トンサンの別荘

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大飯原発 無責任な再稼働 / 読書「私が愛した東京電力」

2012年06月18日 23時04分31秒 | 日記

6月18日(月)  晴れ時々曇り

今朝の読売朝刊に『大飯再稼働 「賛成」49%  「反対」41%』と出ていた。
電話で世論調査したのは大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県。計2212人から回答をもらったとある。

賛成が多くなったのは原発被害を受けていない地域だからだと思う。
関東以北での世論調査なら、圧倒的に反対意見が多くなるはずだ。

東北はもとより、トンサンがいる神奈川県まで、お茶にシイタケとセシウムが検出されて出荷できなくなった。
つい3日前は、みかんにもセシウムが検出されたそうだ。

セシウム ミカンジュース(山口県) 原料が神奈川県産のものから検出

このようにいまだに放射能の影響は出ている。
実際に出荷できないばかりか、風評被害でセシウムが検出されなくても売れなくなっている。

農業・漁業関係者ばかりではなく、工業製品にまで影響を受けている。
ブリジストン自転車のかごから放射能が検出されて、リコールすることになったが、これなどまるっきりのとばっちりである。

野田総理が「私が責任を持って再稼働を判断した」というが、責任をとれるはずが無い。
責任が取れるというのならば、今すぐ原発で避難している人たちを故郷に戻しなさい。

大飯原発再稼働「私が責任持って判断した」野田首相の責任ってなに?


役立たずのオフサイトセンターもそのまま、防潮堤もまだできていない、避難路も確保できていない状態で、津波に飲み込まれ、全電源喪失になったらどうするのだ。
自衛隊だって陸から入れないぞ。だれも手をつけられなくなる。

大飯原発再稼働、「避難路」の問題点



この記事を読むと野田総理の判断は21世紀最大の判断ミスと言わざるを得ない。

フィルター付きベントも防潮堤もないのに・・・

ここで日本が、大きくかじを取ろうとしていたのをさえぎってしまった。
この問題は非常に大きい。
「目先のことにとらわれるな!!」 と怒鳴るやつはいないのか!!

政治家には期待できない。マスコミにも期待できない。
期待できるのはあなただ。
利害関係の無い庶民に、日本の未来を、世界の未来を、どうあるべきか永い目で見て判断してもらおう。





「私が愛した東京電力」 蓮池 透 著 (あの北朝鮮に拉致された蓮池薫氏の実兄だ)
副題に「福島第一原発の保守管理者として」というタイトルが付いている。


東京電力での生活が、テレビを見ているように目の前に現れてくるので、なかなか面白い。

蓮池透氏は2009年に退職するまで32年間東電で働いていたそうだ。
まだ読み始めたばかりだが、「おわりに」を読むと、

事故の起きた今こそ、冷静になり、推進派、反対派の垣根を超えて、今後のわが国の原発政策・エネルギー政策を原点に戻り議論していくときではないでしようか。

と書いている。
また「マスコミは最近報道をしなくなったが、報道し続けることを望む」とも書いている。
2011年9月に書いた本だ。
わずか半年でマスコミの関心は薄くなっている。
それにつられて人々の関心も薄くなってきた。

蓮池透氏は

1.原発は静かにフェイドアウトしていくしかない。
2.代替エネルギーをどうするかは、すべての日本人が考えなければいけない問題。
3.私たちの子孫に負の遺産を与えてはならない。

と言っている。
まだ全部は読んでいないが、蓮池透氏の考え方はノーマルだと思う。


大飯原発再稼働に至るまでの町長・県知事の記者会見での答弁は
「国は責任を持って事故の無いように稼働させてほしい」
と言うだけであって、だれも
「どういう問題については、この通り解決した。これについてはこう対策できていた。」
具体的な対策について確認できたので、再稼働はOKとするというような言い方をしていない。
いや、対策はできていないので、そのような答弁はできないのだ。
みんな無責任である。責任を野田総理に転嫁し、そして野田総理は責任を取ることはできない。
2011年3月11日以前に戻ってしまった。


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2 コメント

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ドイツを見習おう (とおる)
2012-06-19 01:14:04
ドイツはすでに原発全廃を決めたそうですね。

原発を廃止するか、しないか、ではなく
現在は原発をいつまでに全廃するか、ということだそうです。

火力は燃料費がかかるから、と言うのが言い訳になっているようですが、
今後の事故補償費用(マジメにやる気があるかどうか分からないですが)
百歩譲って原発を安全に運転出来るとしても
この先生み出される使用済み核燃料・放射性廃棄物を処理する費用については
文字通り「ツケを後世に回している」に過ぎないと思います。

地震が無く、原発も大きな事故が世間に知られる事が無ければ、
アメリカと共同でモンゴルの山奥に最終処分場を造ってひっそりと持ち出されていたかも知れないですね。
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「月」はごみ捨て場 (トンサン)
2012-06-19 07:06:17
とおるさん お早うございます。

今後、廃炉にするとしても使用済み燃料の処理はしなければいけません。
もしモンゴルが受け入れたとしても、毎年莫大な保管料が要求されるでしょう。

他の燃料は使用したあと費用はかからないのに、原発はその処理に莫大な経費がかかります。

最終的に原発のごみは「月」がごみ捨て場になると思います。
地球上から離さなければいけない。
宇宙空間に置いてくれば、移動する可能性があるので、「月」に置いてくる。
「月」ならば置いてきたら移動することは無い。

何千年後かの人類は「月」を眺めてため息をつきます。
「先祖は、なんてことをしてくれたんだ。」
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