渡したフクロウ人形です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/aa/19eff561e55fcab4281e485bd70968ff.jpg)
紙粘土と書きましたが、それでもできるのですが正確には石粉粘土で、紙粘土よりは重く、固まると石膏のように硬くなります。手でこねて球にした後、顔の部分を親指で押して凹ませます。それで出来上がりですが、安定させるために底を平らにしておきましょう。乾いたら、顔の部分に色鉛筆でハート型の輪郭を描き、顔の下の方に目を描きます。その後オレンジ色でクチバシを描きます。あとは胸の部分に縦長の点をちょんちょんとつけ、太めのペンに水をたっぷり含ませて、焦茶色でザクザクっと頭、背中、両側を塗り、乾かせば完成です。
たくさん並べたら、声が聞こえてきそうでした。
実はこれを配った後に、こんなことがありました。私がサンプルの片付けをしていたら、内気そうな小学一年生くらいの女の子がおずおずと、
「先生」
と話しかけてきました。
「ん?」
「あのお、私の妹にもあげたいので、これをもう一つもらえませんか?」
「ああ、いいよ」
と言ったら、緊張していた顔がほころんで、にっこり笑いました。
もしかしたら、この子は大人、それも男の人に何かをお願いするという体験は初めてだったのかもしれません。緊張した表情から私はそう察しました。その子は、
「これは私が妹のために言わないといけない」
と考えたのだと思います。
フクロウが残っていてよかったです。参加者が20人以上になるということだったので少し多めに作ってはいたのですが、どのくらい配ったかは知らなかったのです。もし残っていなったら、その顔が悲しいものになっていたはずで、そう思うと胸が痛くなります。
そんな心の動きもありました。
小さい子が多かったので、この単調な作業には飽きてしまうだろうと心配していましたが、その心配は全く外れました。感想文を読むと、宝探しのように面白かったようです。内容についてどのくらい理解したかはわかりませんが、なんとなく生き物の面白さ、それを調べることのおもしろさを感じてくれたような気がしました。そして、「学ぶことは楽しいということを伝える」、そして「生き物は遊びながら学ぶ」というモットーがある程度実現できたかなと思います。
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