https://news.yahoo.co.jp/pickup/6441799
https://news.yahoo.co.jp/articles/6430ef61c0f3fef96105104e21fccf4a03760f74
最長60年とする原発の運転期間の延長を巡り、政府は審査期間を除外する案や上限の撤廃案を検討していることが分かりました。
原発の運転期間は原則40年、最長60年と定められていますが、36基ある原発のうち33基が2050年までに40年を経過します。
政府関係者によりますと、この運転期間の上限を引き上げる案のほか、撤廃する案や規制委員会の審査による稼働停止期間を運転期間から除外する案などを検討しています。
ただ、上限撤廃案を巡っては経産省内でも「安全と利用の両面で一定の目安は必要だ」と慎重論も上がっています。
次世代原発の建設なども含めて年内に方針案を決定する予定です。
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引用以上
「カラスの勝手時代」ではあるが、老朽化によって引き起こされる原発大事故は、地球上の全生物に大きな影響を及ぼす。政府もメディアも隠しているが、チェルノブイリやフクイチの事故では、世界中の胎児を莫大な数、殺している。
フクイチでは、事故直後に数千名が放射能によって死亡した疑いが強いが、震災死に紛れ込ませて誤魔化している。その隠蔽規模は凄まじいものだ。
震災関連死 2021年03月07日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1425.html
「致死量の放射能を放出しました」(動画はすべて削除されてしまった)
https://blog.goo.ne.jp/mokushiroku666/e/998479750c81d8ea76addfba51559515
放射能汚染による被曝乳癌の潜伏期間は約10年、解き放たれた乳癌
https://twitter.com/search?q=%E4%B9%B3%E7%99%8C%E3%80%80%E5%A2%97%E3%81%88%E3%81%A6%E3%82%8B&src=typed_query&f=top
甲状腺癌、肺癌や前立腺癌も増えているが、本番はこれからだ。福島では膀胱癌が増えるはずだ。フクイチ事故は、日本全体の癌発症率を数割も上げる可能性がある。
http://hokinet.jp/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E3%81%A7%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%80%8C%E3%82%AC%E3%83%B3%E6%AD%BB%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%A2%97%E5%8A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B.html
福島第一原発事故も、老朽化が遠因になっているといわれる。それは、東電フクイチオペレーターだった木村俊雄氏によれば、3号炉内部のジェットポンプ計測ノズルの破壊がメルトダウンの直接の原因になったと指摘されていて、それは内部機器の老朽化による「繰り返し応力破壊」による劣化から起きていた可能性が強い。
「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発~木村俊雄氏「事故原因は”地震”だった」
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-841.html
(上のブログは、すべての検索エンジンから排除されている)
原子炉は格納容器がステンレス鋼、原子炉本体(圧力容器)は80~160気圧に耐えるため鍛鉄でできている。
核分裂でエネルギーを取り出すと、膨大な中性子が炉内に生成され、核分裂連鎖反応を引き起こため、炉内は中性子に満ちている。
ところが、この中性子は、あらゆる原子に捕獲されて核転換を起こす性質がある。
原子炉の内壁にある鉄に中性子が当たると、取り込まれて鉄がコバルトやニッケルの同位体に変化する。
このうちコバルト60が大量に生成され、高エネルギーの強烈なガンマ線源となる。このため、運転履歴の長い原子炉では、圧力容器それ自体が猛烈なガンマ線源となる。
原子炉の廃炉が困難である最大の理由が、原子炉全体の放射化である。
圧力容器を構成する鉄の組成中にアイソトープが多数できて、強度が低下してゆく。これは圧力が高いほど著しく、加圧水型(PWR)は、とりわけ経年劣化が著しい。
圧力容器は、高圧下でガラスのように硬化して脆くなり、小さなヒビが多数できて、それが応力腐食割れを引き起こしやすくなる。(脆性遷移)
この性質によって、160気圧という高圧運転に大きな危険性が生まれ、初期のPWR原子炉は次々に廃炉に追い込まれている。また廃炉しなければ危険と指摘されている原子炉は以下のとおり。(55基の原子炉中、実に49基)

すでに廃炉決定された原子炉(年号は稼働年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%83%E7%82%89
女川原子力発電所 - 1号機 1984年~2011年 (27年)
東海発電所 - 1号機 1966年~1998年 (32年)
福島第一原子力発電所[7] - 全機 1971年~2011年 (40年)
浜岡原子力発電所 - 1号機・2号機 1976年~2009年 (33年)
美浜発電所 - 1号機・2号機 1970年~2011年 (41年)
