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1987年4月1日の国鉄分割民営化によるJR各社誕生から今年で34年が過ぎました。JR化直後に登場した車両でも一般的な鉄道車両の寿命(30〜45年)に近くなります。
実際の所は、車両の作りや運用により寿命は大きく異なるので、随分前に全廃されたJR時代の車両もいれば、未だ国鉄時代の車両も残っているのは、先日までの「今も残る現役国鉄形」シリーズで紹介したとおりです。
JR化後の最初の10年間(1987年4月〜1997年3月)で登場した新形式車両を初期世代として、現状を交えてシリーズで紹介していきます。JR化後しばらくは、205系や211系のように国鉄時代の車両をそのまま製造したものも多いため、JR化後の新形式のみを掲載します。
撮影できないままに廃車された車両もありますので、そちらは写真無しで文章だけ。また、事業用車や試験車両については、ほとんど写真が無いので省略させて頂きます。
今回はJR四国の車両です。
JR四国は四国4県と瀬戸大橋線を抱えていますが、とにかく沿線人口が少なく、四国自体が自動車社会なのでJR各社の中でも利用客が極端に少ない会社です。なにせ、JR四国の1日の輸送人員を合わせても、JRでは京浜東北線しか止まらない、JR東日本の西川口駅の1日の利用客数以下です(JR四国の2019年度1日の平均輸送人員44,872人に対して、2019年度の西川口駅の1日の平均利用客数59,062人)。それだけに、JR四国の生き残り策は都市間輸送特急の高速化に絞られました。国鉄時代からのキハ181系、キハ185系ではカーブの多い四国の路線ではスピードが出せず、キハ185系は最高速度も110km/hに過ぎないので、都市間輸送には新たな高速特急車両が必要となりました。そこで登場したのが2000系気動車です。この2000系以降、JR四国の新製車両は、国鉄形の増備車にあたるキクハ32形を除いて私鉄のように4桁の車両番号で管理させるようになりました。また四国の列車で特筆されるべきは、高知県出身の漫画家やなせたかし先生の代表作「アンパンマン」のキャラクターをラッピングしたアンパンマン列車でしょう。「アンパンマン」自体が息の長い作品になったので、2000年のアンパンマン列車登場以降、現在に至るまでJR四国の顔になっています。
1000形・1200形
製造1990年〜1998年。高徳線、鳴門線、牟岐線、徳島線、土讃線の普通列車を走る国鉄形車両のキハ20形やキハ35系、キハ45系等の置き換えに登場したのが1000形気動車です。3扉の一般形気動車で、両端の扉が片開き、中央の扉が両開きという独特のスタイルです。車内は中央扉を境に左右の片側ずつにロングシートとボックスシートが並びます。56両が製造され、主に徳島地域と土讃線の一部列車へ投入されました。2006年に後継の1500形が登場すると、1500形と連結可能なように1000形を改造した1200形が17両が徳島地域へ投入されました。また、登場時はトイレが無かった1000形ですが、1200形も含めて全車両にトイレが設置されました。
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主に土讃線で運用されている1000形。土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線乗り入れも行っていますが、中村・宿毛線へは乗り入れません
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徳島地域に投入された1500形との連結を可能にするため、徳島運転所の1000形17両が1200形へ改造されています。主に徳島線、牟岐線、鳴門線で運転されます
2000系・N2000系
製造1989年〜1998年。四国島内の高速道路網整備による高速バスとの競争のため、四国内の特急を高速化すべく登場したのが2000系気動車です。気動車としては世界初の制御式振り子を搭載し、最高時速120km/hでカーブの多い四国の主要各線で遺憾なく性能を発揮していきました。最初に試作車TSEが3両落成し、1990年から量産車の2000系が登場。1995年からは高徳線向けに改良形のN2000系が登場しました。2000系は流線型先頭車と貫通型先頭車がありましたが、N2000系では前面デザイン見直しの上で貫通型先頭車のみとなり、また最高時速は130km/hに向上しています。なお、JR四国車以外に、土讃線には土佐くろしお鉄道所属車も4両走っており、この土佐くろしお鉄道所属車は、2000年以降ずっとアンパンマン列車(ピンク→オレンジ)として運行されました。一時期は、「しおかぜ」「いしづち」「宇和海」「うずしお」「南風」「しまんと」「あしずり」と、大半の特急列車で運用されていましたが、2019年以降は後継車種の2700系の登場により、順次撤退して廃車が進んでおり、現在は「宇和海」「あしずり」のみの運用となっています。
