ホステル２

2007年08月30日 | 映画（は行）

（原題：HOSTEL PART II）
【2007年・アメリカ】試写会で鑑賞（★★☆☆☆）

クエンティン・タランティーノが製作総指揮を務める拷問スプラッター・ホラーの第２弾。

前作でホステルから逃げ延びたアメリカ人大学生のパクストン（ジェイ・ヘルナンデス）。【エリート・ハンティング】の報復を恐れて秘密の場所に隠れていたが、無惨にも殺されてしまう。場所は変わってヨーロッパ。ローマに留学中のアメリカ人女子大生ベス（ローレン・ジャーマン）、ホイットニー（ビジュー・フィリップス）、ローナ（ヘザー・マタラッツォ）は、休暇を使ってヨーロッパ旅行をしていた。プラハに向かう列車の中でデッサンモデルのアクセル（ヴェラ・ヨルダノーヴァ）に出会い、スロバキアにあるスパの話を聞くことになる。３人はアクセルに誘われるがままに、ブラティスラヴァのホステルに到着する。チェックインした３人は町へ繰り出していく。一方、チェックインの際に提出されたパスポートは、すぐさまインターネットを経由して【エリート・ハンティング】の会員に配信される。２万5000ドルからスタートしたオークションはドンドンと値を釣り上げ、ベスとホイットニーはアメリカ人男性のトッド（リチャード・バージ）に落札される。初めての落札に喜ぶトッド。トッドは親友のスチュアート（ロジャー・バート）を誘い、【エリート・ハンティング】に入会するためにスロバキアに向かう。そして、町の収穫祭を楽しむベスたちに【エリート・ハンティング】の魔の手が迫っていく…。

チラシの裏を見てみると…。
【パート１ですら子供だましに思えるほどの衝撃シーンの連続に本国アメリカでは失神者続出】
…。
う～ん。
確かにパート１は子供だましだったけど、パート２はそれ以下？
この手の映画を観続けているホラー大好きっ子からすると、かなり拍子抜け。
例えるなら、キャラメルコーンを買ったら、ピーナッツが１つも入ってなかった…みたいな。

でもパート１で生き延びた主人公のエピソードから始まる部分はいい感じ。
（これは前作をキチンと観てから「２」を観たほうがいいですよ～！）

まぁ、話の流れは男３人だった前作から、女３人に変更になったことくらい。

今回の特徴は、「１」で明かされた【エリート・ハンティング】の裏側を描いているところ。
どういうシステムで人の売り買いが成されているか…とか、会員のルールなど。
「１」では定額で東洋人女性が一番高かったと思うんだけど、オークション形式に変更されていましたね。

とにかく拷問スリラーであるはずなのに残酷描写は皆無です。
（そう感じるのはともやだけ？）
残酷描写に厳しい時代の流れなのかなぁ…。
一番怖かったのは、ローナが列車の中でiPodを奪われるシーンですよ（笑）。
いや、マジで。
イーライ・ロスの初監督作品「キャビン・フィーバー」の方が、数百倍グロくて怖かったなぁ。
拷問系なら、アメコミ映画「パニッシャー」での拷問シーンや三池監督の「インプリント～ぼっけぇきょうてぃ～」の方がすごかったですわん。

監督はイーライ・ロス。

追伸１。
エンドロールの後にちょっとしたお遊びがあるんで、注意ざますよ。

追伸２。
試写前に特別ゲストとしてタレントの珠緒が、映画にちなんで椅子に縛られた状態で登場。
珠緒はホラー好きってわけでもないし、全くの場違い。
なんでこの映画の特別ゲストで出てくるの？
どうやら海外のスパによく一人で行く…という理由だけで呼ばれたようだ。
う～ん。
確かにマスコミのカメラも来ていたし、ニュースにも取り上げられていたけど。
吹き替え版にただ有名な芸能人を起用する安直な考えと同じですね。
どうせ出すならホラー大好きな芸能人の濃い話を聞きたかったですわん。

ちなみに冒頭で映画宣伝の人が、事前に行った女子大生限定の試写会で、あまりの怖さに泣きじゃくる女の子が続出って言ってたけど、どこで泣くの？
泣くほど怖いシーンってあった？

2007年９月８日公開
公式ＨＰ：ホステル２