今回はJR四国の車両です。
JR四国は四国4県と瀬戸大橋線を抱えていますが、とにかく沿線人口が少なく、四国自体が自動車社会なのでJR各社の中でも利用客が極端に少ない会社です。なにせ、JR四国の1日の輸送人員を合わせても、JRでは京浜東北線しか止まらない、JR東日本の西川口駅の1日の利用客数以下です(JR四国の2019年度1日の平均輸送人員44,872人に対して、2019年度の西川口駅の1日の平均利用客数59,062人)。それだけに、JR四国の生き残り策は都市間輸送特急の高速化に絞られました。国鉄時代からのキハ181系、キハ185系ではカーブの多い四国の路線ではスピードが出せず、キハ185系は最高速度も110km/hに過ぎないので、都市間輸送には新たな高速特急車両が必要となりました。そこで登場したのが2000系気動車です。この2000系以降、JR四国の新製車両は、国鉄形の増備車にあたるキクハ32形を除いて私鉄のように4桁の車両番号で管理させるようになりました。また四国の列車で特筆されるべきは、高知県出身の漫画家やなせたかし先生の代表作「アンパンマン」のキャラクターをラッピングしたアンパンマン列車でしょう。「アンパンマン」自体が息の長い作品になったので、2000年のアンパンマン列車登場以降、現在に至るまでJR四国の顔になっています。 . . . 本文を読む
今回はJR西日本の車両です。
JR西日本は国鉄型が今でも多くの路線で残っていますが、それでも私鉄との競争が厳しい関西や、輸送規模が小さい路線の国鉄型車両の更新、関西空港の開港に伴う新型車両導入などで、いくつもの新形式車両が登場しています。新幹線に目を向けると、300系3000番台をJR東海の300系と同一仕様で製造したのち、独自に500系を登場させたことが特筆されます。JR東日本やJR東海では、JR化後の初期世代の車両でも置き換えが進んでいますけど、JR西日本では国鉄車すら普通に走っている状況なので、寿命の短い新幹線以外はしばらくは置き換えされることはないでしょう。なお、JR化後の製造ですが50系客車の転用改造にあたるキハ33形は掲載対象外としています。 . . . 本文を読む
今回はJR東海の車両です。
JR東海は東海道新幹線の経営への批准が圧倒的に大きく、営業距離がJR各社の中でも2番目に短い(1番短いのは四国)こともあり、国鉄型車両の置き換えがJR各社の中で最も早く進みました。現在では211系0番台の4両編成2本しか国鉄型は残っていません。一方で、JR初期の時代に投入した車両も淘汰は始まっており、今後315系電車の投入で211系5000番台、213系5000番台、311系の置き換えが予定されています。気動車はキハ85系がHC85系で置き換えられる予定です。 . . . 本文を読む
今回はJR東日本の車両です。
JR東日本といえば、現在は新造される車両に原則として形式番号にEを付けていますが、このEを最初につけたのは1993年に登場したE351系でした。なので、今回紹介する車両は、Eが付く前の車両と、付き初めの頃の車両となります。すでに400系やE1系のように既に全廃された車両もありますが、今回のシリーズでは廃車された車両も紹介します。逆に国鉄車の延長で作られた車両(205系500番台、211系3000番台、415系1500番台など)や、国鉄車の改造車は掲載しません。もっと少ないかと思っていたんですが、予想以上に多くて写真探しに時間がかかってしまいました。
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1987年4月1日の国鉄分割民営化によるJR各社誕生から今年で34年が過ぎました。JR化直後に登場した車両でも一般的な鉄道車両の寿命(30〜45年)に近くなります。
実際の所は、車両の作りや運用により寿命は大きく異なるので、随分前に全廃されたJR時代の車両もいれば、未だ国鉄時代の車両も残っているのは、先日までの「今も残る現役国鉄形」シリーズで紹介したとおりです。
今回からは、JR化後の最初の10年間(1987年4月〜1997年3月)で登場した新形式車両を初期世代として、現状を交えて紹介していこうと思います。
JR化後しばらくは、205系や211系のように国鉄時代の車両をそのまま製造したものも多いため、JR化後の新形式のみを掲載します。
