連日醜態を晒した都知事の晩節を汚した破廉恥劇場はみじめでかわいそうとしか言いようのない姿で幕を閉じた。
しかし彼の行った数々の不正行為は何も解明されていないし、犯した罪は精算されていない。都民への詫びもない。
徹底した真相究明と二度とこのような不正が起きないようにするための手立てを望む都民の声に今後どう応えて行く
のかについてすぐさま着手して貰わないといけない。都議会、新知事にはこのことが一番に問われる。
舛添氏の辞任で一件落着とされては納税者の憤りは収まるどころか更に爆発していくことでしょう。舛添氏は
不正に入手した絵画などは寄附するようなことを言っていたが、それは寄附ではなくて返還である。しかも
ただ返還すれば済むというものではない。不正な公金支出(ホテル代や飲食費)同様全て返還した上で罪に
当たるのであれば償う必要がある。既に都民から告発状が出され、受理されているのだから徹底して彼の所業を
追及して貰いたい。誰かが言っていたが「これほどまでに人間って悪になれるのか」と言われるほどの人物が
都知事に選ばれる選挙の在り方にも問題があるのではないか。結局のところ党利党略で都合の良い候補者が選ばれ、
有権者は投票所で示されたメニューの中からしか選べない。しかし直ちに現状のシステムに代わる良い案が出てくる
訳でもない。
来月にも実施されるという都知事選に出ようとされる人たちは余程の信念と覚悟を持って自らの意志で立候補して
貰いたい。みんなに担がれて(担ぐ人にとって得な)立候補するような人にだけは投票してもらいたくない。
そして選んだ人が欠陥人間だと判った時は速やかに引きずり降ろせるシステムの改良(リコールのハードルを下げる等)
が必要だと思う。
もうすぐ公示される参議院選の候補者選びでも同じことが言える。本当に庶民のために働いてくれそうな人が沢山
立候補してくれれば良いがそうもいかない。地盤、看板、カバンの3種の神器は無くとも高い倫理観と志を持つ人が
立候補できる環境・選挙制度が待ち望まれる。有権者はできるだけ候補者の主義主張、来歴、政治信条などネットで
検索(今は簡単に出来る時代)なりして候補者の真の値打ちを知ることが大事です。あくまでも人物本位です。
政党名などでで誤魔化されてはいけませんぞ。