森散策御用達バイク

２０歳代までは、バイクでスピードに酔いしれていた。
今思えば、よく死ななかったと思う。我が運命に感謝！

３０歳代には、それがsuper carに移行。
２０００ccで３００馬力の車に酔いしれる。

思えば、八ヶ岳への移住を考え出してから、命をかけた首都高バトルもバカらしくなった。
ゆっくりと森を見ながら、時には車を止めて森に入り、鹿に出会ったりすることに感動を覚えるようになった。
公私共々都会生活バリバリの自分が、森で暮らすことの素晴らしさを見いだしたのは、必然でもあった。
コーナーを限界スピードギリギリでクリアしても、その後には何もなかった。

八ヶ岳の山道のコーナーを曲がると、そこには素晴らしい景色が広まっていたりする。
自然と速度はゆるみ、景色を見るようになる。
車もバイクも速いモノはいらなくなる。

この八ヶ岳の道を心地よく走れたらいい、と思うようになった。
車はキャンパーになり、SUVになった。
子供が大学を卒業したらオープンカーを買おうと思っている。
速くなくても良いから、環境に配慮したエコなオープンカーがその頃には出ているだろう。

バイクも、森の奥まで入っていけるトライアルバイクになった。
このバイクは、人が歩くスピードで道無きところも行ける。

次に行き着くのは、mountain bikeや馬だろうな。

山に暮らすと、生活や好みがプリミティブになっていく。
都会では絶対条件だった見栄も必要なくなる。
ここで大切なのは「心地よさ」なのかもしれない。