撮影できないままに廃車された車両もありますので、そちらは写真無しで文章だけ。また、事業用車や試験車両については、ほとんど写真が無いので省略させて頂きます。 . . . 本文を読む
今も残る現役国鉄形シリーズ2021年版の5回目、今回でシリーズ最終回となります。
今回は、JR西日本、JR四国、JR九州範囲での機関車と客車です。JR貨物については、この範囲で見られる機関車となります。この範囲での私鉄・第三セクターでの国鉄形機関車、客車はそれほどありませんが、わずかに撮れているものだけ掲載します。
機関車では、JR西日本が色々残っていますが、JR四国とJR九州はDE10形のみ。客車はJR四国では皆無。JR九州も50系3両のみとなっています。
機関車については、東日本と同じく蒸気機関車もこちらで掲載します。 . . . 本文を読む
今も残る現役国鉄形シリーズ2021年版の4回目です。
今回の対象はJR西日本、JR四国、JR九州とその沿線の私鉄・第三セクターに譲渡された国鉄形気動車です。形式としての気動車の種類は多いわけでもないのですけど、車両の改造バリエーションが豊富で、結果として写真が多くなるので電車と分けました。
JR各社とも国鉄形気動車は老朽化により次々姿を消していますが、2017年と比較して意外にも消えてしまったのがJR九州キハ31形です。トイレ無しとは言え、国鉄末期製造のステンレス車体ですから、後藤寺線や原田線なら大して問題無かったと思いますが。また、今回の記事の直前に引退したキハ66・67形も掲載対象外となります。
前回も書きましたが、元々神奈川県民の私にとって西日本側はそんなに頻繁に訪問できる距離でも無いので、未撮影の車両がかなり多くあります。古い車両のままの写真で掲載するものや、写真の掲載自体がないものもありますので、ご容赦ください。 . . . 本文を読む
今も残る現役国鉄形シリーズ2021年版の3回目です。
今回の対象はJR西日本、JR四国、JR九州とその沿線の私鉄・第三セクターに譲渡された国鉄形電車です。当初気動車も載せようかと思ったのですが、西日本ではまだ国鉄型気動車の残存も多いので、分割することにしました。
資金力で国鉄形を早期に置き換えていったJR東海とJR東日本、資金はないけど老朽化で置き換えざるを得なくなったJR北海道に対して、資金がないけど北海道ほど過酷ではないJR西日本、JR四国、JR九州ではいまだ多くの国鉄形が活躍中です。とはいえ、前回の2017年よりは明らかに運用は激減しており、次の4年、5年のうちには、廃線も増えてさらに国鉄形が姿を消していることでしょう。
なお、元々神奈川県民の私にとって西日本側はそんなに頻繁に訪問できる距離でも無いので、未撮影の車両がかなり多くあります。古い車両のままの写真で掲載するものや、写真の掲載自体がないものもありますので、ご容赦ください。 . . . 本文を読む
今も残る現役国鉄形シリーズ2021年版の2回目です。今回は、JR北海道、JR東日本、JR東海範囲の機関車、客車の紹介です。
ただ、機関車も客車も意外に種類が多いので、撮れていないものもけっこうあります。形式分けが面倒でまとめている部分もありますので、その点はご容赦ください。今までのシリーズでは蒸気機関車を別枠にしていましたが、今回は機関車枠で紹介します。なお、前のシリーズから共通ですが、貨車は掲載していません。 . . . 本文を読む
このブログも始めてから16年以上も経っているのですけど、決して人気があるわけではないのですが、単語によってはGoogle検索で引っかかりやすい様です。このために常時アクセスがある記事もあれば、季節的にアクセスが増える記事、時事ネタからアクセスがある記事などもあります。
そんな中で比較的常時アクセスが多いのが、「今も残る現役国鉄形」シリーズでして、2012年に7本、2017年に6本の記事を公開しています。本来なら来年くらいでまた記事を載せようと思っていたのですが、ここに来ていよいよ国鉄形が風前の灯になってきましたので、予定より1年早く記事を書くことにしました。
今回は東日本(JR北海道、JR東日本、JR東海およびその範囲の私鉄・第三セクター)に残る国鉄形電車、気動車を紹介します。それなりに多いので、全塗装パターンや全車種までは網羅していません(撮っていても掲載してないものもあります)。そこはご容赦ください。
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