ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

金剛山寺

2013-07-11 05:00:00 | 大阪にて

金剛山寺が矢田寺と呼ばれるのは、万葉の古来からこの地が矢田の里と呼ばれていたから、奈良朝の古文書には既に矢田寺という名称が使われていたとか、勅願は天武天皇だそうで、大海人王子が壬申の乱の際にこの矢田山に戦勝祈願し、即位後の白鳳4年の開基とされています。そんなに古いものなら国宝に指定されていそうなものですが、あの松永弾正の焼打ちに遭ってしまいます。

             

あじさい広場から戻った私は、正しい道はどうだったんだろうと思い、参道を反対に歩いてみました。でも参道の先端は更に左に曲がった階段が続いており、何処まで行くのか分からなくなってきたので、戻ることにしました。

             

本堂に向かって歩き、4~5枚の写真を撮りました。道の右側には60品種余りのアジサイを展示してあり、咲いているのもあれば咲いていない花もありました。 品種などに興味が無いのできれいな所だとは思いません。左側にはアジサイ大庭園があり、今が旬のアジサイがたくさん咲いていましたが、それは明日掲載することにします。

             

本堂の前の燈籠には寛政5年の文字と長明鐙の銘が刻まれており、石造りなのに金偏の鐙という字が不似合いのように感じられます。

             

アジサイの品種展示場の前にあった『みそなめ地蔵』、昔自家の味噌の味が不味くなり困っていた農婦が寝ている時に、顕れた地蔵が「わしにその味噌を食べさせてくれ、そうしたら味噌の味を美味くしてやろう」と告げたので、翌日さっそく矢田寺へ行ってみると、夢に出てきた地蔵様が立っていたので、件の味噌を口許に塗ってやると、家の味噌の味が元通りになったとか、その噂を聞いた里の人たちは新しい味噌が出来ると、味が良くなるようにとこの地蔵の口許に味噌を塗ったのだとか、ホントかウソかは私は知りません。

             

本堂の廊下に置かれていた賓頭盧尊者、今までにもいくつかのお寺で見てきました。そのお寺の大半が真言宗だったのですが、このお寺も真言宗です。参詣に来た人は大方がアジサイに興を惹かれているのか、この賓頭盧尊者に気を留める人は居ないようでした。

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