「たけのこ」を煮ました。
東京にいた頃は、「たけのこ」は特別の食材で、調理もめんどうで、時間がかかり、その割りにはそれほどおいしくない…といった印象でした。沖縄では、お客様に出す料理にたまに使うくらいで、あまり身近な食材ではありませんでした。
ところが、京都では4月、5月と、たけのこを料理してお客様に出すばかりでなく、自分でもごちそうになっています。
しかも、朝堀なので、やわらかいけれど、歯応えがあり、アクはないけれど、ほどよくほろ苦く、おいしさが口いっぱいに広がります。たくさん食べても飽きがきません。
ピリ辛の「たけのこステーキ」にしたり、たまご焼きに入れたり、わさび醤油でお刺身風に食べたりと楽しんでいます。
そして、本日はオーソドックスな「たけのこ煮」をつくりました。
鍋に、かためにゆでたたけのこと、たっぷりのかつおぶしと、ひと切れの出汁昆布を入れて、加熱して、淡口醤油をたらして、グツグツっときたらとめて、冷まします。
たけのこは、ビールとも、清酒とも合います。冷やでもよく、燗でもよし。
この時季に、いろいろなたけのこ料理を工夫したいです。