西暦2000年前後から、アマゾンなどを通じて、日本に中国製品の流入が著しく増えた。
私は、1970年代、80年代と、日中友好協会(正統)を通じて、中国物産の輸入即売会などをお手伝いしていたことがあって、中国物産品には馴染みがあった。
当時の中国物産といえば、大半がザーサイ・ピータン・白酒・マオタイ酒などの食品で、品質は素晴らしいものだった。
工芸品の質も半端なく繊細でレベルの高いものばかりだった。私は中国物産を通じて中国に憧れていたのだ。
今、アマゾンなどで、その種の食品や酒を買うと、半数以上がニセモノであるといわれる。ホンモノは、猛烈に高価になってしまい、とても買える値段ではない。紹興酒も、サントリーが販売しているものだけが信用できるともいわれる。
アマゾンの膨大な商品のうち、相当数が中国製品なのだが、その多くはメイドインチャイナであることを隠している。
なぜ身元を隠すのかといえば、すでに多くの消費者が、中国製品のデタラメさを知ってしまって、中国というラベルを見ただけで敬遠するようになっているからだ。
もはや、中国物産にはかつての輝きはなくなっていた。
私も、工具類などの購入を通じて、これでもか! というほど、中国製品に落胆させられ、憤りを感じてきた。これまで、耐久性、信頼性の高い中国製品をほとんど見たことがない。それでも、中国製品を買ってしまうのは、アマゾンなどが、販売元を隠蔽しているため騙されたのだ。
また、日本の企業の多くが、中国の人件費の安さを求めて進出していて、例えば、超大手の日立・東芝・松下なども、その多くの製品にメイドインチャイナのラベルがつけられている。
私は、機械工具類のなかで日立製品を愛用し、電動ドリルなど、50年以上使っているものが数点あるほど信頼していた。
だが、15年ほど前に購入した妙に安い糸のこ盤が、信用のおける日立製であるにもかかわらず、初期不良で動かなかった。
そこで、よく見ると、メイドインチャイナと書いてあって驚かされた。あの崇高な信仰さえ与えていた日立工機がメイドインチャイナというのは本当にショックだった。
今使っているエアコンもパナソニック製品だが、メイドインチャイナだ。日本製パナソニックエアコンは、チャイナエアコンの倍近くするのでとても買えない。
だが、メーカーもブランドを守りたいだろうから、純チャイナ製品に比べれば高い信頼性があるはずと信じて購入した。今のところ、性能は順調だ。
異様に安い電気機器の大半が中国製と思うべきかもしれない。しかし、日本製ブランドなら多少はマシなのだろう。
中国製品が信頼性を失ったのは、いつ頃かといえば、たぶん1990年前後ではないかと思う。雨後の竹の子のように、中国全土で産業革命が勃発し、猫も杓子も先進国のコピー製品を作り始めたが、何せ、技術や経験の蓄積がないから、見た目だけは同じようにキレイにできても、本質的な信頼性をコピーすることはできなかった。
日本だって、私の子供時代、1960年代の半ばあたりまで、欧米に洪水のように商品を輸出してみたものの、「安かろう悪かろう日本製品」と評価されていた時代があったのだ。
だから、いずれ中国も、日本と同じように信頼性の高い製品を生み出すのかと期待はしたが、残念ながら、そうはなっていない。
いつまで経っても中国製品の信頼性は上がらない。だが、動画カメラやスマホ、電子機器など一部の商品は水準が上がっている。
なぜ、中国が、物凄い経済発展を遂げたのかといえば、それは、たぶん田中角栄による援助ではないかと思う。
1972年に、角栄が周恩来を訪問してから、日本は10兆円近いODA援助を中国に対して行った。
その理由は、日本が第二次世界大戦で中国を侵略し、1000万人を超える虐殺を行い、巨大な経済破壊を行ったにもかかわらず、中国は周恩来総理が「日本に賠償を要求することは、日本人民を苦しめることになる」とし、賠償要求をしなかった。
これを慮って角栄は、いわば代替賠償としてODA援助を行い始めたのだ。
