肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』、観ました。

2006-04-24 21:41:13 | 映画(ま行)

カルチャーギャップに悩む男女の結婚までの道のりを、笑いと感動を交えて描くラブコメディワー...

 『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』、観ました。
「ギリシャ人はギリシャ人としか結婚してはならぬ」と、頑(かたく)なに
考える両親の元で30歳になったトゥーラ。ある日、運命の男性と出会うのだが、
このカップルを待ち受けていたものは、ギリシャ人特有のビッグ・ファットな
(=大仰)結婚式だった‥‥。
 この映画を観ながら、我が家の結婚式での大騒動を思い出した。ボクと
カノジョは地味で小さな披露宴を願いつつ、ボクのパパは豪華な宴をやりたがる。
滅多に会わぬ親戚衆に祝福され、まわりは勝手に盛り上がり、新郎新婦は
“カヤの外”。あ~あ、全くもってたまらない。だからボクには分かるのサ、
この主人公たちの気持ちがね。
 さて、本作は低予算のインディペンデント作品ながらもアメリカで大ヒットを
記録した異色の異文化ラブ・コメディ。最初はベタな笑いに呆れつつ、ついには
ゲラゲラ笑い出す。なるほど、これはさすがに面白い。特にヒロインのパパと
ママの掛け合いはテンポ抜群で、ボクは何度も大笑いしてしまった。それから
メガネっ子のヒロインのオトボケぶりも可愛いし、何より彼女が最初とは
別人のように後半にはキュートに感じてくる。勿論、それは外見とかじゃなくて
“内面的”な部分でね。この映画ではカレが彼女の何処に惹かれたなんて
描かれちゃいないんだけど、映画の彼女を見てれば分かっちゃう。まさに
彼女は今、「輝いてる」ってカンジなのだ。最後はゴキゲンなハッピーエンドで
締めくくり、家族みんなが踊りだす。そしてボクの心も踊りだし、いつしか
涙も溢れてた。まだ結婚前の貴方にも、すでに結婚しちゃった貴方にも、是非
観て貰いたい“幸せな一本”、オススメです。

 



最新の画像もっと見る