チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「オルセーのナビ派展」三菱一号館美術館 @有楽町駅 もしくわ、東京駅

2017-04-22 23:00:00 | 美術館 博物館
チビクロわ、でかけましたにゃ。

「オルセーのナビ派展
美の予言者たち-
ささやきとざわめき」
三菱一号館美術館


チラシより引用しますですにゃ。
1 フランス近代美術の殿堂
オルセー美術館が誇る
「ナビ派」コレクションを
一同に。

2 国際的に評価が高まる
「ナビ派」芸術を日本で
本格的に紹介。

3 19世紀末の美の予言者
「ナビ派」20世紀美術を予兆する
知られざる革新性に注目。



構成
1,ゴーガンの革命
2,庭の女性たち
3,親密さの詩情
4,心のうちの言葉
5,子ども時代
6,裏側の世界

解説を引用しますですにゃ。
(略)「線遠近法や、明暗法による
3次元空間の再現を基礎にした
重厚な西洋絵画と決別し、
優しく感覚的でありながら、
思想性にも満たされ、
具象と抽象性を併せ持つ
新たな美学の創造を目指した
ナビ派」(略)
すごいですにゃ、この解説。
分かりやすく、簡潔に、
スッキリしましたにゃ。

チビクロ
気になった作品ですにゃ。
3.エミール・ベルナール
?器瓶とりんご
印象に満ちた青ですにゃ。
解説にあったのですが、
クロワゾニスムとわ、
色面を明確な輪郭線で縁取る
こと、だそうですにゃ。

4.エミール・ベルナール
収穫
形が省略化され、
色が全面にでているのが
おもしろいですにゃ。

5.ポール・セリュジェ
にわか雨
雨と女性のモチーフといえば、
浮世絵ですにゃ。

7.ポール・セリュジェ
タリスマン(護符)、愛の森を流れるアヴェン川
この絵から、ナビ派わ、
はじまったのかにゃ、
添えられた
ゴーギャンのアドバイスの
言葉が印象的ですにゃ。

74.ミューズたち
モーリス・ドニ
全体が秋色ですにゃ。
グリーン味を
帯びたように思える肌色、
美しい葉が、地面に、
装飾的に描かれていて
まるで絨毯のようですにゃ。

ちょっと、調べてみましたにゃ。
サルヴァスタイル美術館さん
ありがとうございますにゃ。
とても勉強になりましたにゃ。
この葉わ、栃の木といい、
マロニエと呼ばれていますにゃ。
神話のアポロンに付き従い、
諸芸術を司どる
詩神ミューズたち。
(美声カリオペ、
名声・歴史クレイオ、
舞踊テルプシコレ、喜び、
音楽エウテルペ、
豊穣、歓声、
喜劇のタレイア、
歌、悲劇のメルポメネ、
愛、叙事詩のエラト、
多歌声のポリムニア、
天空のウラニアの9名で、
ムーサとも呼ばれる。)
なんか、女神様たちの言葉の響きにうっとりしたチビクロですにゃ。
9人のミューズは、
すべて愛妻マルトを
モデルに描かれているが、(略)
現代的で様式化された衣服を身に着けている。

15.ピエール・ボナール
庭の女性たち 白い水玉模様の服を着た女性

16.
庭の女性たち 猫と座る女性

17.
庭の女性たち ショルダー・ケープを着た女性

18.
庭の女性たち 格子柄の服を着た女性

屏風や掛け軸を思わせる
縦長の構図ですにゃ。
動物や植物をモチーフとて、
使っているのわ、
ボナールわ、日本画から影響を
うけたのですにゃ。

39.エドゥアール・ヴュイヤール
八角形の自画像
解説より引用しますにゃ。
「絵画を再現描写から放、
フォーヴィズムを先がけている」
そうだったのか!にゃ。

42.ピエール・ボナール
格子柄のブラウス
食事に参加する猫ですにゃ。
温かみのある色合いと
日常のひと時が
和やかになる一枚ですにゃ。
解説を引用しますにゃ。
「平坦で装飾的な独自の様式を
確立したボナールの
初期の重要な作品」

43 ピエール・ボナール
ブルジョワ家庭の午後
ボナールでも、
後期になるとかなりスタイルを
変化させているように思うですにゃ。

三菱一号館美術館にわ、
小さいけれど、
美術展に関連した書籍や、
図録を読めるスペースがありますにゃ。
そこで、読んだ図録にわ、
面白いことが書かれていて
勉強になるので、
メモした箇所を引用しますにゃ。

「ナビ派と日本 日本におけるモーリスドニの受容を中心に
学芸員杉山菜穂子さん

(略)身近な主題や奥行のない
フラットで、装飾的な表現に
親しみをおぼえる。
縦長のフォーマットには、
掛け軸からの、また、
極度のクローズアップ、
モティーフの大胆な省略、
奥行表現の排除には、浮世絵からの影響が顕著である。(略)

(略)時にその素朴な表現は、
まさに「かわいい」日本特有の
感覚でありながら、いまや
世界共通語となった、kawaiiと表現するのにふさわしい幼さの美学を有している。
ナビ派の画家たちは、単に日本美術を模倣するだけではなく、新たに表現を自由に摂取し、
自分のものとしたのだ。」(略)

チビクロが、美術館めぐりを始めた頃、国立西洋美術館で見た
ポール ランソンの
「ジキタリス」という作品が
とても好きになって、
今でも見に行くですにゃ。
やはり、縦長の構成で、
女性と植物が装飾的に描かれた
魅力的な作品ですにゃ。
ナビ派の作品が、チビクロに
アートの面白さを教えてくれたのですにゃ。
ありがとうございますのですにゃ。

オルセーの中でもとびきりの
ナビ派作品を見ることができ
ありがとうございますですにゃ。
ナビ派の再評価は、現在進行中ということなので
ぜひ多くの人に
ナビ派の良さ知ってもらいたいとチビクロわ、思うのですにゃ。

三菱一号館のお庭わ、
とてもすてきで
都会のオアシスですにゃ。


本日もお読みいただきありがとうございますにゃ。