肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『素晴らしき休日(『監督・ばんざい』併映の短編)』、観ました。

2007-06-11 20:57:23 | 映画(さ行)
素晴らしき休日
監督:北野武
出演:モロ師岡 、北野武

 『素晴らしき休日(『監督・ばんざい』併映の短編)』、観ました。
僅か3分間の上映時間に加えて、ほとんど台詞らしい台詞がないので、観る側の
イメージに頼る部分が大きい作品。人によっては、全く違った感想を抱く映画かも。
よって、これから書く(あらすじを含めた)レビューは、あくまでもオイラの解釈として、
“参考程度”に読んで頂ければ幸いデス。

山あいにある小さな村、“一本道の先”にある映画館は小汚い古びた映画館は、
何も無いその村では“唯一の娯楽施設”だろう。最新の映画が上映される訳じゃない。
シャレたサービスがある訳じゃない。時代遅れの日本映画(今回の上映は『キッズ・
リターン』)を、硬い木の椅子に座って観るだけの“粗末なもの”。挙句に今日は、
映写機が故障したり、フィルムが焼け焦げちゃったり、何度も途中中断でまともに
観れたもんじゃない。それでも、たった一人の観客は待たされても、煙草を吸ったり、
犬に餌をやったり、一向に“怒る気配”は見当たらない。それは、やっと再開した
上映が、いきなり“ラストシーン間近”だったとしても同じこと。男の顔に不満の
色は無く、劇場内のスクリーンには映画『キッズ・リターン』の“最終場面”が
映し出される。そこでは2人の少年がこんな会話を交わしている‥‥

「オレ達、もう終わりなのかな‥‥」
「バッカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」

そうだ、《映画》はまだ終わってなんかいない。“映画の楽しみ方”って、なにも
上映時間の2時間だけじゃない。機械の故障も…、フィルムの焼け焦げも…、
今日観た“映画の一部分”であって、それら全部含めて《映画》なのかもしれない。
男は帰り道、今日の一日とその映画について想いを巡らす。まさに、それこそが
“至福の時間の始まり”‥‥。そして、それは何と“贅沢な時間”だろう。

追伸:実は当のオイラも、映画で一番充実したひと時は、その帰り道、あーでもない、
   こーでもないと自分のレビューを考えあぐねる、まさにその瞬間なのだ。
   まぁ、そういう訳で、今回は主人公を勝手に自分の場合に重ね合わせて、
   映画を解釈してみました、悪しからず。

追伸の追伸:尚、本編『監督・ばんざい』は後日(明日か明後日か)にアップします。



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