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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

「キツツキと雨」

2012-04-09 | 映画

「南極料理人」の沖田修一監督が、無骨な木こりと気の弱い映画監督の出会いから生まれるドラマを役所広司と小栗旬の初共演で描く。とあるのどかな山村に、ある日突然、ゾンビ映画の撮影隊がやってくる。ひょんなことから撮影を手伝うことになった60歳の木こりの克彦と、その気弱さゆえにスタッフをまとめられず狼狽する25歳の新人監督・幸一は、互いに影響を与えあい、次第に変化をもたらしていく。そして、そんな2人の交流が村と撮影隊の奇妙なコラボレーションを生み出していく。2011年・第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞

ほのぼのとしてよい映画でした。

役所広司さんの田舎のおっさん役。なんて意外ですが。さすが名優さんだわ~と感心する演技ぶり。静かな笑いあり。

克彦さんとその息子のとっくみあいも。奥さんをなくして3年のちょっと侘びしい女っ気のない家庭事情に湿り気はないけど、どこかにありそうな日常の風景が丁寧に描かれていた。

はっきり言って、この映画の制作費?かかってないだろうなあ~という。素朴な映画こそ面白いかなと思えるようになってきて…。たぶん、そういう人生の様々な経験から。

ある人間とまた違った環境の人間が出会ったら何が生まれるんだろうという。期待感。とカルチャーショック。お互いに刺激し合って、良いものが作られていく様子が新鮮です。

近未来を描く作品や、アクションの激しい娯楽映画はそれなりの楽しみも在りますが。最近は、この手のじんわりヒューマニズムを描いた作品と俳優さんの味のある演技がモノをいう映画って素晴らしいなと思います。



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