よく言われることがあります。「トレイルストアって、下り系のショップだよね」って。いえいえいえいえ~ッ(手をブンブンしながら)。たしかに下りは大好きだけど、お店に来ていただいた方ならわかるとおもうのですが、下り系バイクはでっかいから目立つだけで、総数から言ったらけっして「下り系ショップ」と呼べるほど店頭に多くはありません。お客様の多くは、夏場に富士見などでダウンヒルしたりしますが、今のシーズンだと里山でゆるくライドしているし、あまり偏らずに、いろんな遊び方をしている方が圧倒的です。「下り系」というより「マウンテンバイク系」です。
 ぜ~んぶを見渡して、あえて言うなら「トレイル系」がメインです。サスペンションストロークでいうと、100mm~140mmあたりの快適に登れて下れるバランスの良いバイクが一番人気。マウンテンバイクやるなら、いろんな乗り方や、いろんな場所でのライドを体験した方が絶対に楽しいと思います。マウンテンバイクをまんべんなく楽しんじゃうスタイルこそマウンテンバイク系。まあ、あんまり○○系って言葉も好きではないのですが。
 な、の、で、トレイルライドが病みつきになっちゃうバイクがたっくさんあります。フルサスだと、GIANTのTRANCE X、COMMENCALのSUPER 4.3、KONAのTANUKI、KONAのHEI HEI 100(2011モデルでセール中)などなど。70,000円台で油圧ディスクブレーキが装備されたハードテイルもありますし、29erもあります。下りも好きだけど、マウンテンバイクが好きな、まっしぐらなお店でございます。


 リアのアクスル規格は最新の142mm幅、12mmスルーアクスル。リアアクスルと同軸のSPRIT PIVOT。これ、ミソです。リアブレーキマウントはポストマウント規格です。


 最近、このシステムが増えてきました。BB部に歯車型に溝が切ってあり、ISCGマウントプレートをはめ込むタイプ。これだと、ISCG05でも、OLDでも、ノンISCGでも対応します。DIXONにはISCG05のプレートが付属してきます。


 上部リンクプレートがAXIS INTELLIGENT LINK。シートステイとのリンク部のプレートを移動することにより、ヘッドアングル(67-67.5°)、BBハイト(347-354mm)を変更することができます。リアショックはFOX / FACTORY FLOAT RP23。


 先日の日記で紹介した、DEVINCIのオールマウンテンフレームDIXONが早くもやってきました。あのDW LINKの生みの親である。DAVE WEAGLEさんがあらたに開発したSPRIT PIVOTとAXIS INTELLIGENT LINKいうサスペンションシステムを搭載しています。このシステム、狙いはDW LINKと同じく、ペダリングロスの軽減、路面追従性能の向上、キックバックを利用した加速感、そしてバイクのバランスの安定感。非常に剛性の高いリアスイングアーム周りが、これらの性能をさらに高めています。サスペンションのトラベル量は145mm。重量は実測で3.14kg(Mサイズ、シートクランプ、リアアクスル付)。MADE IN CANADAとの刻印プレートがフレームに貼ってあるのですが、たしかに溶接の様子から台湾製とは違う感じが。フレームチューブは、曲面を使い、強度をさらに高めています。ケーブルガイドは、可変式シートポストのリモート用ケーブルガイドも装備。サスペンションポンプ、チェーンステイカバー、CANE CREEK 40ヘッドセット(OSとテーパードコラムに対応)が付属してきます。


 カセットスプロケットを取り付けたら見えなくなっちゃうけど、アルミ製のフリーボディはレッドアルマイト加工がしてあります。写真のアクスルは142mm-12mmスルーアクスルの状態です。


