初めてこの香りと出会ったのは中華街でした。
まず、通り一帯に漂う匂いに「うっ す、すごいニオイだ」と圧倒され、夕食を食べようと入ったレストランでは、出てきた前菜を、口の近くに持っていっただけでギブアップ
あの強烈なニオイの洗礼はいつまでたっても忘れないと思います。
そして、中国へ行って先ず最初に感じたニオイも八角でした。
香菜とともに、高感度レーダーが反応して5メートル先にあってもすぐ気付き、息を止めて通り過ぎていたほど苦手だったその香りも
気付けば、香菜を束で買ってきて食べるほどに、そして八角が売ってあっても気付かなくなっていました。
とは言え自分で買ってきて料理に使う事は無く、帰国前の食材調達の際も一瞬迷ったけど買うに至らず。
つまり、我が家の敷居を跨いだ事がなかったのです。
そんな八角ですが、先日ついに我が家の敷居を跨ぎ、家中にその強烈なニオイをぷんぷん漂わせ、存在感をめいっぱいアピールしたのです。
~現地では正式名称よりも「大料」の方がよく使われる~
うわー
懐かしい香り!
ちょっと甘味を感じる香りで、フルーツのシロップ煮にもいいかもしれませんね。
余談ですが、姫がこの香りにすごく反応して、そわそわして落ち着き無くキッチンに入ってきて、鍋の方に身を乗り出してくんくんしては「にゃー」と言って私の方を見ます。マタタビに似ているの?
スターアニスという名では、
「薬用としては健胃、鎮痛、駆風などの効果があると言われ、また抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料としても使われている。」
となっていて、
中国の検索サイト「百度百科」によれば、
「肝、腎、脾、胃経に入り、散寒、理気、止痛 の効果がある」
そうです。
ほぼ同じですね。
まだまだ試作を重ねる必要がありそうなので、しばらく姫をそわそわさせる日が続きそうです。