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2000系TSE。最初に登場した先行試作車でした。TSEは「Trans Shikoku Experimental」の略です。「南風」「しまんと」でデビュー後に「しおかぜ」用となり、私が最初に見たときは高徳線「うずしお」で運用されていました。その後「宇和海」での運用に固定されました。量産車と違ってヘッドマーク表示器が無く、先頭車デザインも量産車とけっこう異なります
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一般塗装の2000系。現在は「あしずり」の一部列車と、「宇和海」の一部列車で運用されています
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2000系先頭車の後ろ姿。片方しか運転台が無くても、運転台のある方向へ進むなら1両での回送も問題無いのが気動車ですが、2000系はそういう姿を試運転や入出庫で見ることがありました。これは、高知運転所から出場してきた後、なぜか1両だけ切りはなして高知運転所へ戻るところを撮影した物です
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2000系「南風」用アンパンマン列車。JR四国車と土佐くろしお鉄道所属車がありましたが、ここに上げている写真はJR四国車のみです。4代目の水色と、5代目のグリーンの写真となります。5代目では流線型先頭車には半室グリーン車の指定席側がアンパンマンシートになっていました。
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2000系「しおかぜ」「いしづち」「宇和海」用アンパンマン列車。写真は上3枚が2代目ラッピングで、下5枚が3代目ラッピングです。11両のラッピング車両があり、1両ごとに違うキャラクターが設定されていました。3代目では流線型先頭車には半室グリーン車の指定席側がアンパンマンシートになっていました。なお、ドキンちゃんは流線型先頭車、しょくぱんまんは貫通型先頭車のため、決して連結されることが無い関係でした
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2000系「宇和海」用アンパンマン列車。元々「宇和海」では、「しおかぜ」「いしづち」用3両編成のアンパンマン列車が運行されていましたが、8000系アンパンマン列車登場と2000系での「しおかぜ」「いしづち」運行終了に伴い、「宇和海」用アンパンマン列車は2両編成に短縮の上、半室グリーン車の連結も無くなり、後に塗装を8000系アンパンマン列車に合わせてリニューアルしました
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N2000系の先行車。外観は2000系デザインのままで登場したN2000系で、2424、2458の2両だけの存在です。塗装は登場時は異なったそうですが、その後N2000系量産車ベースに変更されています
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N2000系。元々は高徳線の「うずしお」と一部の「南風」「しまんと」向けに投入されていましたが、2000系の大半が廃車されたことで、現在は「宇和海」で運用されています。また、元々2000系と連結運転できますが、「宇和海」では特に多くなっています
6000系
製造1995年。本四備讃線(瀬戸大橋線)で運行されていたJR四国所属111系の老朽化に伴い、3両編成2本が製造されました。見た目は211系によく似ていますが、GTO素子のVVVFインバータ制御を採用しており、車内は転換クロスシート装備です。瀬戸大橋線運行列車はトイレの設置が義務づけられているので、トイレも設置されています。導入時から2000年までと、2016年から2019年は瀬戸大橋線を走行しましたが、019年以降は瀬戸大橋線の定期普通列車は快速「マリンライナー」のみとなったので、四国内の基本的には高松〜琴平/伊予西条のみで運行されています。
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6000系。転換クロスシートでトイレ付きのため、高松周辺でのこの電車の運用に当たると、当たりな感じがします
7000系
製造1990年〜1992年。予讃線の電化区間延伸に伴い登場した近郊形電車です。1000形と同じく、両端の扉を片開き、中央の扉を片開きとして、車内は中央扉を境に左右の片側ずつにロングシートとボックスシートが並びます。両運転台の7000形と、片運転台の7100形があり、単独での運行もあれば、6000形や121系から改造された7200系との連結運行もあります。車内にトイレが無いので、瀬戸大橋線運用はありません。JR四国の電化全区間(高松〜伊予市、多度津〜琴平)で運行されています。また、JR四国車ではありませんが、2016年になってから7000形をベースにして一畑電車が7000系を登場させました。
