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涙線スイッチ

2016年05月24日 | 将棋
 真夏日ー。身体がきつい…。銭湯行って足元あっためて乗り切りたい。湿度が高くなるこの時期には身体の中の水分が多くなりむくみ易いとも馴染み整体の方に言われた。

 録画しておいた羽生さん出演のNHKの人工知能に関するテレビ。夕飯時に観進めている。とある場面。机上のロボットに開発者が「歩を進めよ」と命じる。「机から落ちるから嫌です」と断るロボット。「人があなたを受け止めるから進みなさい」と命じ直すと、「OK」と発して羽生さんがキャッチしてくれることを条件に歩を進めてくる。それを羽生さんがキャッチするシーン。羽生さんの腰が構え過ぎてひけ過ぎなのと、用心深すぎる位置にてキャッチし、抱っこして満面の笑顔に、「カワイーーーー!!!」と大昔から羽生さんは好みだっただけに激萌え。息子も大ウケ。速攻3度巻き戻して観る。しばらく夕飯時はこれで一日の疲れを癒すことにしよう。

 先日の日曜日、NHKで放送される将棋対局がひとつ前のブログにて講義を聴きに行っていた松尾歩8段VS佐々木勇気5段の対決だった。NHKで放送される対局は時間が短い。佐々木君はスイスジュネーブ生まれの若いイケメン。昨年マイナビの登竜門イベントでご本人拝見したが、明るい青年でした。松尾8段の対局を半月前から楽しみにしていた。もちろん松尾先生頑張れ!!録画しながら、職場の会合への支度をしながら観たり聴いたりする。結果は負け!!!!!松尾先生の師匠である所持先生を破って本戦へ出場していた佐々木五段への雪辱ならず(と勝手に深読み)。経過、勝つかなと思っていただけに愕然としつつ昼飲み会へ向かう…。会合終わったらチャリが撤去されていた…。負けた時こそ応援するのがファン!NHK講座テキストの対局観戦記を買います!
 この対局が行われていたその時刻は電王戦が行われており、わたしにとっての西の王子である千田五段(東の王子は松尾8段)がニコニコ生放送に出ていたのでそっちも閲覧していた。マイクを持つ指が長くて将棋映えする。奨励会員ってジャニーズでいえばジュニアなんだなと気付いた近頃。いつまで続くのか、自分の将棋フィーバー。

 連盟道場のトーナメントはアナログのそれを使っているが、自分はデジタルのチェスクロックしか経験がないからアナログ時計に不安があるという。「天野さんが使っていたやつだよ」と息子。天野さんはこの春テレビ番組「ザ・ノンフィクション」に放送された、プロ棋士の養成機関である奨励会に在籍、退会後、舌癌になりながらも、将棋に向き合い続けてきた方だ。この番組を観た後、すぐに彼の著書である「オール・イン」を拝読した。この著作の中で、「ひらけ駒!」という将棋マンガの監修が天野さんだったことを知った。他の将棋マンガとは切り口が違うことを感じており、監修が天野さんだと知って納得した。2段の主人公宝くんが連盟道場で11連勝を止められて、雨の中傘も
指さずにぬれ鼠で帰宅し号泣する姿は、今これを書いているときにも風呂入っている時にもいつ思い出しても泣けてしまう。将棋はわたしの感涙スイッチと合致するようだ。先日は将棋ペンクラブのサイトで、森信雄先生と山崎少年の記事を読んで泣いた。ザキが内弟子になった頃は「生意気で、他の師匠にお願いするしかないと思った」と、前にニコニコ動画インタビューで森先生が語るのを観ていたが、そのエピソードが詳しく文章になっていた。「あの子には、少し年上で将棋界以外の話し相手が必要だ。佐藤さん、彼を食事に連れていってやってください。おカネなら、なんぼでも出します」。ここで涙。師匠が弟子を思ってのことばなんやけれど、その前後を読むと、もっと深い情を
感じることが出来て涙線スイッチを押されてしまった。わたしの将棋涙のルーツは「聖の青春」。それを思うと森先生がキーなのか?涙線スイッチもまた、わたしが将棋にハマっている理由かも知れない。



 
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