チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「歌川広重トークイベント(集英社ハピプラアート)」@神保町駅

2014-12-04 20:30:00 | アート

チビクロは、出かけましたにゃ。



集英社のウェブサイト
「ハピプラアート」の
連載コラム

トークイベントに行って来ましたにゃ。

美術PRの
ウィンダムさんから
お知らせのメールがあったので
、応募してみたら、
行けることになったですにゃ。
ありがとですにゃ。

今回スゴイのは、
ボストン美術館
スポルディングコレクションの
超細密デジタル浮世絵画像を
見ながら、お話しを伺えること
ですにゃ。

スポルディングコレクション
とは、ボストンの大富豪
ウィリアム・スチュアートと
ジョン・テイラーの
スポルディング兄弟が
帝国ホテル設計で有名な
フランク・ロイド・ライトの
協力を得て、
明治末期から大正の頃に収集した
約6500枚のコレクションのこと
ですにゃ。
「世界でいちばん美しい浮世絵」
「浮世絵の正倉院」とも
呼ばれているそうですにゃ。

ボストン美術館に、
寄贈される時の条件が、
作品保護の為
一般公開をしないこと!だったので、約100年倉庫で
眠り続けていたコレクションですにゃ。
だから、保存状態がすばらしく
良くて、江戸の人達が見ていたのと、同じように
色や、細かいところまで
作品を楽しむことができますにゃ。

デジタル化するにあたって、
ボストンに住んでいる
大富豪の御夫人が
ボランティアで作業してくれた
そうですにゃ。
日米共同作業で
作品名、作者などを整理して、
丸五年間かかったそうですにゃ。

「浮世絵コードで、
江戸を読む」と
いうのは、
美術品としてではなく、
社会情報として
浮世絵を見ると、
分かってくることを
楽しもうということですにゃ。

描かれている事柄を
読んでいくと、
江戸時代の人々の暮らしや
経済や社会の仕組みが分かって
おもしろいのですにゃ。

コレクションの中から
10点ほどの作品について
おもしろおかしく
ご説明下さいましたにゃ。


こちらは、
「東海道五十三次日本橋」ですにゃ。
こちらの浮世絵からわかること。
1833年に制作。
七つだちの夜明け前。
まだ真っ暗なのですにゃ。
橋を渡ってくるのは、
大名行列で、
神田方面からくるので
神田方面に住んでるのは、
西国大名。
参勤(江戸に行く)交代(帰る)で、
3月4月は、帰る時期ですにゃ。
結構えらい大名さんだから、
行列も長くて、
通りすぎるまで
お時間がかかっちゃうんだって
ですにゃ。

左側に寄って
道をあけてるのは、
行商の人で
棒てんびんですにゃ。
魚やさんですにゃ。
どんなお魚がはいってるかと
いうと、
青い背中のお魚だから、
かつおですにゃ。
お魚と一緒に
まな板もはいってるので、
売りに行った先で、
注文に応じて、
さばいたりするですにゃ。

一人だけお品物が違う人が
いるですにゃ。
神田には、
青物市場があるですにゃ。
八百屋さんですにゃ。
大根、小松菜、ゴボウですにゃ。

橋の上にギボシ(玉ねぎみたいな
あれですにゃ。)が、のっているのは、お江戸の中では、
京橋と、日本橋だけだった
のですにゃ。
重要な橋のしるしですにゃ。

お写真はないですが、
「名所江戸百景 日本橋 雪晴」も
良かったですにゃ。
八人こぎの超高速船
オショロブネ。
(帰ってから調べたら
おしおくりぶね ともいうみたい
ですにゃ。)
雪景色が美しいですにゃ。
右端には、魚市場がみえて、
仲買が営業してるのが、
見えるですにゃ。
大きいお魚が、並んでいて、
マグロなんだって。
この頃から、食べられて
いたですにゃ。
日本橋は、
運河になっているから、
集積と販売が一体化している
効率的な経済活動の仕組みが
この絵から分かるのですにゃ。

浮世絵は、
現代でいうところの
カラー印刷で、
庶民が楽しむために、
作られていたというのが、
スゴイことですにゃ。

ほかにも
版木に桜の木が使われていて
木目が、
くっきり浮き出てたり、
絵を描く人と
彫る人と
刷る人と
版元さんの
スバラシイ連係プレー?で
作品が出来上がっているとか
いろいろなお話を
伺えて、
とても勉強になったし、
なにより
浮世絵のことが
分かって
楽しいお時間でしたにゃ。

集英社ハピプラアートさん
ウィンダムさん
楽しくて、ためになる
トークイベント
ありがとうございましたにゃ。

浮世絵がもっと
好きになったし、
江戸時代のこと
もっと知りたくなった
チビクロですにゃ。

ハピプラアートさんの
サイトは、美術の情報も
いっぱいだし、
これからは、
まめに
チェックしようと
思いますにゃ。


本日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。