その金は、中国地方政府に行き渡り、官僚たちの利権を肥やすのに役立った。
そして、中国全土で一斉に産業振興の競争が始まったのが1980年代だろう。つまり、中国の異常な経済発展は、日本による中国侵略の歴史の代償ともいえるのだ。
中国には、歴史によって培われた産業秩序が少ないから、官僚たちの強欲ばかりが突出し、イノベーションを無視したコピー製品ばかりが幅を利かせることになった。
官僚たちは、「仕事を通じて人民に奉仕する」という成熟した社会秩序よりも、自分の懐に金と権力をため込むことに夢中になり、生産における倫理的秩序の成熟を顧みなかった。
これが、中国製品の悪評を生み出している最大の原因である。
「安かろう悪かろう」が、中国商品という世界的な評価が定着してしまった。
以下は、私が昨年、アマゾンで購入した香港製ローカルライオンというブランドのザックだが、一年も経ていないのに、肝心要の肩バンドがちぎれ、背面が破れ、自分で修理したみじめな状態だ。香港製ではあるが、実際には深センあたりの工場で作らせているらしい。
もう一つは、今年の2月に購入した、アウトドアブランドを模倣したザックだが、これも2か月ほどで、サイドポケットやチャックがだめになってしまった。



思えば、若いころ、水道橋のサカイ屋で買ったザックは50年使ってもびくともしなかったが、チャック破損と底皮の汚れのため泣く泣く捨てたことを思えば、「なんてこった」と思うしかない。
このことによって、日本の産業が、実は人々に対する思いやりの職人魂に溢れていることを私は再確認したのだ。
さて、中国は金と権力をしこたまため込んだ権力者たちが、次に領土拡大という強欲に突き動かされて、台湾や尖閣諸島をはじめ、ブータン・インド・モンゴルなどと領土強奪戦争をおっぱじめようとしているわけだが、中国商品の本質を思い知らされた世界中の人々は、中国という国が、こけおどしの「見せかけ文化」に支配された国であることを思い知らされてしまっている。
中国は、何もかもこけおどしであり、見せかけだけなのだ。例えば、新型コロナワクチンのシノバックという企業がそうだ。
表向き9割の有効率と宣伝し、第三世界に売りさばいてきたのに、実際には半分以下の性能しかないことが暴露された。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210706/se1/00m/020/020000c
たぶん、デルタ株への有効性はほとんどないので、中国ではまったく新しい新型コロナ疫病としてのパンデミックが始まっている。
https://www.youtube.com/watch?v=E0uZxNw-VP8&ab_channel=TBSNEWS
インドネシアやマルタでは、中国ワクチンの接種率が完全に近いのに、恐ろしいほどの再感染拡大=医療崩壊が起きて、物凄い死者が出始めている。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/07/post-96690.php
中国共産党は、かつてアメリカを「張り子のトラであり恐れるに足らず」と評してきたのだが、自分たちが、張り子のトラどころか、猫のぬいぐるみ以下であることに気づかないまま、領土拡張戦争を実行しようと決意し、張り子の航空母艦や潜水艦、核ミサイルを大量に配備している。
習近平の強欲と自己肥大を見る限り、おそらく戦争に至るのだろうが、「見せかけ文化」に培われた軍備が、世界中を相手にする戦争のなかで、どこまで通用するのか見ものだ。
しかし、核ミサイルが日本に飛んでくることは避けられないだろう。このことに対しては十分な準備が必要だが、実際の海戦や局地戦では、見せかけ文化ではない、ホンモノの戦争文化を蓄積したアメリカの敵ではない。
日本海軍(自衛隊)は、猫のふりをした虎になっているから、むしろ戦争後の増長が心配だ。
この恐ろしい時代を作り出したのは、原因を遡れば、戦前の日本軍が中国で、モルヒネやヘロインを売りさばいたことによるカルマがめぐってきていることを、いずれ書くつもりだ。
