（原題：SHOOT'EM UP）
【2007年・アメリカ】試写で鑑賞（★★★★☆）
一人の男がある女性を助けようとしたばかりに、とんでもない陰謀に巻き込まれていく痛快ガンアクション映画。
冬のニューヨーク。深夜にジョン・スミス（クライヴ・オーウェン）はベンチで佇んでいた。その目の前を一人の妊婦（ラモーナ・プリングル）が通り過ぎていく。しばらくして、そして銃を持った男が妊婦を追いかけていった。ただならぬものを感じたスミスは後を付け、殺されそうになった妊婦を助け出す。安心したのもつかの間、ハーツ（ポール・ジアマッティ）率いる男の仲間たちが次々と現れ、壮絶な銃撃戦が始まる。そんな最中、妊婦は産気づき男の子の赤ちゃんを産み落とすが、流れ弾に当たって母親は絶命してしまう。スミスは生まれたばかりの赤ん坊を連れ、ハーツから逃れることに成功する。一夜明け、面倒はご免とばかりに、公園へ赤ん坊を置き去ろうとするが、赤ん坊を狙撃銃で狙うハーツを発見。スミスは仕方なく赤ん坊を守りながら逃げるハメに。とりあえず昔馴染みの娼婦ドンナ（モニカ・ベルッチ）に赤ん坊を預けようとするが、元ＦＢＩのプロファイラーで人の考えや行動が読みとれるという特異能力を持つハーツに居場所を知られてしまう。スミスとドンナは赤ん坊と一緒に逃亡することになり、そんな３人をハーツは執拗に追い詰めていく…。
2002年に"12000発喰らえ！"というキャッチコピーのフランス映画「スズメバチ」がありましたが、この映画のキャッチコピーは"２万５千発のエクスタシー！"。
２倍以上の銃弾！
しかも看板に偽りなしの、撃って撃って撃ちまくりのガンアクション映画！
主人公は謎の男ジョン・スミス（仮名）。
何故この男は、銃の扱いに長けているのか？
何故ハッチたちは、生まれたばかりの赤ん坊まで執拗に殺そうとするのか？
最初はすべてが謎だった事柄が、徐々に明らかにされていく。
それらは突拍子もないんだけど、その展開がそんなに不自然ではない。
脚本が面白いです。
そして、もうガンアクションのシチュエーションで驚くことなんて無いだろうと思っていたら…。
赤ん坊の出産をしながらの銃撃戦。
空からスカイダイビングをしながらの銃撃戦（「007」でスカイダイビングをしながら格闘するってシーンはありましたけど…）。
螺旋状の階段を昇ってくる50人の敵を、吹き抜けを落下しながら一網打尽にしていく銃撃戦。
セックスをしている最中に襲われ、繋がったままでの銃撃戦。
仕掛けを使ったイリュージョンのような銃撃戦。
そして、ニンジンを使った暗殺術（笑）。
ネズミを使った最新鋭の防犯システム（大笑）。
…etc
もうビックリドッキリメカが発進しまくりです。
ちなみにこの作品を観た後は、生のニンジンを持ち歩きたくなります（笑）。
わお。
ポール・ジアマッティ演じるハーツが、この上ない悪っぷり。
これぐらい突き抜けた悪だと、気持ちいいくらい清々しいです。
こういう映画の場合、悪者が魅力的じゃないと面白くないですからねぇ。
ちなみにハーツが愛用するのは、50口径のカリバー・デザート・イーグル。
この銃には指紋暗証認識の安全装置付きなんだけど、これって架空のアイテム？
それとも実用されているのかなぁ？
これのモデルガンとか発売されてないかなぁ。
やばい欲しくなってきた。
ハイテクってすご～い。
今回はアクションがほとんどありませんが、モニカ・ベルッチの可愛さが全開です。
もう40歳になろうというのに、この清楚さは何？
この可憐さは何？
背中に白い羽根が生えていても、ともやは驚きませんよ。
それにしても、この人はこんなに可愛いのに、どうして変な映画にばっかり出るんだろう？
まるでちょっと前のジョニー・デップやブラッド・ピットみたい。
その心意気も含めて大好きなんだけどね。
アニメーションで作られた「シューテム・アップ」の企画書：
SHOOT'EM UP PROMO REEL
↑ここでは、映画制作の決め手になったコンテアニメーションの企画書が見られます～！
これが実写でこうなったのかぁ…という感動が味わえますわ。
監督はマイケル・デイヴィス。
追伸。
すんごい悪ノリしてるなぁ～と思えた、ジェイソン・ステイサム主演の「アドレナリン」という映画が教養映画に思えるほど、この映画はハンパない悪ノリっぷりです。
良識のある人には、絶対お勧めできませんわん。
2008年５月31日公開
公式ＨＰ：
シューテム・アップ
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