読んだ本の紹介をさぼっていたので、一気に行っちゃいます!
ここ数ヶ月の間に読み終えた本を紹介。
まず1冊目は
久坂部 羊の
「無痛」。
神戸の閑静な住宅地での一家四人殺害事件。
惨たらしい現場と多くの遺留品から人の人格障害の疑いは濃厚だった。
外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。
ここ最近は好きな作家さんの本だけ読むスタイルが定着し、なかなかチャレンジしてなかったんですが、ちょっとタイトルに興味を惹かれて読んでみました。
いやや、かなり面白かったですわん。
主人公の為頼医師のキャラクターが面白い。
為頼はその人を見ただけで、その人物がかかっている病気が分かってしまう。
手術をして助かる病気か否かという部分までハッキリと分かってしまう。
しかも、顔を見ただけで殺人を犯すかどうかまで、為頼には分かってしまうのだ。
現在、この人の別の作品
「破裂」を読んでいる途中なのだが、こちらも医療ミスを題材にした物語でなかなか面白し。
「無痛」に関しては、続編ができそうな終わり方だったので、シリーズ化してほしいなぁ。
そして2冊目は
小野不由美の
「黒祠の島」。
「そう―ここは黒祠なのですよ」
近代国家が存在を許さなかった“邪教”が伝わる、夜叉島。
式部剛は失踪した作家・葛木志保の姿を追い求め、その地に足を踏み入れた。
だが余所者を忌み嫌う住民は口を閉ざし、調査を妨害するのだった。
惨事の名残を留める廃屋。
神域で磔にされていた女。
島は、死の匂いに満ちていた。
闇を統べるのは何者なのか?
式部が最後に辿り着いた真実とは。
小野不由美さんは
「屍鬼」と
「東京異聞」を読んでますね~。
代表作である
「十二国記」シリーズも読んでみたいのですが、ちょっと巻数が多いので躊躇してます(笑)。
一般常識が通用せず、昔の仕来りに縛られた土地というのは、それだけで、怖いですよね。
3冊目は
山田正紀の
「雨の恐竜」。
先生が殺された。
現場に残されていた恐竜の足あと。
犯人は恐竜!?
事件を追う少女たちが出会った思いがけない過去とは?
山田正紀は20年以上ずっと読み続けている大好きな作家さん。
今回は中学生の女の子3人を主人公にしたミステリー。
恐竜に掛けられた殺人事件の容疑を晴らすために、少女たちが事件の真相に挑んで行くというジュブナイル。
最近はミステリー作品が多いけど、ほんといろんなジャンルをオールマイティにこなす作家さんです。
恐竜を題材にした作品も多いです。
「竜の眠る浜辺」は文句無しの名作。
4冊目は
夢枕獏の
「新・魔獣狩り11 地龍編」。
「蓬莱山の黄金、鬼道の力、そして空海の秘法“四殺”を手中にした者が覇者となる」
野望を秘めた闘いは、空海を宿す魔人黒御所、最大の暴力組織の巨魁・白井狂風を軸に、熾烈化してきた。
精神ダイバーの九門と毒島、密教術の天才僧美空は、狂風を破滅させる鍵を握る男を訪ねるが、すでに敵の魔手が!
天下人秀吉、怪僧天海、奇人平賀源内までもが関係し、日本の覇権を巡る“闇の歴史”を生み出してきた空海の秘宝は誰のものに!?
読書界の人気を独占するスーパーノベルの舞台は、いよいよ決戦の地、東北へ。
このシリーズも長いですよね~。
もう30年掛かってるんだ~。
「新・魔獣狩り」シリーズでは11冊目だけど、その前の
「魔獣狩り」&
「外伝」を含めると23冊目だもんね。
あとがきを読むと
『残りは、あと一巻か、二巻』と書いてあるけど、獏ちゃんのことなのでどうなることやら(笑)。
5冊目は、
松嶋初音の初著書となる怪談本
「初音怪談 私と小さなおじさんのこと」。
中学三年生のある日、ビデオデッキの中にその人はいた。
それが「おじさん」との出会いだった……。
現役アイドルの怪体験を「新耳袋」の木原浩勝が聞く衝撃のコラボ本。
ミスマガジン2004審査員特別賞を獲得した
松嶋初音。
最近はグラビアより、女優&タレントとして活躍中。
人体模型が好きだったり、死体が好きだったり、ゲームが好きだったり、かなりアンダーグランドな趣味を発揮していたけれど、こんなに怪異憚を体験する霊感体質だったとは…。
表題にある
小さなおじさんを始めとして、語られる数々の怪異。
この"小さなおじさん"って、他にも語っているタレントの人いるよね。
これは偶然なのか?
でもこれだけ、語られているってことは、いるんだろうねぇ、小さなおじさん。
ともやも見てみたいな~。