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「マイウェイ 12000㎞の真実」

2012-01-16 | 映画

10日間で2本の戦争映画をみて、どうしても映画作りについて考えるところがあった。

今回のマイウェイは25億円。弾丸45000発だそうです。

韓国は、徴兵制度もあり。パッチギなんかみても。喧嘩上等。男は強くて女を守る。のような感覚があるのだとおもう。

何かと、味方同士でも、喧嘩、殴り合いシーンが多いこと。多いこと。。。

邦画は情緒や風景。口には出さないが、表情やしぐさ音楽で豊かな表現から、感動する場面が沢山あるのですが。この映画に関しては。8割方爆発しーんで構成され。とにかく見た後疲れた~。爆薬のおと。血なまぐさいシーンが多すぎると。感覚がマヒして、頭が働かないので、ゲームをみているような感じ。。

後半、長谷川の(オダギリジョー) の右腕となった男が、休憩時間にこけしをほっている場面から、やっと映画らしくなって。そこからは、主役はオダギリじゃないのか?と思う、素晴らしい演技でひきつけてくれました。

主役であり、韓国の英雄として描かれるチャンドンゴンは、韓流スターらしい良さはありますが、演技は、ふつうです。表情による表現がいまいちかな。

私がおばさんだいすきな韓流ドラマに興味が無いのは、韓流のイケメン立ちがわざとらしい(歯が浮くような)セリフをすらすら言ってしまうこと。

日本人は、ぐっとこらえて、あまり口に出さないのが美徳だよなあ~と感じるのだ。あいらぶゆーをいうより。何気ないしぐさや、思いやりのたいど。動でなく静の美学なのかもしれない。

さて、オダギリジョーは「この映画は自分に合わない」と思ったそうですが、監督の熱意に答えたそうです。日本人の感性ではあり得ないと思うところを監督と話し、変えたそうです。たぶん、この辺りだな。と思うシーンが後半でたくさんあり、それが魅力的な映画になったと思います。

ノルマンディーで美しい夕日の海を見詰める長谷川。ドイツ人とボールを蹴るシーンとか。束の間の今を生きている姿は。戦争という非現実と戦う人間が、本来の生きるとの対比として、爆撃シーンより、もっとずっと奥深く、人の心を刺激して、涙がこみ上げるものがあるというのが日本人の感覚では無かろうか。

戦闘シーンがほとんど無い山本五十六で、かなり胸に迫る物があったが、マイウエイでは、見た後の「疲れ」が残って、感動が薄れてしまった。

どれだけのお金を使って映画を作っても。人の心に残る映画を作るというのは。別の次元なんだとはっきり感じた。

ほんとうは「天皇陛下ばんざい。陛下のために死んで本望だ」と思って戦っていた兵士はいないと思う。愛する家族を守るため。国を守るために戦っていたんだと思う。千人針とか胸の中にしまった愛する人の写真とか手紙。そんな小さなお守りを胸に戦っていたんだと思う。

そこが、他国から見ると、日本人の無謀な戦いは、天皇制による物だと表現されてしまうので違和感があるのでしょう。

長谷川の祖父が、爆薬と気がついてそれを胸に抱き、「みんな離れろ」と死んでいったのも。

それは、家族を守るためであり。らしさ。だと思った。

ドイツ人が、ヒトラー命ではなく。命令に背けば殺されるから、脱走したくても、できずに兵士として働いているなど。国民性なども垣間見ながら、日本。ソビエト。ドイツ。の3国の軍服を着て戦った物語については、興味深いものはあった。

 



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