、通院しなくてはならないし、薬は飲まなくてはならないけれど、日常生活を送れるまでに彼女は回復した。
俺は当然、彼女に会いに行った。
お祝いの花束と贈り物を持って。... fb.me/3CZl14KQZ