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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

「青春とは」

2009-05-25 | 詩、短歌、俳句
歳を重ねただけで人は老いない 夢を失ったときはじめて老いる戦後の日本人に勇気と希望を与え、高度経済成長の原動力にもなったサムエル・ウルマンの名詩『Youth』、そのオリジナル詩が大胆な自由訳で甦る。 マッカーサーが座右の銘とした「Youth」とは…。 サムエル・ウルマン~1840年ドイツ南部生まれ。十一歳の時に両親と共にアメリカ南部に移住。1924年バーミングハムで永眠。享年84歳。youth . . . 本文を読む

石垣りん「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」

2009-05-20 | 詩、短歌、俳句
ほどよい大きさの鍋や お米がぷつぷつとふくらんで 光り出すに都合のいい釜や 劫初からうけつがれた火のほてりの前には 母や、祖母や、またその母たちがいつも居た 書肆ユリイカ1959年刊の処女詩集の復刊。   太平洋戦争の記憶。日常の記録。一家の大黒柱として働く辛さ。がつづられる。 生涯を身を削って家族を支えた石垣さん苦しみを支えたのが詩の世界だったのだと思います。書くことでもがきな . . . 本文を読む

「生きる~わたしたちの思い」谷川俊太郎with friends

2009-05-17 | 詩、短歌、俳句
「谷川俊太郎さんの傑作『生きる』をお手本に、みなさんの『生きる』をつなげてひとつの詩みたいなものを作りませんか?」07年秋、mixiに書き込まれた呼びかけに、半年で2000件を超える投稿がありました。本書はそれらの投稿作品の中から一部を選出し、投稿者自身のコメントや写真を加えて再構成したものです。投稿者のコメントからは短い詩に込められた様々な人生模様が読み取れ、胸を打たれます。傑作『生きる』はもち . . . 本文を読む

俵万智「みだれ髪~チョコレート語訳」

2009-05-16 | 詩、短歌、俳句
妻子ある鉄幹への狂おしい熱情と官能のよろこびをうたいあげた、与謝野晶子の革命的歌集『みだれ髪』。愛ゆえに、畏れを知らぬ若き女のデビュー作は、娼婦の言葉、“乱倫”といわれスキャンダルを巻き起こすが、のちに文学史上の金字塔となった。俵万智が、恋する女なら誰もが心に秘めている、甘くてほろ苦い“チョコレート語”で甦らせる、百年の恋の陶酔。 あとがき~晶子の匂いより 「みだれ髪には、意味が曖昧で難解な . . . 本文を読む

俵万智「チョコレート革命」

2009-05-03 | 詩、短歌、俳句
〈男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす〉28歳から34歳までの“人を想って揺れる心”から生まれた、新しい愛の形。愛と愛が戦うとき女性はどう変わるのだろう?「サラダ記念日」から10年―第3歌集。 10年以上前、俵さんが高校の教師を辞めて本格的に活動を始めた頃の作品。 恋には大人の返事など入らない。君に向かってふるがえした、甘く苦い反旗。 大人の言葉には、摩擦をさけるための . . . 本文を読む

石垣りん「詩の中の風景」

2009-04-30 | 詩、短歌、俳句
~くらしの中によみがえる~   この本は、石垣さんが出会った詩と向き合って、その詩にどんな思いを重ねているのかという、石垣さんのエッセーです。 実用だった詩の言葉。暮らしの中で、詩を読んでよみがえらせる。   詩でも、小説でも、読んだ人は、その人なりの解釈で、自分と照らし合わせて、心に良き感動や、活力や示唆を見いだすのではないでしょうか。 時には、共感し、また、人間 . . . 本文を読む

くどうなおこ「のはらうたわっはっは」

2009-03-11 | 詩、短歌、俳句
2005年で20年目になったくどうなおこさんの「のはら村」 こぶたのはなこさん、ふくろうげんそうさん、こねずみしゅんくん… 山から海から空から仲間も増えて、「のはらのみんな」は99人で、この本のどこかに全員集合って…。なんてゴージャスなおもわず、わっはっはなうれしい「のはらうた」です。 春・夏・秋・冬の、のはら村の地図がとっても素敵な、 のはら村の散歩案内書です。   おひさ . . . 本文を読む