私は、1970年代、80年代と、日中友好協会(正統)を通じて、中国物産の輸入即売会などをお手伝いしていたことがあって、中国物産品には馴染みがあった。
当時の中国物産といえば、大半がザーサイ・ピータン・白酒・マオタイ酒などの食品で、品質は素晴らしいものだった。
工芸品の質も半端なく繊細でレベルの高いものばかりだった。私は中国物産を通じて中国に憧れていたのだ。
今、アマゾンなどで、その種の食品や酒を買うと、半数以上がニセモノであるといわれる。ホンモノは、猛烈に高価になってしまい、とても買える値段ではない。紹興酒も、サントリーが販売しているものだけが信用できるともいわれる。
アマゾンの膨大な商品のうち、相当数が中国製品なのだが、その多くはメイドインチャイナであることを隠している。
なぜ身元を隠すのかといえば、すでに多くの消費者が、中国製品のデタラメさを知ってしまって、中国というラベルを見ただけで敬遠するようになっているからだ。
もはや、中国物産にはかつての輝きはなくなっていた。
私も、工具類などの購入を通じて、これでもか! というほど、中国製品に落胆させられ、憤りを感じてきた。これまで、耐久性、信頼性の高い中国製品をほとんど見たことがない。それでも、中国製品を買ってしまうのは、アマゾンなどが、販売元を隠蔽しているため騙されたのだ。
また、日本の企業の多くが、中国の人件費の安さを求めて進出していて、例えば、超大手の日立・東芝・松下なども、その多くの製品にメイドインチャイナのラベルがつけられている。
私は、機械工具類のなかで日立製品を愛用し、電動ドリルなど、50年以上使っているものが数点あるほど信頼していた。
だが、15年ほど前に購入した妙に安い糸のこ盤が、信用のおける日立製であるにもかかわらず、初期不良で動かなかった。
そこで、よく見ると、メイドインチャイナと書いてあって驚かされた。あの崇高な信仰さえ与えていた日立工機がメイドインチャイナというのは本当にショックだった。
今使っているエアコンもパナソニック製品だが、メイドインチャイナだ。日本製パナソニックエアコンは、チャイナエアコンの倍近くするのでとても買えない。
だが、メーカーもブランドを守りたいだろうから、純チャイナ製品に比べれば高い信頼性があるはずと信じて購入した。今のところ、性能は順調だ。
異様に安い電気機器の大半が中国製と思うべきかもしれない。しかし、日本製ブランドなら多少はマシなのだろう。
中国製品が信頼性を失ったのは、いつ頃かといえば、たぶん1990年前後ではないかと思う。雨後の竹の子のように、中国全土で産業革命が勃発し、猫も杓子も先進国のコピー製品を作り始めたが、何せ、技術や経験の蓄積がないから、見た目だけは同じようにキレイにできても、本質的な信頼性をコピーすることはできなかった。
日本だって、私の子供時代、1960年代の半ばあたりまで、欧米に洪水のように商品を輸出してみたものの、「安かろう悪かろう日本製品」と評価されていた時代があったのだ。
だから、いずれ中国も、日本と同じように信頼性の高い製品を生み出すのかと期待はしたが、残念ながら、そうはなっていない。
いつまで経っても中国製品の信頼性は上がらない。だが、動画カメラやスマホ、電子機器など一部の商品は水準が上がっている。
なぜ、中国が、物凄い経済発展を遂げたのかといえば、それは、たぶん田中角栄による援助ではないかと思う。
1972年に、角栄が周恩来を訪問してから、日本は10兆円近いODA援助を中国に対して行った。
その理由は、日本が第二次世界大戦で中国を侵略し、1000万人を超える虐殺を行い、巨大な経済破壊を行ったにもかかわらず、中国は周恩来総理が「日本に賠償を要求することは、日本人民を苦しめることになる」とし、賠償要求をしなかった。
これを慮って角栄は、いわば代替賠償としてODA援助を行い始めたのだ。
その金は、中国地方政府に行き渡り、官僚たちの利権を肥やすのに役立った。
