ひょうたん型のゴワゴワした表皮、西洋かぼちゃの倍ほどの大きさ。
地名がついた伝統野菜代表のような「鹿ケ谷かぼちゃ」を
食べたことのある人は、「京都人」でもそれほど多くはないはずです。
地元のスーパーや八百屋さんでは、まず売っていません。
錦の市場などで見かけると、価格はかなり高めです。
だから、どうしても料亭で使う食材というイメージが強くなります。
話はかわりますが、今年の2月に親鸞聖人にまつわる集まりで、
戸次公正さんの『鹿ケ谷縁起』を聞きました。
先日の朝日新聞に「聞いてわかる、読んでわかるお経」を、
と提言していたお坊さんで、私はファンの一人です。
六条河原で処刑された住蓮・安楽上人、そして
当時十代だったという松虫・鈴虫両姫ゆかりの「安楽寺」が、
銀閣寺のそば、法然院の隣にあり、
そこで「かぼちゃ封じ」が行われるのも今年の夏に知りました。
8月の終わりに安楽寺に行くと、工事中でした。
でも、写真だけは撮影することができました。
料理人Jは、デパ地下で千円ほどの鹿ケ谷かぼちゃを見つけると、
デイパックで背負い持ち帰ります。
丁寧に切り分けて、フライパンで焼いています。
お皿にのせた鹿ケ谷かぼちゃを見て、「パイナップルですか?」
とお客様に質問されるのが、この話のオチです。
見た目がそっくり。……ち
簡単な内容でも、ブログを毎日書くのはたいへんです。
書くことがないのかというと、毎日、いろいろな出来事があり、
いろいろ思うこともあるのですが、
タイミングがむずかしいというか……。
「日記」は自分だけのものという旧来の発想が
まだ、頭の中に残っているせいもあるかもしれません。
先日、神戸の中華街・南京町に「春節祭」を見に出かけました。
旧正月を祝うお祭りです。
お目当ては、四川省の伝統芸能の「変瞼(または変臉・へんれん)」でした。
演技者が隈取りの面をかぶって舞うのですが、
ときに一瞬のうちに、その面が違う面に変化します。
ほんとうに、瞼(まぶた)が一瞬閉じる瞬きの瞬間に、変わってしまうのです。
どういう仕組みになっているのか、見当もつきません。
もらった資料によると「中国では第一級の国家機密になっている」そうです。
さて、節分には「丸かぶり寿司」をつくりました。
「恵方巻」(えほうまき)と呼ばれる太巻寿司です。
七福神にちなみ七種類の具を入れるそうです。
めったにつくらない甘いたまご焼きを焼きました。