敦賀発電所 - 1号機 1970年~2011年 (41年)
島根原子力発電所 - 1号機 1974年~2011年(37年)
伊方原子力発電所 - 1・2号機 1977年~2011年 (34年)
玄海原子力発電所 - 1号機 1975年~2011年 (36年)
以上が廃炉決定された原子炉である。稼働終了年は、実質終了の2011年(フクイチ事故による全国の原発稼働停止年)とした。企業側の廃炉決定は、それより数年後が多い。
ところが、「廃炉」と簡単に口にするのはいいが、日本には本当に廃炉できる技術も、核廃棄物の処理技術もほとんど存在していない(未来になれば開発されるだろうと勝手に見切り発車した)ので、完全撤去された原子炉は皆無であり、その見通しもないままだ。
これが「原発はトイレなきマンション」と呼ばれる所以である。
上の廃炉原発は、すべて原子炉が老朽化したため、電力会社が運転危険性のため泣く泣く稼働を停止したものばかりだ。最初に廃炉が決まった日本最初の東海原発でさえ、廃炉決定から24年経過しても、未だに廃炉ではなく「放置」にすぎない。
解体しようとしても危険すぎて不可能なのだ。
未だに、原子炉に近寄ることさえできない。2030年に廃炉完成と言っているが、これも口先だけで、実際には不可能である。
http://www.japc.co.jp/tokai/haishi/construction.html
なぜ、こんな馬鹿げた、超危険な存在が容認され、放置されているのかというと、正力松太郎がプロデュースした最初の東海原発以来、推進者は自民党であり、その本当の狙いは核ミサイル開発だったからだ。
岸信介以来の自民党政権は、日本国の核武装に極度に執着していて、原発を動かすことが、核兵器を手に入れる近道と信じて、無理な推進を続けてきたのである。
上の、廃炉決定原発を見ると、ほとんどの原子炉の寿命が40年程度であることが分かる。ところが、現在の日本政府は、なし崩し的に60年までの寿命延長を認めていた。
今度は、その60年さえ放棄して、無制限に、つまり大事故を起こすまで運転を続けさせると主張してるのである。
原発の核廃棄物の処理方法は存在せず、結局、地表のプール内で50~500年強制冷却を続けて、100度以下になった段階で、地下深い永久保管庫に入れると言っている。
「地層処分」で、核廃棄物が安全になるまでの時間は、実に数十万年である。
地質時代級の時間、保管が必要になるとしても、人類自体が滅亡してしまうし、地表プールの500年冷却保管についても、世界最長政権が徳川幕府の265年であり、日本という国が存続できるかも疑わしい。
もちろん、電力会社も消えてしまうし、核廃棄物の危険性さえ忘れられて、もはや冷却も放棄され、超危険な核廃棄物が、環境に拡散し放題という事態になる可能性が高い。
使用済み核燃料の冷却期間が500年とは、あまりにも無茶苦茶だ! 2021年06月03日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1514.html
原子炉の寿命という観点からは、加圧水型原発の老朽化(脆性劣化)による危険性が著しい。
1960年代、原子炉の寿命は25~30年と見積もられていた。80年代に入ると、それではもったいないということで、40年まで延長され、電力会社の圧力によって、60年までの延長も認められるようになった。
それが、今回、寿命制限を撤廃すると言い出した。
だが、上に紹介したように、実際には40年で次々に廃止に追い込まれている。
理由は、中性子劣化についての確実なデータが存在せず、脆性劣化によって、フクイチのような過酷事故が起きる可能性が強まっていたことだ。
加圧水型の場合は、160気圧という性質から、80気圧運用の沸騰水型の数百倍の危険性があるといわれている。爆弾と同じなのだ。
加圧水型原発の致命的な欠陥は蒸気発生器。蒸気発生器の細管はギロチン破断するとメルトダウンにつながる。1991年2月9日関西電力美浜原発2号機、レベル3。2018.11.08
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/9435
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-864.html
上に引用したように、玄海や伊方、それに若狭湾周辺の原発は、すべて加圧水型であり、脆性劣化のため、次々に廃炉に追い込まれている。
ほとんどの原子炉が、40年で大きな危険性を抱えることになっている。
それなのに、寿命制限を撤廃したなら、核廃棄物の始末と廃炉が困難な事情から、電力会社は、廃炉を可能な限り先延ばしして、莫大な廃炉経費を抑えようとするだろう。
今回、寿命制限撤廃という狂気の沙汰としか思えない運用指針の見直しが出てきた背景には、電力会社が、廃炉を行程化したなら、莫大な経費予算が株価を下げると考えて政権に圧力をかけたのだろう。
原発経営者たちは、自分の退職金を保全したいので、株価の下落を恐れている。国民の安全や未来を考える、まともな経営者なら、そもそも原発を作ったりしない。
フクイチ事故の場合も、廃炉が明日にも可能なように言いながら、延々と先延ばしにし続けている。最初から廃炉が不可能であることなど、専門家なら誰でも常識だったのだ。
しかし、「廃炉ができない」ことになると株価が大きく下がるため、自分の退職金が目減りすることを恐れて、不可能なことを百も承知で「廃炉スケジュール」を公表し続けてきたのである。
はっきりいえば、原発寿命撤廃は、もはや推進側が、安全性を完全放棄したに等しい。経営陣の収入さえ確保できれば、大事故が起きても「カラスの勝手」と責任をとらずに、ドバイにでも逃げればいいと思っているにちがないのだ。