(原題:OCEAN'S THIRTEEN)
【2007年・アメリカ】試写会で鑑賞(★★★★☆)
ラスベガスのカジノホテルを舞台に、個性豊かな凄腕の犯罪チームが華麗に繰り広げる人気シリーズ第3弾。
仲間の一人を窮地に陥れた冷酷な悪徳ホテル王にリベンジを果たすべく、再び集結したオーシャンズが立ち上がる。
オーシャンズの古参メンバーであるルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)は、業界屈指のホテル王ウィリー・バンク(アル・パチーノ)と手を組んで、ラスベガスに建つ巨大ホテルの共同経営を約束していた。しかし、ルーベンはバンクに裏切られ、そのショックで心筋梗塞を起こして倒れ、危篤状態になってしまう。その報せを受けてルーベンの元に集まったオーシャンズの仲間たち。ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)。ラスティー・ライアン(ブラッド・ピット)。ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)。バシャー・ター(ドン・チードル)。フランク・カットン(バーニー・マック)。バージル・マロイ(ケイシー・アフレック)。ターク・マロイ(スコット・カーン)。リビングストン・デル(エディ・ジェイミソン)。イエン(シャオボー・クィン)。ソール・ブルーム(カール・ライナー)。彼らはルーベンの仇を討つために、この件の発端となったラスベガスの超高級ホテル・バンクのグランド・オープンに合わせ、ホテルの最新セキュリティと評判をズタズタにし、バンクを完全に破綻させることを計画する。そしていよいよホテルオープン当日、オーシャンズたちの壮大な復讐劇が始まる…。
ミサイル基地並みの警備システムを誇るラスベガスの地下金庫から、現金1億6000万ドルを盗み出した「オーシャンズ11」(2001年)。
1作目での仕事がベネディクトにばれてしまい、その返済のために仕事をするハメになってしまった「オーシャンズ12」(2004年)。
実はこの2本のともや評価はかなり低いです。
でも3作目は面白かったぁ。
ホテル王に復讐する…ストーリーが非常にシンプルなんです。
そして変な女性関係が出てこない(こういう犯罪映画に恋愛要素なんていりません!)。
さまざまなプロフェッショナルたちで構成されたオーシャンズ。
過去2作品でもずっと思っていたし、今回もそうだったんだけど、11人いる必然性がまったく感じられないんですよね。
そう感じる理由には、それぞれが何のプロであるかというのが、明確に描かれていない。
故に11人いる必要ある~? ってなってしまうのである。
今回にしても、イカサマのサイコロ作るだけに、オーシャンズが動く必要ある~? みたいな。
バニー・マック演じるフランクも、新しいギャンブルを考えてカジノに潜り込む意味も分かんないし。
11人もいるから無理矢理役割を作ってる感がいっぱいなんですよね。
今回の相手はホテル王のバンク。
演じるのはアル・パチーノですよ。
年取っても格好良いなぁ。
地震を人工的に起こすための掘削機が故障して、財政的にピンチになってしまったオーシャンズ。
ホテル王バンクに怨みを持つテリー・ベネディクト(アンディ・ガルシア)を巻き込んで、計画は続行されることになったけれど、資金を提供する代わりに更なる仕事を抱え込むことになってしまいます。
それにしてもオーシャンズたちって、用意周到過ぎっていうか、ホテル王バンクを貶めるためだけにお金かけ過ぎですわ。
今回一番美味しいところを持っていったのは、マット・デイモンですね。
エレン・バーキン演じるバンクの秘書アビゲイル・スポンダーを落とすために、付け鼻と媚薬を使って大健闘。
監督はスティーヴン・ソダーバーグ。
追伸。
配給会社にいる人は英語が堪能で、字幕で映画を観る人の気持ちがわからないと思うんだけど、白いバックに白い字幕はまったく読めないんですよ。
前半部分にそんなシーンが多々あり、雰囲気でストーリーを追うことにしました。
字幕にスミフチ付けるだけで、大分違うんだけどなぁ。
2007年8月10日公開
公式HP:
オーシャンズ13
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