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土佐鉄夫「Gift 大地の旋律」

2010-03-26 | Weblog

土佐さんは、阿寒町出身の方で、千葉工業大学を卒業し。第一精工(現エンプラス)入社。会社の写真部に所属し、関東甲信越、近畿中部、東北中心に風景画を撮影。

退職後宮古諸島、ライフワークとして北海道大雪山系、美瑛・富良野を撮影。されている方だそうです。

本書は、美瑛・富良野の四季を、ぎゅっと。詰め込んだ。写真集。

雪原の一本の木。遮るものが何もない大地に今政に昇ろうとする太陽。うつりゆく雲の表情。氷点下の防風林。凍るような冷たい湖面と木々。遠い山なみと湖面に映し出された鏡絵。朝焼けに染まる空の色。哲学の木。朝霧の幻想的な世界。大地のうねりが美しい広大な畑。活気みなぎる春の丘。草をはむ鹿。ルピナス、大麦、鈴蘭、バラ、おだまき、ジャガイモの花。雪原にぽつんと赤い屋根。蔦絡む廃屋のスズメバチの巣。季節によって違う表情の滝の流れ。春乾いた大地。夏の入道雲。向日葵。空と大地と木々の唄が聞こえるようなそんな写真集です。

あ~。この大地。やっぱりステキだ。とため息が出てしまう。作品集。

でも、でも写真がどんなに素晴らしくても。この大地は、肉眼で見るほど感動することはないと思う。どんな表情も、スケールも。写真では、迫れないものが。この大地にはあるんです。

美瑛の丘を走ってみたくなってきた。自分の足で。踏みしめて…。



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