『14歳の君へ』池田晶子著を読みました。いくつか心に残る箇所がありました。
まずは、「戦争」についてです。
『共同体というのはあくまでも作り事だ。
作り事を現実と思い込むところに戦争が起こることを、これまで考えてきたのだったね。
でも、共同体は作り事でも、現実に肉親を殺された人の、
その憎悪は現実ではないかと言う人もいるだろう。
まったく、その通りだ。だからこそ、人は共同体という作り事を必要とするんだ。
そういう個人の感情であるものを、共同体の正義だと言い換えれば、殺人も報復も、
正しいものにすることができるからだ。
個人では犯罪になることも、正しいことになるし、正義の名の下に、団結を固くすることもできる。
共同体は、戦争という行為を正しいものにしてくれるのだ。
しかし、戦争それ自体に正しいも間違っているもあったものだろうか。
なぜなら、戦争というのは一律に、共同体を自分だと思い込む根本的な勘違いから起こるものだからだ。』(p110)
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
★【981】の霊的にみた「戦争について」とは、表現が違いますが、
「戦争」がプロセスであるという点は、同じだと思うのです。
一日もはやく人類が、「国という概念」が幻想であるという真理を知ることができますように。
まずは、「戦争」についてです。
『共同体というのはあくまでも作り事だ。
作り事を現実と思い込むところに戦争が起こることを、これまで考えてきたのだったね。
でも、共同体は作り事でも、現実に肉親を殺された人の、
その憎悪は現実ではないかと言う人もいるだろう。
まったく、その通りだ。だからこそ、人は共同体という作り事を必要とするんだ。
そういう個人の感情であるものを、共同体の正義だと言い換えれば、殺人も報復も、
正しいものにすることができるからだ。
個人では犯罪になることも、正しいことになるし、正義の名の下に、団結を固くすることもできる。
共同体は、戦争という行為を正しいものにしてくれるのだ。
しかし、戦争それ自体に正しいも間違っているもあったものだろうか。
なぜなら、戦争というのは一律に、共同体を自分だと思い込む根本的な勘違いから起こるものだからだ。』(p110)
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★【981】の霊的にみた「戦争について」とは、表現が違いますが、
「戦争」がプロセスであるという点は、同じだと思うのです。
一日もはやく人類が、「国という概念」が幻想であるという真理を知ることができますように。