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7000系。予讃線の電化区間全てで姿を見ます
8000系
製造1992年〜1998年。予讃線の観音寺〜新居浜電化完成に伴い1992年に試作車が導入され、1993年の新居浜〜伊予北条の電化で高松〜伊予市電化が完成したことを受け、1993年から量産車が登場した、直流特急形電車です。制御式振り子を搭載し、最高速度130km/hで走行します。予讃線の電化設備は振り子電車用に設計されていなかったため、車体側で架線の離線対策を施していて、パンタグラフを車体側面を経由するワイヤーで台車と結ぶ架線追従装置を実装しています。この機構は後にJR東日本のE351系やJR九州の883系等でも採用されています。「しおかぜ」「いしづち」用車両として、5両編成のL編成と、3または2両編成のS編成を連結して運行しています。2004年からリニューアル工事が行われ、塗装変更や指定席車の内装変更が行われました。2016年からはアンパンマン列車も登場しています。試作車のS1編成がすでに廃車されていますが、後継の8600系の投入が限定的だったため、現在でも「しおかぜ」「いしづち」の主力として運行中です。
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初期塗装の8000系。私が四国に行くようになったのは2003年からなので、あまりこの塗装は見られないまま終わりました
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リニューアルされた8000系。松山側の先頭車と、高松側の先頭車で塗装が少し異なります
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8000系アンパンマン列車「しおかぜ」「いしづち」。松山側の先頭車の半室グリーン車の指定席側はアンパンマンシートになっています
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2017年から行われた台鉄EMU800型ラッピング列車。けっこう似合っていますが、S6編成1本だけでした。現在は終了しているかと思いますが未確認
以上です。
5000系は2003年登場なので対象外になっています(JR西日本の記事では1994年登場の223系の系譜として223系5000番台は紹介していますが)
次回はJR九州となります。
実際の所は、車両の作りや運用により寿命は大きく異なるので、随分前に全廃されたJR時代の車両もいれば、未だ国鉄時代の車両も残っているのは、先日までの「今も残る現役国鉄形」シリーズで紹介したとおりです。
JR化後の最初の10年間(1987年4月〜1997年3月)で登場した新形式車両を初期世代として、現状を交えてシリーズで紹介していきます。JR化後しばらくは、205系や211系のように国鉄時代の車両をそのまま製造したものも多いため、JR化後の新形式のみを掲載します。
撮影できないままに廃車された車両もありますので、そちらは写真無しで文章だけ。また、事業用車や試験車両については、ほとんど写真が無いので省略させて頂きます。
今回はJR四国の車両です。
JR四国は四国4県と瀬戸大橋線を抱えていますが、とにかく沿線人口が少なく、四国自体が自動車社会なのでJR各社の中でも利用客が極端に少ない会社です。なにせ、JR四国の1日の輸送人員を合わせても、JRでは京浜東北線しか止まらない、JR東日本の西川口駅の1日の利用客数以下です(JR四国の2019年度1日の平均輸送人員44,872人に対して、2019年度の西川口駅の1日の平均利用客数59,062人)。それだけに、JR四国の生き残り策は都市間輸送特急の高速化に絞られました。国鉄時代からのキハ181系、キハ185系ではカーブの多い四国の路線ではスピードが出せず、キハ185系は最高速度も110km/hに過ぎないので、都市間輸送には新たな高速特急車両が必要となりました。そこで登場したのが2000系気動車です。この2000系以降、JR四国の新製車両は、国鉄形の増備車にあたるキクハ32形を除いて私鉄のように4桁の車両番号で管理させるようになりました。また四国の列車で特筆されるべきは、高知県出身の漫画家やなせたかし先生の代表作「アンパンマン」のキャラクターをラッピングしたアンパンマン列車でしょう。「アンパンマン」自体が息の長い作品になったので、2000年のアンパンマン列車登場以降、現在に至るまでJR四国の顔になっています。
1000形・1200形
