先日のクリの記事を書いた時にクリの榑板が屋根材となることを書きました。
残念ながら手持ちの写真が無くがっかりしていたのですが先日、訪ねた飛騨の里でクリの榑板の写真を撮ることができました。
今でこそ、屋根には茅葺き、藁葺き、榑葺、瓦葺き等々色々あり、今最も多いのが瓦葺き。
といっても瓦葺きは山里では一般的ではなく榑板葺きの屋根が一般的であったと思います。
私の住んでいる下呂市萩原町では昔の民家の屋根はクリ板の榑葺屋根が一般的であったということを下呂市への合併前の益田郡萩原町時代に編纂された萩原文庫で知ることができます。
飛騨の里の移築された古民家のいくつかはクリの榑葺屋根となっていて、園内を歩くと葺き替えようのクリの榑板が沢山積まれています。
今では、すっかり見ることが無くなったクリの榑葺屋根。
廃れた理由は榑板を入手できなくなった以外にも手間がかかるということもあるのかな?と思っています。
榑葺の屋根の材料となる木材はクリ以外にも飛騨地方では高山陣屋に残されているネズコの榑葺が有名です。
共通する木材の特性は耐水性が高く腐りにくく、割りやすいといったところです。(管理人)
<ネズコのくれぶき関連記事>
ネズコのくれ板の記事
ネズコの榑葺の写真
ネズコの榑葺の写真2
クリのくれ板
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/87/95697bdb6fe984847784a4f72f06b2a9.jpg)
クリの榑葺屋根
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/a7/c140b424c60d6f490cba37c4e404d4c2.jpg)
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瓦に比べれば屋根を軽く出来るのがメリットとは言っても今はスレートがあるし…どうしても伝統的な建築で外観を維持する以上の意義を持たせにくいですね。
化石燃料の登場。頷けました。
化石燃料以前だと瓦をつくるのに木材を燃やす。
そんなことするなら木材使え!ですね。
伝統技術を残そうと口で言うのは優しいですが実際のところ難しいですね。
時代とともに技術が変わる。
そういった中で消え去る運命なんですね。