チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「日本画トライアングル」泉屋博古館東京@神谷町駅

2022-05-01 20:00:00 | 2022 美術館 博物館
チビクロわ、日比谷線神谷町駅で
下車して、リニューアルした
泉屋博古館東京にやってきましたにゃ。

「泉屋博古館東京 
リニューアルオープン記念展Ⅰ
日本画トライアングル
画家たちの大阪・京都・東京」

住友コレクションの日本画わ、
大阪・京都・東京の三都で
それぞれ活躍した画家の作品から
構成されているそうですにゃ。

今回の展示でわ、明治・大正・昭和の
日本画壇を横断的に眺め、地域に根差した日本画の魅力とその多様性をご覧いただくということらしいですにゃ。

こちらわ、撮影ができる
美術館ロビーですにゃ。


北村四海 蔭



構成
面の東京
東meets西
点の大阪
住友春翠と日本画

気になった作品
2.東京 狩野芳崖 寿老人

墨の強い黒い線が強いから、
コントラストがあるし、
濃淡で奥行き感ですにゃ。
全然違うと思うけど、
神様の寿老人わ、
犬猫みたいなひげのようなものが
あるし、存在感すごくて、
ちょっとド肝をぬくですにゃ。
ちょこっといる、鹿とコウモリが
かわいいですにゃ。

3.東京 橋本雅邦 深山猛虎図
怒って?いて、目がむき出しになって
いても、なんかかわいい虎様ですにゃ。

14.東京 富田笵溪 鰻籠
銀箔の背景と緑の植物の葉が
美しい、水辺の作品ですにゃ。

16.京都 木島櫻谷 葡萄栗鼠

蔓までよく描かれた葡萄の木と、
写真かと思うほどよく描き込まれた
リスですにゃ。
四条派の伝統を受け継いだ技巧的な
写生力と情趣ある画風で
「最後の四条派」と呼ばれたですにゃ。
櫻谷わ、動物園によく通って
写生をしたそうですにゃ。

 大阪 山田秋坪 柘榴花白鸚鵡図
色鮮やかな配色が、華やかですにゃ。
楊貴妃が好んだお花が描かれていて、
吉祥アイテムですにゃ。

チビクロわ、以前、この泉屋博古館で
開催された展覧会で、
木島櫻谷(このしまおうこく)を
知って好きになりましたにゃ。
「寒月」という作品が特別に
好きですにゃ。

雪の中、林をキツネが行くですにゃ。
凛とした冷たい空気、
孤独を感じると共に、
自由さも感じましたにゃ。
ぼくわ、初めてこの作品を見た時
自分が作品の中に取り込まれたような
錯覚を感じましたにゃ。
この作品わ、なぜか
夏目漱石にひどく酷評されて
しまったそうですにゃ。

当時、西で1番人気だった木島櫻谷。
没後いつの間にか
忘れ去られていましたにゃ。
人の世のはかなさですにゃ。
でも、
その素晴らしさわ、
再評価されましたにゃ。

今回楽しみにしていた
櫻谷の〈柳桜図〉わ、
前期展示のみだったのを、
知らなかったですにゃ。
残念でしたにゃ。

美術作品保護のための
ほの暗く、低めの室温のお部屋で、 
チビクロわ、しばらくの間
じっと絵を見つめていましたにゃ。

泉屋博古館の近くわ、
外国の大使館があったり、
タワーマンションがいっぱいの
都会なのに、たくさん
緑がありましたにゃ。

美術館に、併設されたコーヒーショップわ、コーヒー器具を作っている
HARIOですにゃ。
ガラス張りのステキな空間でしたにゃ。
HARIOの手仕事の職人技で作られた
ガラスの小物が販売されていて、
とてもかわいいものがありましたにゃ。
ガラスわ、透明だけど、
素材感がいろいろ変化をつけられて
いて、ほっこりしているような気が
しましたにゃ。

やっぱり、美しいものを見る時間わ、
大事ですにゃ。
素晴らしい展覧会
ありがとうございますにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。