ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

久遠の雫

2014-02-05 05:00:00 | 大阪にて

病院側の粋な計らいで62歳の誕生日を病室で迎えた私、点滴や心電図の管をあちこちに巻かれた姿は誕生日と言う華々しい日には似合いませんが、もう62歳という齢には誕生日に“華々しい”と言う言葉も似合いません。

似合わないと言えば大阪都構想の実現が困難となった時点での橋下市長の狼狽ぶり、大阪府・市会議員等で構成する法定協議会で区割り案が絞り込めなかっただけなのに、市長を辞職し市長選挙を行うなどと言い始めたのです。たったそのようなこと(橋下氏にしては「たった」では無いのかも知れませんが)で大の大人が再度選挙するなどと言うのは如何なものか、そのために多大な税金が使われるのです。府と市の二重構造がムダだという節税の精神は嘘だったのか、次の選挙まで待てば「エエやん」と言いたくもなります。おそらく下司の勘繰りからすれば、大阪都構想などを持ち出して、大企業などに支援を求め、その見返りを果たさなければならないという彼流の義を貫こうとしているのではないかと、モモを散歩させながら思ったりしています。法定協議会で決まったことが気に入らなければ、議会を解散させる方が(市長に市議会の解散権があるのかどうか知りませんが)道理が通っています。今のところどの政党からも対立候補が立候補するという表明が有りませんが、例え再選されたとしても議会の構成は変わらないのですから、何の意味があると言うのでしょう。今回のことからよくよく考えてみると、橋下市長という人は弁は立つけど論は通ってない、あの女性記者を問い詰めた件にしても自分の感情の趣くままに物を言ってるように感じます。そういう人って一国一城の主には相応しくないと思うのですが・・・

                    

さて、尿管結石で薬を飲み続けている筈の三男が退院した日つまり誕生日の翌日、プレゼントを買ってきてくれました。昨年は財布でしたが(財布自体は自分で買いに行かされたのでしたが)、今年は焼酎が復活です。毎年貰っていた焼酎は『いいちこ』のパック入りや一升瓶とは違ったチョット高級感のあるものでしたが、今年は『いいちこ』ではありません。『久遠の雫』という聞いたことも無い銘柄です。製造元は薩摩酒造、芋焼酎の『さつま白波』や麦焼酎の『神の河』で有名な蔵元です。まぁ5000円ぐらいというところでしょうか、私は焼酎を美味しいと思って飲んでるのではありません。飲んだらサッサと眠れるから、ただそれだけですが、前にも述べたように甲乙混合酒はいけません。今回も希望通り本格焼酎、でも甲乙混合焼酎にこんなに高価なものは有りません。

             

名前の通り、この瓶から久遠に焼酎が出て来るなら、もうこれ以上の経済性としての喜びは有りませんが、720mlを飲み切ったら、間違いなくもう出てこないのでしょうね。

        

知ってか知らずか、私の誕生日に見舞いに来てくれた人が有りました。もう点滴だけを残して全てのチューブが外されていたので、醜い姿を晒さずに済んだのですが、近鉄百貨店の紙袋に入ったものを頂きました。来てくれたのは女子のソフトボールの部員で長年キャプテンを務めていた人なのですが、仕事は看護婦さんで、丁度隣のベッドでは点滴の針が入らんと言って奮闘中だったので、「代わりにやってあげたら」と言いそうになりましたが、そんなことは出来ないことは当然ですから余計なことは言いませんでした。

貰ったものはずっしりと重くなかったのですぐに「水分ではないな」とは思いましたが、入っていたのは腹巻でした。腹巻などは生まれて此の方したことがありません、腹巻のイメージは『天才バカボン』のお父さん、あんな風にはなりたくない一心で、どんなことがあっても頑なに腹巻を拒否し続けて生きてきたのです。まぁバカボンのオヤジの腹巻とは全くイメージが違いますが、あまりお腹を冷やすこともないし、使うことがあるのでしょうか、どうも三男が使いそうな気がしてなりません。