女ですもの

内田春菊×よしもとばななの対談集

子供、出産に関して…、家族、籍、子育て、親に関して…、女として…、３つのテーマに分けているが、こだわらず話が盛り上がっていく。

お二人とも、めずらしい事実婚という形の家庭を築いておられます。

シングルマザーでもなく、戸籍上の婚姻をせず、子供の父親と共同生活をする形です。

 

これは、女性にとってメリットのある形なのだと思いました。ただし、男性以上にガンガン稼いで、社会生活上は上の方ですね。

シングルと違い、子供の父親はいるし、子育てに関しては平等。家事はむしろ男性が多くを行い。（こっちは稼いでいるし）その上、相手の親の老後もみることもない。

それぞれ自分の親の面倒をみれば良いわけで、相手の親が勝手に家に来るようなこともなく、気も使わない。

 

ばななさんとは、年も近いが、彼女は、母親の味を知らずに育っているし、父親がしていたそうです。（立派なかたですが）ばななさんの小説の食べ物に関する記載が乏しくメニューも幼稚園児が知っているようなものばかりなのが頷けるが…。

なにせ、籍を入れるのを反対したのは両親だそうです。

娘を持つ親として、娘の利益を考えたのかなあ～。

ただ、男性もリストラの世の中。才能があって仕事をバリバリこなせる女性は、結婚で仕事を中断することもないし、パートナーや子供というかけがえのない存在も得られるし、これからこんな、家庭の築き方があってもいいのかも知れない。