ひだまり家族

夫と二人の息子の4人家族。
ドラマ『ぽっかぽか』のような家族に憧れながらも、
現実は子どもたちに振り回される毎日…

感謝…

2019-11-25 17:33:01 | 仕事
大好きな利用者さんが旅立たれました。

私が訪問に行かせてもらうようになってからは
3年半ぐらいかな…

日本の平均寿命からすると
長生きされたことはわかっているけれど
私にとってはすごくすごく大きな存在で、
ケアしていても自分自身が癒されていくような
そばにいるだけで
ぽかぽかと心が温かくなるような
そんなひだまりのような人でした。

たくさん来る看護師の名前をすぐに覚えてくれて
訪問したときには
「来てくれるのを待っとったんやで。」
と言ってくれる。

ケアをしたときには
「ありがとう、ありがとう。」と喜んでくれ、
ご自分でできることは一生懸命協力してくれる。

帰り際には「ありがとう。また来てよ。」と
動かしにくい両手を一生懸命振ってくれて
笑顔をくれる。

そんな利用者さんを介護していた
息子さんご夫婦もまた素晴らしい方々で
大変な中でも笑顔を忘れずに介護されていて、
トイレで排泄の失敗があり
つい怒ってしまった息子さんに
「失敗して一番傷ついてるのはお義母さん。
 何も言わず黙って床を拭いたらいい」
というお嫁さん。

お箸で食べているとたくさんこぼしてしまって
後片付けが大変になったとしても
「お義母さんが望めばスプーンも渡す。
 でもポロポロこぼすからという理由で
 スプーンを渡したり介助するのは違うと思って。」
とも言われていました。

息子さんと親子ゲンカをされたときには
「私がおぶってあげるから一緒に家出しよか」
と言ったこともあるとか…。

どこまでも優しくて温かい。

「私はみんなに親切にしてもらって幸せや。
 生まれ変わったら看護師さんになって
 みんなに恩返しをしたい」

そう言ってくれた利用者さん。

いつか私が年老いたころ、
ケアしてくれる看護師さんが
生まれ変わったその利用者さんだといいな。


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