肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『シュレック2』、観ました。

2005-09-25 14:44:06 | 映画(さ行)
シュレック 2 スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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 『シュレック2』、観ました。
フィオナ姫の実家の両親に招待されたシュレック。ところが、初めて
対面した国王は、予想外の醜い怪物の出現にショックを受け、ついには
シュレックを亡き者にしようと恐ろしい刺客を送り込む‥‥。
 あのバツグン完成度を誇る『シュレック』一作目をみせられて、
果たしてその続編を作る必要があるのかどうか、戦前予想はチョッピリ
不安だったわけではあるが、観れば辛口オイラも大満足、こいつは
前作に負けず劣らずの出来栄えだ。前作から引き続いてディズニーを
小馬鹿にしたようなパロディーてんこ盛りと、風刺を効かしたブラック
ジョークは本作でも健在。そして何よりこれまた前作からのテーマである
「外面(そとづら)の美しさより、内面の美しさを‥」がオイラのハートに
ビリビリ伝わってくる。これは年端もいかぬ子供に読んで聞かせる
童話じゃない、むしろ疾(と)うに童心など忘れ去り、 虚栄心とエゴで
かんじがらめに着飾った大人たちにこそ観て欲しい。グッチの時計より、
エルメスのバッグより、シャネルのドレスより、もっともっと“大切なもの”が
この世にあることを、きっとこの映画は貴方に教えてくれるハズ。
まぁ、前作を観た人ならばシュレックとフィオナ姫の結末はある程度
読めちゃうんだろうけどね。ただ、映画のラストにもう一つの仕掛けがあって、
実はこれこそが本作テーマの根幹(こんかん)になっている わけだ。
それにつけても、よくぞこのオチを考え付いたものだと感心しつつ、
だからこそスタッフたちはこの続編を作ろうと思い立ったんだろうね。
 さてさて、個人的にはキャメロン・ディアスやエディ・マーフィの
オリジナル英語版も捨てがたいが、浜田雅功や藤原紀香が声優を務めた
日本語吹き替え版が特にオススメ。中でも、新キャラの長靴を履いた猫に
扮した竹中直人がぴったりマッチング。その主役を食っちゃうほどの
存在感に、ネコ派のオイラはも~うマタタビ貰ったようにキャッキャ、
キャッキャと大喜びだ(笑)。こうなったら3作目も是非是非作って頂いて、
アイフル犬だけがもてはやされる今の世に、我らネコ派が“任侠
(にんきょう)の渇”を入れようじゃありませんか!


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