そして、中国全土で一斉に産業振興の競争が始まったのが1980年代だろう。つまり、中国の異常な経済発展は、日本による中国侵略の歴史の代償ともいえるのだ。
中国には、歴史によって培われた産業秩序が少ないから、官僚たちの強欲ばかりが突出し、イノベーションを無視したコピー製品ばかりが幅を利かせることになった。
官僚たちは、「仕事を通じて人民に奉仕する」という成熟した社会秩序よりも、自分の懐に金と権力をため込むことに夢中になり、生産における倫理的秩序の成熟を顧みなかった。
これが、中国製品の悪評を生み出している最大の原因である。
「安かろう悪かろう」が、中国商品という世界的な評価が定着してしまった。
以下は、私が昨年、アマゾンで購入した香港製ローカルライオンというブランドのザックだが、一年も経ていないのに、肝心要の肩バンドがちぎれ、背面が破れ、自分で修理したみじめな状態だ。香港製ではあるが、実際には深センあたりの工場で作らせているらしい。
もう一つは、今年の2月に購入した、アウトドアブランドを模倣したザックだが、これも2か月ほどで、サイドポケットやチャックがだめになってしまった。



思えば、若いころ、水道橋のサカイ屋で買ったザックは50年使ってもびくともしなかったが、チャック破損と底皮の汚れのため泣く泣く捨てたことを思えば、「なんてこった」と思うしかない。
このことによって、日本の産業が、実は人々に対する思いやりの職人魂に溢れていることを私は再確認したのだ。
さて、中国は金と権力をしこたまため込んだ権力者たちが、次に領土拡大という強欲に突き動かされて、台湾や尖閣諸島をはじめ、ブータン・インド・モンゴルなどと領土強奪戦争をおっぱじめようとしているわけだが、中国商品の本質を思い知らされた世界中の人々は、中国という国が、こけおどしの「見せかけ文化」に支配された国であることを思い知らされてしまっている。
中国は、何もかもこけおどしであり、見せかけだけなのだ。例えば、新型コロナワクチンのシノバックという企業がそうだ。
表向き9割の有効率と宣伝し、第三世界に売りさばいてきたのに、実際には半分以下の性能しかないことが暴露された。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210706/se1/00m/020/020000c
たぶん、デルタ株への有効性はほとんどないので、中国ではまったく新しい新型コロナ疫病としてのパンデミックが始まっている。
https://www.youtube.com/watch?v=E0uZxNw-VP8&ab_channel=TBSNEWS
インドネシアやマルタでは、中国ワクチンの接種率が完全に近いのに、恐ろしいほどの再感染拡大=医療崩壊が起きて、物凄い死者が出始めている。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/07/post-96690.php
中国共産党は、かつてアメリカを「張り子のトラであり恐れるに足らず」と評してきたのだが、自分たちが、張り子のトラどころか、猫のぬいぐるみ以下であることに気づかないまま、領土拡張戦争を実行しようと決意し、張り子の航空母艦や潜水艦、核ミサイルを大量に配備している。
習近平の強欲と自己肥大を見る限り、おそらく戦争に至るのだろうが、「見せかけ文化」に培われた軍備が、世界中を相手にする戦争のなかで、どこまで通用するのか見ものだ。
しかし、核ミサイルが日本に飛んでくることは避けられないだろう。このことに対しては十分な準備が必要だが、実際の海戦や局地戦では、見せかけ文化ではない、ホンモノの戦争文化を蓄積したアメリカの敵ではない。
日本海軍(自衛隊)は、猫のふりをした虎になっているから、むしろ戦争後の増長が心配だ。
この恐ろしい時代を作り出したのは、原因を遡れば、戦前の日本軍が中国で、モルヒネやヘロインを売りさばいたことによるカルマがめぐってきていることを、いずれ書くつもりだ。