金子みすゞ「花の詩集」

2009-03-10 | 詩、短歌、俳句
蜂はお花のなかに、お花はお庭のなかに、お庭は土塀のなかに、土塀は町のなかに、町は日本のなかに-。みすゞの謳った詩に暖かなタッチの絵を添えました。みすゞを思わせる愛らしい少女が懐かしくやさしい詩の世界に誘います。 金子 みすゞ本名金子テル。1903年(明治36)、山口県大津郡仙崎村(今の長門市)に生まれる。大津高等女学校卒業。大正末期から昭和の初期にかけ、すぐれた作品を発表し、西条八十に「若き童謡詩 . . . 本文を読む

江國香織「パンプルムース!」

2009-02-23 | 詩、短歌、俳句
 「はじめて子どものための本が書けた」江國香織の詩と、世界中の子どもたちに愛情を注いだちひろの絵の夢のコラボレート。手のひらサイズに優しさと強さを込めて 江國さんがちひろさんの絵を選んでひらがなの詩をつけました。   子供の頃、絵本にでてきた「ぶどう酒」というものに、心惹かれたことを憶えています。なにしろそれは、ごちそうのならぶ場面にきまって出てきましたし、言葉の響きが得も . . . 本文を読む

谷川俊太郎「青は遠い色」

2009-01-10 | 詩、短歌、俳句
青色をテーマにした、谷川俊太郎と堀本恵美子の詩画集。 宇宙や魂の深い想いを表現してきた詩人と、宇宙や心の交流を青で探究し、深遠でいながら優美な作品を発表しつづけてきた画家が響き合う詩画集。空から宇宙へと続く無限の世界へと誘う。   どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることは出来ない。 救えば海は淡く濁った塩水に変わり、近づけば空はどこまでも透き通る。 人魂もまた . . . 本文を読む

谷川俊太郎「旅」

2008-10-28 | 詩、短歌、俳句
谷川俊太郎と香月泰男。二つの魂の邂逅によって生まれた珠玉の詩画集。1968年刊の詩画集に詩2編を加え復刻。   谷川さんのお父様が香月さんの油絵を所蔵していたので、以前から親しみを持っていたそうです。香月さんと谷川さんは1966年秋、ニューヨークで会い、一緒にハドソン川上流をドライブした思い出。 翌年に駆けての旅行の経験をもとにした詩と香月さんのシンプルな線と色合いで構成された絵が . . . 本文を読む

谷川俊太郎「モーツァルトを聴く人」

2008-09-28 | 詩、短歌、俳句
そよかぜ 墓場 ダルシマー ~モーツァルトを聴きながら年をとった 僕には人の苦しみに共感する能力が欠けていた 一所懸命生きて自分勝手に幸福だった 僕はよく話し良く笑ったけれどほんとうは静かなものを愛した そよかぜ 墓場 ダルシマー ほほえみ 白い紙 いつかこの世から消え失せる自分… だが沈黙と隣り合わせの詩とアンダンテだけを信じていていいのだろうか 日常の散文と劇にひそむ荒々しい欲 . . . 本文を読む

まど・みちお「うふふ詩集」

2008-09-26 | 詩、短歌、俳句
98才のまどさんの最新作。まどさんが「うふふ」って笑っている感じ。 やぎさんゆうびん、ふしぎなぽけっとのまどさんだもの…。 とぼけた感じで慎ましやかな賢者の優しさあふれる「うふふ」がいっぱいつまってます。 それで、この詩集は、全部声をだして読みたいです。 心の中から、「うふふ」になれます。私も、大きくなったら?うふふなおばあさんになりたいな。   水を飲む すいません すい . . . 本文を読む

アーサー・ビナード詩集「ゴミの日」

2008-09-17 | 詩、短歌、俳句
おりたたみ 人間の心の中には 埋め立て処分場がない。 ゴミの焼却炉もなく、集積所すらない。 たえられないほどイヤなことがあっても、すてることはできない。 どこか暗いすみっこのほうへ うっちゃってしまえば、 不法投棄としてあとで、かならずかえされる。   イヤなことがたまるいっぽう…だが、落ち着いて点検して ひとつひとつのイヤなことを ひっくり返し、くまなくさわれば 小さ . . . 本文を読む

ターシャ・テューダーのマザー・グース

2008-08-28 | 詩、短歌、俳句
うららかで調和している絵といびつでユーモラスなマザーグースの世界が出会った一冊。歌ったり遊んだり、イマジネーションによってアレンジして自分のものにするなど、色々な楽しみ方ができるマザーグースの本。 訳・山田詩子   ターシャさんの柔らかでやさしい絵が、マザー・グースのリズムある文章にしっくりなじんで、とても素敵な絵本になっています。 言葉をころころ楽しみながら。 歌うように、楽し . . . 本文を読む