天邪鬼の唄ⅩⅢ「狭路でしか」
僕の敏感の触手は
いったい
何処に潜んでいるのだろう
僕の敏感の突起は
いったい
何所に隠されているのだろう
存在することは知っている
存在することを拒まない
存在することを有難いと・・
けれど
それを自由気ままには扱えないのだ
無垢の赤子にように
無垢の情感は備わっているが
それが翩翻と翻る根拠の
風向きも強弱も長短も読めない
多分それは
夢中という異次元へと続く狭路でしか
僕の通路と交じり合わないもの
それらの難儀を周知の上で
それ故、又、其処に
僕の詩が生まれる