銀右衛門文庫の経済動向

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7月16日

2014-07-16 | 経済動向
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1108/値下がり548と値上がり優勢。主力株は、アイフルが商いを伴って大幅高。NTTやブリヂストンなどディフェンシブ性の強い銘柄には海外投資家の買いが入っているとの声も聞かれた。前日まで連続ストップ高だった沖電線は利益確定売りに押されたほか、ファナックは小反落。新興市場銘柄では、日本通信が上昇したが、上場以来急騰続きの鳥貴族は反落。ミクシィも反落で4000円割れとなった。売買代金は1兆7419億円と10営業日連続で2兆円を下回った。個別で買いが入ったところでは、英国で世界最大規模の航空展示会が開催されていることから大阪チタニウムが連日で年初来高値を更新。LINEが東証上場申請との報道を受けて関連銘柄のエイチームが大幅高となった。一方、1Q最高益更新との観測報道があったエプソンは織り込み済みとの見方から反落。

日銀の金融政策決定会合では、金融市場調節の目標であるマネタリーベース(資金供給量)を年60兆~70兆円に相当するペースで増加させる量的・質的金融緩和の維持を全員一致で決定した。想定通りの現状維持となったが、日銀が会合でまとめた「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」の中間評価で14年度の実質成長率の見通しを4月時点から0.1ポイント低い1.0%へとわずかに下方修正した。後場入り直後に指数は伸び悩んだものの、実質GDPの下方修正もさほどネガティブな材料とはならなかった。国内市場では今週最大のイベントを通過。薄商いながら緩やかな上昇相場が続いており、テクニカル的にも過熱感が解消されている状況で日経平均は7月4日高値(15490円)を目指す展開が期待される。明日は11時に発表される中国6月都市部固定資産投資・小売売上高・鉱工業生産、中国4-6月期GDPに注目が集まる。材料株では東証上場申請を受けて動意付いたLINE関連株が明日も賑わいそうだ。

東京市場は小動きとなりそうだ。日経平均株価の予想レンジは15300円-15450円。米国市場はダウ平均が過去最高値を更新するも一時的にとどまり、上値の重い引けとなった。為替やCME先物にも目立った動きはなく、前日上昇の反動を勘案すると、寄り付きは小安い展開が想定される。その後は11時に発表される中国6月都市部固定資産投資・小売売上高・鉱工業生産、4-6月期GDPなどの結果を見極めようとして様子見ムードが強まりそうだ。主力大型株に買いが入れにくい状況の中、材料株物色が中心になるとみられ、東証上場申請で賑わったLINE関連株や16日付「日経新聞」で報道があった水素ステーション関連株などが注目を集めよう。

15日のNY株式相場はまちまち。株価のバリュエーションに関して、一部セクターはやや割高との認識を示したことが重しとなった。ダウ平均は前営業日比5.26ドル高の17060.68ドルで終了した NASDAQは前営業日比24.03ポイント安の4416.39ポイント、S&P500は前営業日比3.82ポイント安の1973.28ポイントで終了した。 円建てのCME225先物は日中終値と比べ5円安の15395円、ドル建ては20円高の15420円で終えた。