製造1990年〜1998年。高徳線、鳴門線、牟岐線、徳島線、土讃線の普通列車を走る国鉄形車両のキハ20形やキハ35系、キハ45系等の置き換えに登場したのが1000形気動車です。3扉の一般形気動車で、両端の扉が片開き、中央の扉が両開きという独特のスタイルです。車内は中央扉を境に左右の片側ずつにロングシートとボックスシートが並びます。56両が製造され、主に徳島地域と土讃線の一部列車へ投入されました。2006年に後継の1500形が登場すると、1500形と連結可能なように1000形を改造した1200形が17両が徳島地域へ投入されました。また、登場時はトイレが無かった1000形ですが、1200形も含めて全車両にトイレが設置されました。
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主に土讃線で運用されている1000形。土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線乗り入れも行っていますが、中村・宿毛線へは乗り入れません
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徳島地域に投入された1500形との連結を可能にするため、徳島運転所の1000形17両が1200形へ改造されています。主に徳島線、牟岐線、鳴門線で運転されます
2000系・N2000系
製造1989年〜1998年。四国島内の高速道路網整備による高速バスとの競争のため、四国内の特急を高速化すべく登場したのが2000系気動車です。気動車としては世界初の制御式振り子を搭載し、最高時速120km/hでカーブの多い四国の主要各線で遺憾なく性能を発揮していきました。最初に試作車TSEが3両落成し、1990年から量産車の2000系が登場。1995年からは高徳線向けに改良形のN2000系が登場しました。2000系は流線型先頭車と貫通型先頭車がありましたが、N2000系では前面デザイン見直しの上で貫通型先頭車のみとなり、また最高時速は130km/hに向上しています。なお、JR四国車以外に、土讃線には土佐くろしお鉄道所属車も4両走っており、この土佐くろしお鉄道所属車は、2000年以降ずっとアンパンマン列車(ピンク→オレンジ)として運行されました。一時期は、「しおかぜ」「いしづち」「宇和海」「うずしお」「南風」「しまんと」「あしずり」と、大半の特急列車で運用されていましたが、2019年以降は後継車種の2700系の登場により、順次撤退して廃車が進んでおり、現在は「宇和海」「あしずり」のみの運用となっています。
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2000系TSE。最初に登場した先行試作車でした。TSEは「Trans Shikoku Experimental」の略です。「南風」「しまんと」でデビュー後に「しおかぜ」用となり、私が最初に見たときは高徳線「うずしお」で運用されていました。その後「宇和海」での運用に固定されました。量産車と違ってヘッドマーク表示器が無く、先頭車デザインも量産車とけっこう異なります
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一般塗装の2000系。現在は「あしずり」の一部列車と、「宇和海」の一部列車で運用されています
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2000系先頭車の後ろ姿。片方しか運転台が無くても、運転台のある方向へ進むなら1両での回送も問題無いのが気動車ですが、2000系はそういう姿を試運転や入出庫で見ることがありました。これは、高知運転所から出場してきた後、なぜか1両だけ切りはなして高知運転所へ戻るところを撮影した物です
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2000系「南風」用アンパンマン列車。JR四国車と土佐くろしお鉄道所属車がありましたが、ここに上げている写真はJR四国車のみです。4代目の水色と、5代目のグリーンの写真となります。5代目では流線型先頭車には半室グリーン車の指定席側がアンパンマンシートになっていました。
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2000系「しおかぜ」「いしづち」「宇和海」用アンパンマン列車。写真は上3枚が2代目ラッピングで、下5枚が3代目ラッピングです。11両のラッピング車両があり、1両ごとに違うキャラクターが設定されていました。3代目では流線型先頭車には半室グリーン車の指定席側がアンパンマンシートになっていました。なお、ドキンちゃんは流線型先頭車、しょくぱんまんは貫通型先頭車のため、決して連結されることが無い関係でした
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2000系「宇和海」用アンパンマン列車。元々「宇和海」では、「しおかぜ」「いしづち」用3両編成のアンパンマン列車が運行されていましたが、8000系アンパンマン列車登場と2000系での「しおかぜ」「いしづち」運行終了に伴い、「宇和海」用アンパンマン列車は2両編成に短縮の上、半室グリーン車の連結も無くなり、後に塗装を8000系アンパンマン列車に合わせてリニューアルしました
