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半落ち

2008-01-21 | 映画

横山秀夫原作「半落ち」

椎名桔平がいい味出してたねー。

渡瀬恒彦の冒頭のぼんやりと庭にたたずむ映像から、惹きつけられたし、結構、キャストが良かったかも。

 

アルツハイマーの妻(風吹じゅん)が正気の時、何度も、死にたい、生きるの辛いって、こんなの人間じゃないって、殺して殺してって迫るシーン。ひたすら抱き留めることしかできない夫。

 

刑事の取り調べ、検事の調書、報道の側、法廷に立つ前の取り調べのシーンに、それぞれの思惑と、仕事に対する気迫と正義、また、マスコミからのパッシング、それに対抗しよう立場を守ろうとする組織の構造…。

この辺りは、きっと小説の醍醐味だと思いますが、短いシーンで良くまとめていたと思います。脇役の検事の事務官の本音もちゃんと描かれて、一人一人の人間の側からみた人生って、いろいろと考えさせる作品だった。

真実は、極秘に明かされるが、これも、何とも心温まる物語です。

 



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