3,4限,ハンバーグを作ったそうですね。
うまそうですね。
前日にハンバーグ作りをやると聞いて,きっと担任の分も作って持ってきてくれるだろうと思っていました。
「やいやい,今日の給食はカレーか,せっかくカレーなのに,ハンバーグ食っちゃったら食えんなあ・・・」
なんてことを想像しながら午前中授業をしていました。
・・・・。
・・・。
・・。
・。
ハンバーグは永遠に担任の元には届けられませんでした。
ずっと待ってても,ハンバーグは来ませんでした。
少し前に,豊永先生にハンバーグを届ける5組の子たちのかわいらしい姿が頭をよぎりました。
となりの早川先生に
「2組って,ハンバーグの調理実習終わりました?」
ってきいてみました。
「終わったよ」
「ハンバーグ,先生は食いました?」
「うん,食ったよ」
「・・・。」
早川先生と510の間に冷たい空気が吹いていくのを感じました。
でもいいんです。
最後の7日間,1年3組で過ごす日を唇かみしめて生きていきます。
過ぎし思い出して 涙があふれてきた
いくつもの場面が 心をかけていく・・・
「流れゆく雲を見つめて」より抜粋。