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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

西加奈子「こうふくあかの」

2008-06-10 | Weblog

こうふく あかの二ヶ月連続作品「こうふく」シリーズ第二作
結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の「俺」の妻が、ある日他の男の子どもを宿す話。
二〇三五年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。二つの話が響き合う。

 

トレンディーをきどった?課長!まさか、自分が…。

部下達に常に気を配り、涙ぐましい努力とクールさを装い、美人だがあか抜けなく平凡な妻の気持ちにも気がつかず、3年も夫婦生活のない妻から妊娠を告げられるところから話がはじまる。

とにかく小心者の憎めないこの男が心情を中心に描かれるので、かなり、情けない話で、いじいじしている。

妻の赤裸々な告白は、この小説の中で、はっきりと気持ちを伝えている唯一の場面であり衝撃的。

南国風の東洋人!!アムンゼン・スコットとの話が、ラストで一致。

ああ、そうでしたか。。。

 

みどりにくらべ標準語であるので、スイスイ読めた。しかも薄い。1時間で読めます。

密かな話題本だそうだが…。

ありそうでなさそうなお話に人間関係と想いが重なって、そんなところが今の時代に生まれた?と言うような。

とりあえず王様のブランチおすすめで手に取った1冊でした。

 


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