金魚cafe

こちらにお立ち寄りくださってありがとうございます。
ぼちぼちのんびりと綴っております。

祈りと怪物KERAバージョンを観る

2013-10-18 22:41:39 | 芝居
BSの深夜に放送された祈りと怪物を録画していたのですが、4時間もあるのでなかなか観られずにやっと観終わりました。

舞台だと4時間は長いなあと思ってもその時間は舞台に集中してるので最後まで観れるのですが、自宅で4時間観るというのは結構大変です。

途中まで観て用事ができたり、他の番組が観たくて後回しになったりで結局4日かかりました。

4時間の舞台を1時間ずつ観たことになります。

蔵之介さんの出演される以外の舞台はあまり観ていないし、こんなに大がかりな舞台装置で出演者も多いというのを生ではないけれど初めて観ました。

原作があったのかなあと思ったらケラさんが書かれたものなんですね。

ある島で独裁者のようなドンガラス一家。

その島には警察も市長もいるのに一番偉いのが彼らの家族、そして背中に焼印を押され腕章をつけて外出しなければ殺されても文句はいえないという人たち。

何度もドンガラス一家から自由を奪おうと行動を起こしても仲間同士で裏切りがあったりして戦うことに疲れたみんなは地下にこっそり潜って祈る毎日。

自由に外も歩けず、物も言えずで昔そういう時代があったことを思いださせるストーリー。

生瀬さんのギラギラしたドンガラスは圧倒的でちょっとやそっとでは死なないたくましさ、彼を倒そうとするのはとても困難だというのがわかります。

彼の3人の娘たちは父のおかげで我が物顔で街を歩き、平気でピストルとぶっ放す、それでも愛する人と幸せになりたいとどこかネジがはずれてるんじゃないかという不思議なキャラ。

そこに飲んだくれの司祭、108歳のドンガラスの母親ドンドンダーラ、彼女の妹ジャムジャムジャーラ。
木野花さんが2役で演じてらっしゃいます。
あまちゃんのかつ江さんから実験刑事トトリで建築デザイナーからとホントの幅の広い役者さんです。

島にやってきて怪しげなものを売りつけるダンダブールを山西惇さん、その相棒に不思議な力があるバキオテが大倉孝二さん。

ジャムジャムジャーラの孫で心優しいトビ―アスを小出恵介さん他にも大勢でていらっしゃったのですが、今まで3~4人でやる舞台を観た私には多すぎて誰が誰かわからないところもありでした。^^;

独裁というのはずっと続くものではなく、外から入ってくることでいろんな変化がおこりドンガラス一家の幸せがだんだん崩壊していくことに。

4時間は長すぎてその中に一杯話が詰まっていてこれは書き切れないなあと白旗をあげてしまいました。

今回はちょっと情けないことになりましたが、観たいと思った舞台を全部観ることはできないのでこうして放送して頂けるのはとてもありがたいです。