ひだまり家族

夫と二人の息子の4人家族。
ドラマ『ぽっかぽか』のような家族に憧れながらも、
現実は子どもたちに振り回される毎日…

頭いっぱい、胸いっぱい

2016-09-25 18:04:58 | 仕事
黒田裕子記念神戸フォーラム2016 2日目。







午前中は「認知症と精神医療」ということで
4人の方の講演を聴かせていただきました。

一人目の下河原さんは
某有名女性歌手の実兄だそうですが、

もちろん注目すべきはそこではなくて、
下河原さんの活動やそこに込めた思い。

下河原さんの経営するサ高住は
安全・安心を重視した空間ではなく、
木のぬくもりを感じ、温かい光のある空間。

もちろん、リスクはありますが、
リスクを完璧に排除してしまったら、
不自然で人工的な空間になり、
入居者の自主性も奪いかねない。

少々危なくても、
歩く力がある人には、歩いてもらい、
配膳や洗濯等、自分でできることは
何でもしてもらう。

近くの公園の清掃や野菜の収穫、
駄菓子屋の店番や居酒屋の店長などなど、
入居者さんから「〜がしたい」と言われたら
それを実現できる環境を準備して
実際にやってもらう。

そこに住む認知症の方々が
役割を持って、生きがいを持つことで
人は何歳からでも成長できるというお話でした。

地域との繋がりを大切にされ、
開かれた施設を作っておられるのが印象的です。

また、認知症でない人が
日常にありがちな出来事を通じて
認知症の中核症状を体験するという
「VR認知症体験会」
というものをやっているのも
とても興味深かったです。

他には精神科医の高木先生からの
精神医療の現状の話や、
レビー小体病ご本人である方のお話など
貴重なお話などが印象的でした。

ランチョンセミナーでは
黒田裕子さんの活動や
最期の時の様子をドキュメントで紹介し、
ゆかりのある方々から黒田さんの
思い出話を聴かせてもらいました。

本当に看護師として…
というより、
人として本当に素晴らしい方です。

黒田さんが伝えたかった
①最後の一人まで見捨てない
②現場に真実がある
③福祉・避難所の充実
ということ。

しっかり心に留めておきたいと思います。

午後からの3時間は
コウノメソッドで有名な河野先生のお話でした。

お薬の調整が難しい利用者さんを思いながら
驚くお話をいろいろ聴かせていただき、
劇的に改善が見られた動画を見て
感動しました。

時々笑いを交えながらのお話が面白く、
あっという間の3時間でした。

難しい話もありましたが、
頭がいっぱい…というか、
胸いっぱいの2日間。

ありがとうございました。


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