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N2000系の先行車。外観は2000系デザインのままで登場したN2000系で、2424、2458の2両だけの存在です。塗装は登場時は異なったそうですが、その後N2000系量産車ベースに変更されています
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N2000系。元々は高徳線の「うずしお」と一部の「南風」「しまんと」向けに投入されていましたが、2000系の大半が廃車されたことで、現在は「宇和海」で運用されています。また、元々2000系と連結運転できますが、「宇和海」では特に多くなっています
6000系
製造1995年。本四備讃線(瀬戸大橋線)で運行されていたJR四国所属111系の老朽化に伴い、3両編成2本が製造されました。見た目は211系によく似ていますが、GTO素子のVVVFインバータ制御を採用しており、車内は転換クロスシート装備です。瀬戸大橋線運行列車はトイレの設置が義務づけられているので、トイレも設置されています。導入時から2000年までと、2016年から2019年は瀬戸大橋線を走行しましたが、019年以降は瀬戸大橋線の定期普通列車は快速「マリンライナー」のみとなったので、四国内の基本的には高松〜琴平/伊予西条のみで運行されています。
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6000系。転換クロスシートでトイレ付きのため、高松周辺でのこの電車の運用に当たると、当たりな感じがします
7000系
製造1990年〜1992年。予讃線の電化区間延伸に伴い登場した近郊形電車です。1000形と同じく、両端の扉を片開き、中央の扉を片開きとして、車内は中央扉を境に左右の片側ずつにロングシートとボックスシートが並びます。両運転台の7000形と、片運転台の7100形があり、単独での運行もあれば、6000形や121系から改造された7200系との連結運行もあります。車内にトイレが無いので、瀬戸大橋線運用はありません。JR四国の電化全区間(高松〜伊予市、多度津〜琴平)で運行されています。また、JR四国車ではありませんが、2016年になってから7000形をベースにして一畑電車が7000系を登場させました。
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7000系。予讃線の電化区間全てで姿を見ます
8000系
製造1992年〜1998年。予讃線の観音寺〜新居浜電化完成に伴い1992年に試作車が導入され、1993年の新居浜〜伊予北条の電化で高松〜伊予市電化が完成したことを受け、1993年から量産車が登場した、直流特急形電車です。制御式振り子を搭載し、最高速度130km/hで走行します。予讃線の電化設備は振り子電車用に設計されていなかったため、車体側で架線の離線対策を施していて、パンタグラフを車体側面を経由するワイヤーで台車と結ぶ架線追従装置を実装しています。この機構は後にJR東日本のE351系やJR九州の883系等でも採用されています。「しおかぜ」「いしづち」用車両として、5両編成のL編成と、3または2両編成のS編成を連結して運行しています。2004年からリニューアル工事が行われ、塗装変更や指定席車の内装変更が行われました。2016年からはアンパンマン列車も登場しています。試作車のS1編成がすでに廃車されていますが、後継の8600系の投入が限定的だったため、現在でも「しおかぜ」「いしづち」の主力として運行中です。
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初期塗装の8000系。私が四国に行くようになったのは2003年からなので、あまりこの塗装は見られないまま終わりました
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リニューアルされた8000系。松山側の先頭車と、高松側の先頭車で塗装が少し異なります
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8000系アンパンマン列車「しおかぜ」「いしづち」。松山側の先頭車の半室グリーン車の指定席側はアンパンマンシートになっています
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2017年から行われた台鉄EMU800型ラッピング列車。けっこう似合っていますが、S6編成1本だけでした。現在は終了しているかと思いますが未確認
以上です。
5000系は2003年登場なので対象外になっています(JR西日本の記事では1994年登場の223系の系譜として223系5000番台は紹介していますが)
次回はJR九州となります。