 ここのところの日記、バイクのネタといえば29er。ワダはすっかり29er乗りになってしまったと一部では思われておりますが、ちゃあんと26も乗ってますよ。乗ってます!。今月は乗ってないけど。進化過程にある29er(もちろん29erだけじゃなくて、マウンテンバイク全体だけど)。その進化がとても活発な「今」に立ち会えて幸せかも。マウンテンバイクシーン全体でそう思えるように微力ながらチカラをだして行きたいな。
 で、今日も29erネタでございます。
 NOVATECのXCホイールセット「TX 29er」についで、TRANSITIONのREVOLUTION 28をテストしていますが、今度はこのホイールです。NOVATECのオールマウンテン&トレイル用ホイール「DIABLO 29er」です。すんごい名前がついたホイールですが、悪魔級に頑丈だけど重たいホイールではありません。TX 29erよりもやや重ため、REVOLUTION 28よりも軽い、フロント995g、リア1120gです。
 僕の知っている限りで、オールマウンテンカテゴリーの29erホイールセットは、このDIABLOとREVOLUTION 28だけ。XCモデルより丈夫で高い剛性のホイールを求めるなら、このどちらかになるでしょう。
 今使っているREVOLUTION 28は間違いなく剛性感が高く、走りをしっかりしたものにしてくれています。欠点を言えばちょっと重いことだけ。で、REVOLUTION 28までの剛性はいらないけど、いろんなシーンで使えるホイールとしてはこれがピッタリ。
 TX 29erと同じく、NOVATECの4 in 1ハブを使用しています。フロントは9mmクイックスルーアクスル、15mmスルーアクスル、20mmスルーアクスルに対応。リアは135mm-10mmクイックスルーアクスル、135mm-12mmスルーアクスル、142mm-12mmスルーアクスルと、現在の規格にほぼ対応し、すべての規格のアダプター、アクスルが付属してきます。
 スポークはSAPIM。台湾のNOVATECのファクトリーでしっかり組んであり、スポークテンションデータ表、ホイール精度などの検査結果表までついてきます。予備のスポークも同梱されていました。
 またまたですが、このホイールをこれからテストしてみたいと思います。あ、価格は前後セットで53,550円。いいんでない?


 先日から私情調査中のTRANSITION / TRANSAM 29。ビルドキットに入っているタイヤがMAXXIS / ARDENT 29(2.25inch幅)なのですが、このTRANSAMのような29erのハードテイルバイクにこのタイヤの性格があっている気がします。タイヤのエアボリュームがあるから乗り心地もいいし、トレイル用としては数値的には太目なんだけど漕ぎが軽い。欲を言えばほんのわずかだけサイドのノブのコシを強くしてもらえるとさらにコーナーでの扱いが良くなる気がするんですが、フツーにいいタイヤだと思います。
 こないだの土曜日の草刈りの帰りにシングルトラックを通って帰ったのですが、表面に乾いた土や、小石混じの土が浮いた路面でも、スムーズにブレーキングしながらカーブしたり、斜度が急激に変わる下りもタイヤがしっかりと地面の上を転がっていて、なおかつサイド方向へグリップを失ってないのが乗っててわかりました。昔26で使っていた時は、軽いけどもうちょっと滑ったようなイメージがあったんだけど、違ったんだな。同じタイヤでも素材とか進化しているんでしょうね、当たり前だけど。これからもいろいろなタイヤを試していこうと思っております、ハイ。


 今度、DEVINCIというブランドのバイクの取り扱いを始めます。現在、井出川直樹が乗っているバイクのブランドなのですが、先日、井出川とダイアテックの増田くんが来店してDEVINCIの試乗車を持ってきてくれました。XCモデルのDEXTER、オールマウンテンモデルのDIXON、ダウンヒルモデルのWILSONを試乗しました。どれも良く走る印象。オフロードでちゃんと乗ってみたいなあと思いました。
 DW LINKの生みの親であるDAVE WEAGLEさんが新たに生み出したSPLIT PIVOTというサスペンションシステムがすごく気になる!、ということで、DEVINCIの本国のWEBサイトでサスペンションのシステムやメリット、そしてDEVINCIのバイクについていろいろと調べていくと、チームライダーのSTEVE SMITHのページでもDEVINCIのバイクインプレッションのムービーがあるのですが、やっぱり実際に走っているとわかりやすい。STEVEのコーナーリングヤバい!、で、そのムービーのうちの一つ、右から3番目のやつ、MPORAのやつ、BGMサイコー。たぶん、スパニッシュか、そっち系の言葉で、イーグルスの名曲「ホテル・カリフォルニア」を歌ってます。メロディ、歌声、すごくいい。誰が歌っているのかiTuneとかで調べたんだけどわからなかった。どなたか知ってますか?
 ちなみにホテル・カリフォルニア、ワダは中学3年の文化祭で体育館で演奏し、しかもボーカルやったというとんでもない縁?があり、その頃からずっと好きな曲です。


 ある意味、最強山ガールスタイル。