僕たちの天使

私の愛する天使たち、ネコ、山P、佐藤健君、60~80年代の音楽、バイクなどを徒然に語っていきます。

(5/25)義母の話に乗ってみる

2014年05月25日 21時42分23秒 | 日常、仕事、認知症
日曜の夜は
夫の就寝時刻が早い。
7時過ぎには寝てしまう。
私は9時の予定。

ブログを書く日にち間隔をあけてしまうね。
ここ数日は朝はひんやりとして
早朝起きは寒いのでまだストーブをつけています。
今日は暑くなる予定だったが
日差しが曇りだったのでそれほど暑くならず。

朝から
義母に呼び出され
いろいろと聞かされる。
彼女は今、毎日のように日記のようなものをつけて
毎日やってくる「電気男」(と彼女は名づけている)の様子を
書き連ね、それに対する心情を添えている。
それを私に見せて
「この間は、家に入ってきて
住所録に赤線を引いていった。そしてメモも残していった。」と言う。
「それを見せて。」
持ってきた電話番号を記入した住所録を見ると
確かに赤線が引いてある。
しかし、それらを見ていると全部、亡くなった方とかもう親交のない人たちばかり。
おそらく義母が正常なときに
それらに線を引いたのであろう。
しかし自分は引いていない、と言う。
男が書いたというメモには
「人形の供養、回収してくれるところの住所と電話番号。」が書かれていた。
これも義母の筆跡である。
「私の字に似せて書いてあるが、私ではない。」と言う。

人形、というのは
義母が昔から集めていた人形や小物のこと。
この家を建てたときに義母のために作りつけで壁面一面の棚を誂えた。
自慢の人形棚である。
家を建てたころはそれを喜んでいた。そこには私の集めたキティのぬいぐるみたちや
私の苫小牧時代の思い出の人形も飾ってもらっている。
その人形の今後のことを考えていたのか、日記にもそれらしきことが書いてある。
自分が死んだら、人形も供養してほしいとかそんなことかもしれない。

その日記は支離滅裂な文章で、書き殴り状態。頭に浮かんだ言葉をそのまま
殴り書きしたような。
それらを詳しく読むことはしなかったが、妄想と闘っている義母の孤独を感じた。

今日は早めにお風呂に入ってもらった。
私が家事をしているとき、風呂上りにまたやってくる。

「さっきの話の続きがあるのだけれど、ちょっと見に来て。」と呼ばれる。
「男が家に入ってきて、納戸の模様替えをしていっている。」
そして
下着の入った引き出しを開けて
「自分の買ったものじゃないものを置いていっている。」
と、明らかに義母の下着(メリヤスシャツなど)なのだが
それらを買っていないと言う。
「じゃ、自分が買っていないもの、男が置いていったものを選んでちょうだい。」と
私もその話に乗った。
「これも違う」と10枚くらいの古いものを床に置いた。
試しに、未使用のレースのスリップを手にして、「これは?」と尋ねると
「これは私のもの。」と言う。
義母はピンクとか赤が好きなので、下着は皆ピンクだ。男が置いていったのも
ピンクだ。しかも古い。
「じゃ、気持ち悪いから、捨てた方がいいね。」と私。そうする、と素直に従った。
本来、下着を置いていくはずがない、男が入ってくるはずがない、という問題なのだが
敢えてそこは男が置いていった、という前提での話に乗った私である。
(私としてもこれ、大事)

ふと、タンスの上を見ると
大仏(鎌倉の大仏ね)の置物が後ろ向きに、窓に向かって鎮座ましましていた。
その後姿が可愛くて、頭をなでながら笑い、「お義母さんを守ってね。」と言った。
その大仏は、私のかつての職場での修学旅行の引率のときにおみやげに買ってきたものだ。
義母の居間に行き、「お義母さん、人形のことは心配しなくていいよ。このままで
いいよ。」と伝えた。私が引き継ぐのであろう。
ただ、私の代で終わりだ。子どもも姉妹もいない。そのあとどうなるのかは後から考えよう。
義母が死んだら、人形もいっしょに供養を、というのは悲しすぎる。
昭和10年代、20年代のものもあろう。皆で引き継ごうじゃないか。
それらを愛する人たちがこの世にきっといるだろう。

部屋のものが増えている、と言う。男が置いていっている、と言う。
「無くなっていないで、増えているのね。じゃ、いいんじゃない。
来るもの拒まずで、いこう。」と言った。

「玄関のシーサーの置物が替えられている。」とも言われた。
「あれは、○○さん(私の夫、彼女の大事な一人息子)が沖縄に行ったときに
買ってきたものでしょ。替わっていないよ。」
「いや、前は優しい顔だったのに、今のは怒った顔になっている。」
「怒った顔になったからといって、捨てないでね。可哀相でしょ、それじゃ。」
そのシーサー、ネコたちが跨いだりして倒れて、耳が欠けている。
シーサー、怒った顔だよね、もともと。どんな顔だったんだろう、最初。
いやいや、最初から怒っているよ。

これらに付き合って
2階の夫に報告。
「男がものを置いていっているということで古い下着、捨てることになりました。」
夫、
「じゃ、食器も男が置いていったことにして捨てるように言え。」だって。
その食器とは
戸棚いっぱいに、義母の食器があるのだけれど、実は
地震のときに中でひっくり返って、開けるとなだれ落ちるということで開けるのを禁止
している(私)。
使わないので、本当は捨てたいのだが(夫につい先日、食器棚に自分たちの食器を入れたくても、あなたのお義母さんが古い食器捨ててくれないから入らない!と文句を言ったばかり)、彼女は物を捨てるというのはもったいない、と思っているので、半ば諦めている。
お義母さん、男は食器も置いていったかもしれないよ。


さてさて
今日は割りと自分も彼女に同調しながら進めることができた。
実は
先日、元同僚のミラさんから
認知症の資料をいただいた。
それを見て、敢えて義母の話に乗ってみる、という試み。
明日からまた忙しい私。
毎日のようにこれらに付き合えない精神。
どうなることやら。




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2 コメント

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そうね (JMC)
2014-05-28 22:48:39
乗ってみた方がいいと思うよ(・ω・)ノ
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Unknown (ジャスさんへ)
2014-05-30 16:30:30
やっぱり無理かなあ、まだ私の姿勢には
揺れがある。
認知症、とわかってきたけれど
彼女の言う内容によっては
受け入れられないものもある。
今日はその典型。
近いうちに支援センターに行くことにした。
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