
第41回京の夏の旅で特別公開されている「有栖川宮旧邸」、現在は平安女学院大学の有栖館として受け継がれています。
有栖川家は江戸時代に四親王家と呼ばれた宮家の1つでかつては御所の中にありましたが
明治時代、天皇が江戸に移った際に東京に移転しています。(その後大正12年に絶家)

現在の建物は御所建礼門前の凝華洞に明治2年に建てられたもので明治24年にこちらに移築
京都地方裁判所の所長宿舎として使われていましたが平成20年に平安女学院が建物を取得し
茶道、華道、香道、着付けのなどの教育施設として使用されています。

書院造の屋敷は中庭を中心として玄関棟、住居棟、客間棟の3つの棟で構成され
一見質素のようにも見えますが建具など最高級の木材が使われています。

床の間に使われるような北山杉が天井枠に使われています。

欄間なども派手さはありませんが織物の縦糸と横糸を表す見事な細工

客間棟には珍しく15畳の板張りの間がありますが
能舞台としても使用できるそうで床下には音の響きが良くなるように大きな瓶が置いてあるとか・・・

なつめ型の手水鉢から聞こえる涼やかな水音

「平成の植治の庭」と呼ばれる客間棟前の南庭は
十一代目小川治兵衛作庭、奥の百日紅の花が彩を添えていました。

春の桜の時期にも特別公開されていますが夏の旅特別公開は9月30日まで
