『知足日記』

『知足』とは、『生かされて、生きている』・『必要な物、必要な経験は与えられている』・『すべて必要。すべて良し』と知ること

【11】人類という「脳のネットワーク」

2004-11-25 21:49:27 | Weblog
そもそも、言葉の意味とは何でしょうか。
たとえば、「愛」の意味は何でしょうか。

人々の、「愛」に対するそれぞれのイメージは違いますが、「愛」という概念は、人類に共通です。「正義」も「悪」も「美」も「平和」も「花」も「机」も、各人によって、そのイメージの違いはありますが、言葉そのものが持つ「意味(イデア)」については、共通の概念を持っているからこそ、「愛」についての話が出来るのです。私はそれを、『「人類」とは、脳のネットワークである』と呼んでいます。

人類とは、共通の言語(翻訳も含めて)を有することによって、コミュニケーションを図ることのできる意識体だと思うのです。

ついでに、「脳とは何か?」について書きますと、
「脳」とは、頭蓋の中にある脳組織(固体)のことではないと思うのです。

「脳」の実体というのは、手足や内臓を含めた身体機能システム全体のことだと思うのです。なぜなら、手足を通じて入ってきた情報(入力)を判断し、手足を通じて出力するというフィードバックによって、脳は機能しているですから、手足や身体を除外しては、「脳システム」が成り立ちません。

だから、「アインシュタインの脳」だけを冷凍保存しても、未来に、アインシュタインを再現することは出来ないと言われています。(^^;ゞ

「脳」とは、「身体全体を含めたシステム」のことであり、
「政府」が、人民なくして存在できないように、身体なくして「脳」は存在出来ません。

そして、「人類」の脳のネットワークがあるからこそ、
私たちは、現実を現実として理解することができるのです。

「言葉」とは、現実を捕らえる道具ですが、「現実」が言葉だと思ってしまうと、「言葉」に把われてしまい、心の自由がなくなります。

言葉と意味の関係については、
池田晶子さんの『14歳からの哲学』が、とても参考になります。
お勧めの一冊です。(*^_^*)

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