続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

文化勲章、文化功労者に高額な終身年金支給の驚き

2020年10月28日 | これは前例踏襲打破しても良いのでは?

昨日政府は今年度の文化勲章5人と文化功労者20人を選んだと発表した。ネットで調べると文化勲章は前年までに
文化功労者として顕彰された人の中から選ばれるとのこと。
そして文化功労者になると何と年額350万円の終身年金がもらえるらしい。これは1951年の文化功労者年金法という
法律によるとのこと。およそ70年前に制定された法律を現代にまで温存しているのもいかがなものか。

文化功労者ともなれば功成り名を遂げた人物としてそれなりの社会的地位や栄誉を得た人ならそれ相当の蓄えもある筈。
国家財政が厳しい昨今、そんな人に更に350万円もの高額終身年金が本当に妥当かどうか見直して貰いたい。
今や年収200~300万円の世帯や若者が大勢いる中で終身の年金が350万円というのは庶民感覚から受け入れ難い。
文化功労者や文化勲章の授与はあくまで名誉を称えるのが本旨であって勲章だけで充分だと思う。

菅総理は「前例踏襲打破」と宣言し、あたかも改革者総理を印象付けしようとしているが、それはあくまで悪しき前例を
打破することであって、今回やり玉に挙げられている「学術会議メンバーのすげ替え」などにはそれに当てはまらない。
先の中曽根元総理の葬儀に約2億円(国費が半分)掛けたという際にも前例打破してもう少し質素にしても良かったと
思う国民は多かったのではないか。他にも税金の無駄使いと思われる悪しき前例踏襲は山ほどある。

明日から臨時国会にて論戦が交わされるが、菅新総理が安倍政治の継承を自認する一方で前例打破を公言するのなら
安倍政権で常態化していた「嘘、隠ぺい、公文書の改ざん、勝手な法の解釈変更、忖度政治」の一掃を願いたい。
明日からの国会中継には真摯で実のある論戦を期待いたい。がっかりさせないで。