ひだまり家族

夫と二人の息子の4人家族。
ドラマ『ぽっかぽか』のような家族に憧れながらも、
現実は子どもたちに振り回される毎日…

安らかに…

2019-06-15 16:16:51 | 仕事
長くご利用していただいていた利用者さんが
亡くなられました。

どちらの方も入院先で亡くなられ、
ご家族やケアマネさんから連絡をいただきました。

週一回30分未満で訪問のAさん。

奥様がかなり介護力のある方で
これが困った、こんなものがあったら…
と話していたら、
それを作っちゃうような方でした。

布団の重みで寝返りが打てない…となれば
園芸の支柱を使ってベッドにアーチをかけ
布団の重みを和らげたり、
肩が出て寒い…と言えば
マジックテープで簡単に着脱できる
肩当てを作ってくれたり。

介護は大変なはずなのに、
それを微塵も感じさせない奥様。


申し訳けなさそうに話すAさんに
「私が大丈夫って言ってるんやから、
お父さんは何も心配せんでいいんや。
食べられんくなっても私が食べさせてあげる」
とドーンと構えている奥様でした。


訪問すると感心させられることばかりで
お人柄も温かくほっこりする時間でした。


「看護師さんに身体をほぐしてもらった日は
よく眠れるんよ」
といつも喜んでくれていました。

そして、もう1人がBさん

点滴のために訪問していたのですが、
なかなか点滴が入りにくく、
助っ人を呼ぶこともありました。

とてもマイペースな方で
限られた時間の訪問でやりとりが
スムーズにいかないこともありましたが、
初対面の時から私のことを好きでいてくれて
いつもマラソンも応援してくれていました。

「こんな寒い日にあなたが一生懸命
走ってたかと思うと涙が出そう」

とか、

「あなたに初めて会ったときから
爽やかで感じが良くて私は大好きなの」

と言ってくれていました。

点滴がなかなか入らないときも
決して私を責めることはなく

「一生懸命してくれているのに
私の血管があなたにいじわるをしてしまって
ごめんなさい」

と痛みを訴えるどころか、
私のことを気遣ってくださる優しい方でした。

最後は苦しまず、安らかなお顔だったとのこと。

思い出を振り返り、悲しい気持ちになりますが、
訪問を待ってくれている利用者さんがたくさんいて、
また日常が始まります。


いただいた優しさを
私も誰かに届けられますように…

ご冥福をお祈りします。


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